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紅伝  作者: もんじろう
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「うがーーっ!!」


 激情斎が苦悶の声を上げる。


 黒楽器の力が、激情斎の身体中に埋め込まれた多数の一尺(約30㎝)ほどの大きさの球を体外へと飛び出させる。


 これこそが魔鉄であった。


 全身から血を流す激情斎が両のひざを着いた。


 ターシャが元の位置に跳び戻る。


「そして最後は! ギターの…紅さん!!」


 紅が一歩前へと出る。


 猛烈な早さの指さばきで黒楽器の弦を掻き鳴らす。


 ギュギュギュギュギュイイイイーーーーン!!


 紅が背中を反らし、その格好で停止した。


「ええええっ!!」


 静けさの中、紅の口から男とも女ともつかない声が響いた。


「ええええ壊封誇勇怒(えふこおど)!!」


 紅が黒楽器の細長い部分を両手で持ち、激情斎へと跳んだ。


 振り上げた黒楽器の胴体部が空中で、どんどん大きくなっていく。


 巨体化は十倍ほどで止まった。


 黒楽器の胴体に、どくろの画が出現する。


 その両眼には激しい炎が燃え上がっている。

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