表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紅伝  作者: もんじろう
128/143

128

「わー!! 越えちゃう、越えちゃう!! 時間の壁も越えちゃうし、大人の階段も登らせちゃう!! 法律の壁も越えちゃう!! いろんなものを越えちゃいそうですーーーっ!!」


 ターシャの絶叫。


「でも」


 隼人がターシャの耳元で囁いた。


「え!?」


「よく見るとターシャさんって『変な人』だな」


 ががががーーーんっ!!


 ターシャの元から白い顔がさらに真っ白になり、縦線が大量に入った。


 口から魂が半分、出ている。


 ターシャは、ゆっくりと後方へ倒れた。




 巨大魔武士の頭の中、四人の女たちは眼を閉じ、倒れていた。


 紅は「先生…」と呟き。


 奏は「『魔弾』が…」と呟き。


 響は「紅さん…」と呟き。


 ターシャは「『変な人』…」と呟いている。


 四人の周りを大勢の魔雑兵たちが取り囲む。


「わはははははは!!」


 激情斎が笑った。


「何を見ておるのかは知らぬが、もはや、お前たちはそこからは逃げられぬ。吉夢にしろ、悪夢にしろな。その間に、わしの手下たちの手で八つ裂きにしてくれようぞ!!」


 激情斎の笑い声が広々とした部屋中に鳴り響いた。




 美しい花畑。


 正雪が何本か花を摘み、花輪を作った。


 それを紅の頭に載せる。


「似合ってるよ、紅」


 正雪が言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ