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紅伝  作者: もんじろう
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4

 そうだとすれば、指輪をはめたことで操の身は、ある程度は護られるはずだ。


「女! この骸造(がいぞう)様を無視しておるのか!」


 骸造の右手が操へと伸び、胸ぐらを掴んだ。


 操は指輪の効力によって、骸造が相応の痛手を被るはずと刮目(かつもく)した。


 何も。


 何も起こらなかった。


「そんな!?」


 操が顔色を変えた。


「ふふふ」


 骸造が笑う。


「魔祓いの道具で俺が苦しむと思ったか?」


 血走った両眼で操をにらみつける。


「俺たち魔武士(まぶし)は『未来』から来た。この魔具足(まぐそく)と」


 骸造が自らの胸を右手親指で指す。


「身体に埋め込んだ魔鉄(まくろがね)が、魔祓いの効果を全て打ち消す。『未来』の技術が、俺たちの弱点を克服させたのだ!」


 骸造が肩を揺らす。


「俺たちはあらゆる時代へ、そう、時間の分岐点をもひとつひとつ、しらみ潰しにし、有用な技術は奪い、魔祓いを根絶やしにする!」


 操は骸造の言っている意味は、まるで分からなかった。

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