セリフだけのざまぁネタ ~商売敵のお坊ちゃまが妨害してくるのだが、全部自爆!~
せっかくの土日なのに頭の中からっぽ。
「君と交際していたレディーの事なんだが、色々あって私と結婚する事になった。既に式を挙げる準備も始めているし、彼女のお腹には私の世継ぎもいる。大変申し訳ないのだが、彼女の事は諦めて頂きたい。ま、これはせめてもの手切れ金である。受け取りたまえ。フフ、フフフ、フハハハハハッ!」
「いやその人、私、知らないのだが……」
「……え?」
「──お坊ちゃま、お父様がお呼びで御座います」
☆
「君の食べたそうにしていた饅頭の事なんだが、父上がどうしても食べたいと仰ってな。全て私が買い取らせて頂いた。今頃父上はご満悦であろう。どれどれ、私も頂こうか。──ん~ん! 美味である。君の食べられない饅頭~。あ~美味しい!」
「いやその饅頭、腹下し菌に汚染されているから回収したかっただけなのだが……」
「……え?」
「──お坊ちゃま、お父様がお呼びで御座います」
☆
「君たちが必死で開墾し耕したこの畑、私が買い取らせて頂く事になった。既に領主とは契約済みである。大変申し訳ないのだが、今すぐ立ち退きたまえ。私はポテト事業で忙しいのだ。フハハハハハッ!」
「丁度よかった。その土地、公害でダメになってしまったんだ。処分ありがとう」
「……え?」
「──お坊ちゃま、お父様がお呼びで御座います」
☆
「君には悪いニュースと良いニュースがある。悪いニュースとは、君たちがその愛する飛行艇を手放さないといけない事だ。そして良いニュースとは、その飛行艇が俺の物になると言う事だ。故に、これは大変名誉な事であるぞ? フフフ、フハハハハハ!」
「その飛行艇、もう飛べないぞ?」
「……え?」
「──お坊ちゃま、お父様がお呼びで御座います」
☆
「少々気の毒な事を言うが、かの国はあなた方とはもう取引をしないそうだ。ただし、私は交易継続契約の書類にサインしたばかりである。これはすまないな? 私は君たちの分まで、がっぽり儲けさせていただくとするよ? フハハハハハ!」
「かの国は関税を1000%に引き上げるそうだ」
「……え?」
「──お坊ちゃま、お父様がお呼びで御座います」
☆
「君たちのピアノも素晴らしいが、私のピアノの方がずっと素晴らしい! そしてこの数、この装飾! 極上品を数多揃えての大量輸送である! 悪いがこの受注は、私が勝ち取らせていただく! フハハハハ!」
「そんなに偏らせて積んだら……」
「……え? ──あぁぁぁぁ!」
「──お坊ちゃま、お父様がお呼びで御座います」
☆
「俺ほどの男になると、黙ってても女にモテるのさ! 見たまえ! 男は金! 地位! 名誉なのだ! フハハハハハハ!」
「あら、あなた? それ、どういう事かしら?」
「──え!? あ! ちょっ!? ち、違うんだ!」
「ああ、もう知らない! 離婚よッ! 親権も慰謝料も財産もきっちり貰いますからね! 法廷で会いましょう? ふんっ!」
「待って! 俺の、俺の、俺の話を聞けぇ~! 3秒だけでもいいからぁ!泣」
「3、2、1、はい。さようなら!」
「まってぇぇぇぇぇぇえ!焦泣」
「お坊ちゃま、お父様が──」
「──今それどころじゃないぃ! まってぇ~! 話せばわかるからぁ~!号泣」
あ~因みにお坊ちゃまに話しかけられてるのが転生した人ね。