表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紅伝  作者: もんじろう
112/143

112

 奏が言った。


 普段は大人しい奏も響に対してだけは、いつもより強い口調となる。


「どうだかね」


 響が言った。


 こちらは馬鹿にしたような物言いだ。


「どうせ、魔武士の総大将も魔具足を着て、魔鉄を身体に入れてるだろ。そんなもの、何の役にも立たないんじゃないか?」


「何ですって!!」


 奏が目くじらを立てた。


「『魔弾』は、かつて魔武士の総大将を倒してるのよ!!」


「だから、そんなの大昔の話だろ? 今、攻めてきてる魔武士たちには、魔祓いは全く効かない! 紅さんと」


 響がターシャを指した。


「その、変な人しか奴らを倒せないじゃないか!!」


 これには、ターシャが顔色を変えた。


「え!? ちょ、ちょっと」


「そんなことない!『魔弾』は必ず魔武士の総大将を倒す!!」


「お前が、そう思いたいだけだ!!」


「ひょっとして、私は『変な人』と思われてるのですか!?」


「確かにターシャさんは変な人かもしれないけど『魔弾』を完成させるのに協力してくれた!!『魔弾』が総大将を倒すのに使えるからよ!!」


「ええ!? 奏さんも私を『変な人』と思ってたの!?」


「その人が変な人だってこと以外は、お前と俺は全然、意見が合わない!!」


「こっちの台詞よ!!」


「へ、『変な人』は確定なの!?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ