表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紅伝  作者: もんじろう
55/143

55

 闇に映し出された光の中に見慣れた風景があった。


 正雪の屋敷である。


 大勢の魔雑兵の刀に無惨に殺された自分と正雪が映っている。


 それを見つめる軍兵衛の姿も見える。


「これは!?」


 驚き、混乱する紅の視界に、またもや闇の揺らぎが起こった。


 光の左右に、ひとつずつ。


 次の瞬間、揺らぎから二人の人が現れた。


 紅から見て左側の人物は少年であった。


 十代後半ほどか。


 侍の風体だが、(まげ)()っておらず、頬の辺りまでの黒髪。


 整った顔立ち。


 やや、かわいらしさも混在する。


 大きめの瞳は優しげな印象。


 青白い肌。


 血の気が無い、ふっくらとした唇。


 紫色の着物と袴姿(はかますがた)であった。


 腰には長刀と脇差し。


 一方の右側の人物は女。


 二十代後半か。


 こちらは腰の辺りまでの黒い長髪。


 美しく、いやに艶っぽい。


 真っ赤な口紅。


 隣の少年よりも、さらに大きな双眸は、まるで猫のそれだ。


 弱々しい光を洩らさず全て反射し、きらきらと輝く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ