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第八十話:分断された仲間たち・それぞれの試練

暗闇の中へと落下した陽介たちが意識を取り戻した時、彼らはそれぞれ異なる場所に分断されていた。魔王の罠によって、仲間たちは引き離されてしまったのだ。


陽介が目を覚ましたのは、薄暗く、カビ臭い石造りの牢獄のような場所だった。聖剣カレドヴルフは手元にあるが、他の仲間たちの姿は見当たらない。


(くそっ……やられた……! みんなは無事なのか……!?)


陽介は、壁を叩き、仲間たちの名を叫ぶが、返ってくるのは不気味な静寂だけだった。その時、牢の鉄格子の向こうから、魔王軍四天王の一人と思われる、妖艶な美女の姿が現れた。


「あら、お目覚めかしら、聖剣の勇者様? あなたには、これから特別な試練を受けてもらうわ。あなたのその強い精神力と、仲間への想い……それがどこまで本物か、じっくりと試させてもらうわね」


美女は、陽介に精神攻撃を仕掛けてくる「幻惑の妖姫」とは異なる、より直接的で、肉体的な苦痛を伴う拷問を得意とする「サディスティックな拷問官」のような雰囲気だった。


一方、アリアは、炎が燃え盛る闘技場のような場所で目を覚ました。目の前には、巨大な炎の魔獣と、そして魔王軍四天王の一人、「灼熱の狂戦士」を名乗る屈強な男が立ちはだかっていた。


「光の聖剣の使い手か……。面白い。貴様のその美しい顔が、絶望に歪むのを見るのが楽しみだ!」


バルドは、暗く湿った地下水路のような場所で、無数のアンデッド系の魔物に囲まれていた。そして、そのアンデッドたちを操るのは、四天王の一人、「死霊の王」を名乗る、禍々しいオーラを放つ骸骨の魔術師だった。


「ドワーフの生き残りか……。貴様のその頑強な肉体も、我が死霊の軍勢の前には無力よ」


リズとルーカスは、二人一緒に、複雑な罠と仕掛けに満ちた巨大な迷宮のような場所にいた。そして、彼らの前に現れたのは、四天王の紅一点、「狡猾なる策士」を名乗る、小柄だが鋭い眼光を持つ少女だった。


「あらあら、可愛いお客さんたちね。あなたたちには、私の作ったこの迷宮で、知恵比べをしてもらいましょうか。もっとも、あなたたちが生きてここから出られる可能性は、限りなくゼロに近いけど」


魔王の罠によって分断され、それぞれが四天王の一人と対峙することになった陽介と仲間たち。彼らは、この絶体絶命の状況を打破し、再び合流することができるのだろうか。そして、陽介の脳裏に焼き付いた終末のビジョンを覆し、魔王を倒すことができるのだろうか。


世界の運命を賭けた戦いは、新たな局面を迎え、それぞれの場所で、それぞれの試練が始まろうとしていた。

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