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第七十八話:二つの聖剣の共鳴・反撃の狼煙

四天王グレンデルの猛攻は凄まじく、陽介たちは徐々に追い詰められていった。バルドの大地の盾には無数の傷が刻まれ、アリアのエクスカリバーの輝きもわずかに陰りを見せ始めていた。リズの矢も尽きかけ、ルーカスの魔力も限界に近い。


(このままでは……あの終末のビジョンが現実になってしまう……! 何か……何か打開策はないのか……!)


陽介は、聖剣カレドヴルフを握りしめ、必死に活路を探していた。その時、胸に下げた「星詠みの護符」と、体内に宿る「竜の宝玉」が、そしてアリアが持つ「月光の竪琴」が、同時に強い輝きを放ち始めた。三つの古のアーティファクトが、まるでこの窮地を打開するかのように共鳴し、陽介とアリアの持つ二つの聖剣へと、その力を注ぎ込み始めたのだ。


聖剣カレドヴルフは漆黒のオーラを纏い、影の力が極限まで高まる。一方、アリアのエクスカリバーは黄金色の光を放ち、光の力が最大限に解放される。二つの聖剣は、まるで古の時代に二人の勇者が共に戦った時のように、互いの力を増幅させ合い、かつてないほどの神々しい輝きを放った。


「これは……聖剣の共鳴……!? なんという力だ……!」


アリアが、自らの剣から溢れ出す強大な力に驚きの声を上げる。


「ああ……! これが、二つの聖剣が揃った時の、本当の力なのかもしれない……! アリアさん、行くぞ!」


陽介とアリアは、互いに頷き合い、グレンデルへと同時に斬りかかった。カレドヴルフの影の刃と、エクスカリバーの光の刃が交差し、螺旋を描きながらグレンデルへと迫る。それは、闇と光が融合した、究極の合体攻撃だった。


「な、なんだその力は……!? ありえん……二つの聖剣が、これほどの力を……!」


グレンデルは、二つの聖剣から放たれる圧倒的な力の奔流を前に、初めて恐怖の色を浮かべた。彼の自慢の竜鱗の鎧も、共鳴する聖剣の前にはもはや意味をなさず、次々と砕け散っていく。


「奥義! 影光双龍破えいこうそうりゅうは!」


陽介とアリアが同時に叫び、二つの聖剣から放たれた影と光の龍が、グレンデルの巨体を貫いた。


「ぐおおおおおおおおっ! 魔王……様……申し訳……ありませ……ん……」


破壊のグレンデルは、断末魔の叫びを上げ、その巨体がゆっくりと崩れ落ち、やがて塵となって消え去った。魔王軍四天王の一角が、ついに打ち破られたのだ。

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