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耽美奇譚

お腹の中へ

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋愛です。R15です。そして何よりヤンデレです。

(今回は正統派なヤンデレですよ〜!!)

苦手な方はご注意下さい。


注意事項3

カニバリズム描写があります。

所謂 食人描写です。

苦手な方はご注意下さい。

「どうなさったの? 顔が真っ青」

「あぁ……。外飼していた犬が居なくなっていたんだ」

朝目覚めると、首輪一つを残して愛犬が居なくなっていた。寝る前に優しいハグをして、首輪がしっかりと繋がっている事を確認して、眠りに付いたのに。

誰かに盗まれたのかも知れない……。血統書付きでは無いけれど、気に入った者に対しては些細な事だろう。

落ち込んだ僕を慰める様に、彼女はそっと背を摩り続けている。昔からの付き合いで、何をするにも一緒。日頃あった他愛の無いことや、互いの秘め事さえも話し合う仲。もう……僕の傍に居てくれるのは、彼女だけになった。

何時も傷付いた事があると傍に寄り添って、話を聞いてくれる。もう……君しか居ない。

「それは……。お辛いでしょうに」

「君は……居なくなら無いで欲しいな……」

好きになった者は昔から姿を消す。存在自体を無かった事にされたように忽然と。しかし……今の一言はかなり相手の負担となった事だろう。慌てて訂正しようと表を上げると、彼女は唇に人差し指を当てていた。

「えぇ。ずっと一緒におりますわ」


好きな人がいた。他の全てを投げ捨ててでも、消し去ってでも、私の者にしたいと思うほどに好きな人がいた。だから、全部全部全部、殺して食べてきた。自分の中に取り込めば、貴方の愛情を一身に受けられる……!! そして一人だけになった彼は私だけを見てくれる!!

最初は何だったか。あぁそうだ。庭先に植えてあった名前も分からない花だった。一輪だけを毎朝丁寧に水をあげ、養分を与えて育てていた。だから問答無用で引き抜いて、鉢植えを盛りに捨て去った。持ち帰ったそれは適当に炒めてお腹の中へ。

でも彼はそれだけじゃ飽き足らず、庭先に訪れた猫に気を取られ始めた。餌だけを乞食のように強請りにくるアレ。腹が立ったから尾っぽを鷲掴みにして、浴室で殺した。丁寧に皮を剥いで、ミンチにした後、適当な団子にしてお腹の中へ。

彼の口から年上の女性の話が出てきた。どうにも初恋のようで、ほんのりと顔を赤く染めて話していた。あぁ、私の方がずっと貴方の事を好きなのに……。だからお近づきになって、警戒心が薄れた頃合に食事会を。料理に毒を入れて殺した。今までで一番憎らしい生き物だったから、遅効性の毒にした。肉塊から生える髪に噛み付いて、頭皮から引き摺り離した。そうして思いきり吐き捨てた。

どうせ食べられないのだ。口に入れただけでも有難いと思って欲しい。食べられる部分は全部丁寧に調理して、お腹の中へ。

初恋の人まで失った彼は私に縋り着いてきた。その時の表情と言ったら……。筆舌に尽くし難い。脆くて、繊細で、弱々しくて、堪らなく母性を擽った。あぁそれで私だけの物になると思ったのに……。貴方はまた、裏切るのね。

その度に貴方が愛した者を殺す。そうして貴方の愛を全て受け入れたら、きっと貴方は私を愛して下さるでしょう。


「あの人の愛情を受けるなんて許せない。でも慈悲をあげる。貴方を食べてあげるから、一緒に私の中で愛されましょうね……?」

彼女

正統派なヤンデレ。

自分以外の者、物に愛情を与えるのが許せない。

彼が愛した分のものを腹に入れる事で、その分の愛情を受けられる。という狂った思想の持ち主。

故に殺して食べてきた。

毒に耐性がある。


主人公のキャラが霞んだんで、あえて書きません。

結構正統派なヤンデレちゃんです。

深夜テンションなんで、描写少なめ。

リベンジしたいです。


ここだけの話

緑川胡蝶の場合、もうちょっと耽美に寄ってそうですね。

どうなんだろ。客観的に見て。

気が変わったら、耽美奇譚から外すかも知れません。

(多分やらない)

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