表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紅伝  作者: もんじろう
5/143

5

 ただひとつ確かなのは、眼の前に居る「魔」は「魔祓い」が効かぬという事実。


 操は激しく恐怖した。


 今まで積み上げたもの全てを否定されたと感じた。


 我が身を引き裂かれるような錯覚が、全身を駆け抜ける。


「いずれ全ての世界が『魔』のものになる。俺たちの御館様(おやかたさま)魔獣激情斎(まじゅうげきじょうさい)様も、それをお望みだ!」


(この『未来』という場所から来た『魔』は恐ろしい企みを抱いている! 魔祓いの効かない魔とは…これは大変なことに!)


 操は、おぞましい想像に唇を噛んだ。


「俺たちよりもさらに『未来』の者が邪魔しているようだが、そんなものは痛くも(かゆ)くもない。最後に勝つのは俺たち魔武士よ!」


 骸造が操の身体をそのまま楽々と持ち上げた。


「おう、ちと喋りすぎたな」


 骸造が、にやりと笑う。


「女! お前ごときに刀は抜かぬ。このまま地面に頭を叩きつけて殺してやろう。その魔道具も使い物にならぬよう壊してやる」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ