表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紅伝  作者: もんじろう
103/143

103

 ホルスターに銃を収める。


 未だに地面に顔を伏せている百姓娘に近寄った。


「大丈夫ですか? 怖かったでしょう?」


 まったく動かない娘を気遣って、ターシャがその肩に手を置いた瞬間。


 娘の身体が、ばね仕掛けの如く跳ね上がり、ターシャの顔面に向けて右後ろ回し蹴りを放った。


「え!?」


 虚を突かれたターシャは、それでも「時間管理局」エージェントの底力を発揮し、まともに食らえば、おそらく昏倒するであろう強烈な打撃を両腕を上げ、ぎりぎりで防いだ。


 娘の動きは止まらない。


 着地し、疾風の速さで右肘をターシャの腹部に叩き込む。


「うっ!!」


 ターシャの身体が、くの字に曲がる。


 下がったターシャの顔面を狙って、娘の左ひざが下から襲いかかった。


 これもターシャの両腕が際どく防御する。


 ここで、ようやくターシャが後方へと跳び退がり、娘との間合いを取った。


 攻撃によって、ターシャの顔は苦悶に歪んでいる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ