第一章 神様は不平等である
「ホノカ! 大丈夫か!? 目を開けてくれ!」
俺、暁ハガネが覚えている最初の記憶はまさしく地獄だった。
神話獣と呼ばれる、人類を見境なく殺していくバケモノに俺の住んでいる地域が襲われた時の記憶から始まる。
「父さん! 母さん!」
血まみれの妹を抱いて俺は右目が潰れた痛みを堪えて必死に叫ぶ、しかしこの時には既に頼るべき両親は俺達を庇って亡くなっていたのだ。
「ギチチチ」
両親を殺した巨大なカマキリ型の神話獣の赤い複眼がこちらを見る。
「ひっ、く、来るな! 来るなよ!」
いくら叫んでも相手は言葉の通じないバケモノ、そいつが血まみれの鎌を振り下ろした、その時の俺は重症のホノカを抱きしめるしかできなかった。死を覚悟した次の瞬間、小柄な影が俺達の前に現れた。
現れたのは黒のロングコートにフィンガーグローブを着けた姿の人で、その人は鎌の中心を拳で殴ると神話獣の鎌が吹っ飛んだ。
「ギチチチ!?」
神話獣にも痛みはあるのか驚いたような叫びを上げる。
「俺が来たからにはもう安全だボウズ」
その人はそう呟くと神話獣の懐に向かって一気に距離を詰め殴り始めた。勝負はすぐについてその人の圧勝だった。
「こちらポイントC、医療班を頼む、子供が二人、そのうち一人が重症……生存者はそれだけだ」
「な、なんでもっと早く来てくれなかったんだよ!」
俺は泣きながら助けてくれた恩人に殴りかかった。
「すまねえ」
その人は一言そう言うと黙って医療班が来るまで抱きしめてくれた。
これが人類の天敵である神話獣に唯一対抗できる力、魔力と呼ばれる生命エネルギーを持った魔術師との初めての出会いだった。
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