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第1話7 やっちまった

前回から1ヶ月.....なんとかやる気を出して投稿が出来ました。

何とか続けたいとは思うのですが、文才はあまりないのですが、物語だけは思いつくのでどんどんストックだけが溜まってしまいがちです。

読んでいただいている方々には本当に申し訳ないですが、僕の投稿は気長に待っていただけると幸いです。


いやー俺は運がいいな。

助けた人がこんなに親切な人だったとはな。



この人の名前はグリズと言うらしく、Eランクパーティのリーダーと言っていたが俺が思うにグリズは個人でDランク程の実力はあるだろう。

そして俺はグリズにこの世界の冒険者のノウハウというか常識などを教えて貰った。



「いやー、色々とありがとな」


「いえいえ、寧ろこれ程の実力者の方の話を聞けることに感謝です」


こちらもDO知識だが、様々な魔物との戦闘経験などを話した。

グリズはその話をとても熱心に聞いてくれており、何度も質問をしてくる程。

.......俺が言うのもなんだがグリズはこれから更に強くなるだろう。

こういう何も恥じずになんでもかんでも聞いてくる人ほど成長の伸びは良い。

俺みたいにとりあえずなんとかなるだろう精神で1人で突っ走っ知る奴は大抵失敗する。

まだ会って間もないがこういうグリズの性格を俺は尊敬する。



「......あ、そう言えばフェンリルの事だけどさ、出来れば隠していて欲しいんだが...」


「勿論です。ギルドにも私を助けてくれたのはグローリアさんと言っておきましょう」



正直フェンリルを出した事をかなり後悔している。

何も考えずに出して俺も悪いが、この世界の人にとっては災厄とされているらしい。

DOであればフェンリルを得るために大勢のプレイヤーが挑んだものだが、ここは現実だ。

フェンリルなど、パーティーを組むプレイヤーでも何度も全滅するのが当たり前。それを前提としている。

だが、現実では1度死ねば再度復活などという便利機能などない。

まぁ、当たり前と言えば当たり前だろう。

こういう所を考えないのが俺の悪い癖だ。

俺自身DOとリアルの区別が曖昧だったし。

......今後はもう少し自重しよう。


グリズと話ながら30分程歩くと森を抜け、街の西門が見えた。すると門の外側には兵士が数十人程集まっていた。

恐らくグリズを探しに行こうとしているもの達なのだろう。皆が武器を持ち、森に顔を向け、警戒していた。

......いや待て、少し様子がおかしい。

武器を持ち警戒しているのはまぁ分かるが、

皆なにかに脅えていないか?

そして、俺達の姿が見えてのか、一瞬兵士達の警戒は強まったが、こちらに近づいてくるのが人と分かったのか、武器を下ろしてくれた。



「き、君達!その森から出てきたのか!?、今すぐそこから離れるんだ!」



尋常じゃない程その兵士は焦っている。

.......まさか、フェンリルがバレたのか?

もしそうであればこの焦りも分かる。



「落ち着いてください。私達は冒険者です。依頼を終え街に戻ってきたのですが一体なんの騒ぎですか?」



グリズがそう言った。流石現役冒険者だな。

冷静に答えていた。



「冒険者の方......!あ、貴方は!もしやグリズさんでしょうか!?」


「はい、Eランクパーティ『紋章の守護者』のリーダーのグリズです」



そう聞いた兵士達はその事実に驚いていた。

兵士達の話を聞くとどうやら、グリズの仲間達は冒険者ギルドだけでなく、様々な所で助けを求めたらしい。

グリズ達のパーティーはこの街の人達からは好かれているらしく、それもあってか、この短時間でその事が町中に広がっていたらしいのだが、時間も時間で、しかもヘルウルフの群れに襲われたという事で、死亡とされていたようだ。



「生きておられたのですか!?、もしやヘルウルフを?」


「いえ........彼が助けに来なければ、私は死んでいたでしょう」


「彼....失礼、そちらの方は?」


「彼はグローリアさんと言います。私の命の恩人で、彼がヘルウルフを倒してくれました」



自分で紹介しようと思っていたがグリズが先に答えた。

まぁ、グリズはかなり信頼されているらしいのでそちらの方がいいか。



「へ、ヘルウルフを倒したのですか!?、『紋章の守護者』の方達が数十匹はいると言っていましたが.....」


「はい、彼が単独で討伐していました」



その事実を知り、兵士達はグリズが生きていた事よりも衝撃を受けていた。

........確かにヘルウルフを単独でその数を仕留めたことが本当だと冒険者のランクで言えばB以上に相当するだろうし。

そして、兵士は少し考えている素振りを見せ、俺に話しかけた。



「グリズさんがそれ程言う御仁です。嘘ではないのでしょう。......そして、そんな方に無粋ではありますが我々の願いをきいていただけないでしょうか?」


「ヘルウルフの討伐を手伝ってくれか?」


「はい、その通りです。.......現在確認されているヘルウルフの数は100を超えています。.....現在のこの街の兵力が私達とCランク冒険者の方が2名、Dランク冒険者のパーティが4組、Eランク以下が数十名です....」


「え?、ちょっと待て、Cランク以上はいないのか?...かなり規模の大きい街だと思ったのだが」



この街のように大きい街程冒険者が多くいるはずだ。だがこの街にはAはおろかBもいないのか?



「それは.....B以上の方は現在大規模な依頼を受けておりまして、我々の街だけでは無いのですがほかの街でもどうやら高ランク冒険者方が不足しているようです.....」



なるほど、大規模依頼か。

DOでもあったものだ。レイドクエストとも言う。

大規模依頼が発令するのは単体では倒せ無いような大型の魔物を討伐する時などに発令する。

どうやらこの近くではないがいくつかの街で高位冒険者達を集めたという事はそれだけの魔物なのだろう。

しかし、そのおかげでこの街は危機に面しているが。



「....グローリアさん、僕からもお願います。恐らく.....いえ、僕達だけではこの街は絶対に守りきれません。助けて貰ってくれた方にこんな事を言いたくはありませんが......この街を、人々を守ってくれませんか?」



そうそう、こんな依頼もあったよな。ちょうど訪れた村に魔物が襲ってきて助けを求められ、急に発生する系のクエストが。



「.....そんな覚悟を決めた顔で言われてもな。別にこっちは最初から助けるつもりだし、そんな気を使うことじゃない。俺だって目の前で人が死ぬとこなんて見たくないしな」



流石にここで断る奴なんて余程のクズだろう。



「ありがとうございます!!....この礼は必ず!」


「待て待て、まだ何も解決してないだろ?、とりあえずヘルウルフの討伐。話はその後」



.....さて、先程からこちらに近づく大勢の気配がある。

もうすぐそこまで来ているのだろう。

どうやって片付けようかな。

.....フェンリル使ったら楽なんだろうけど、グリズはともかくここでは人が多すぎるし.......普通に魔術でいくか。



「グローリアさん、僕はあなたの指示に従います、冒険者として、実力が上の方が指揮を取るのがいいかと」


「でしたら我々もであります。ヘルウルフを1人で数十匹を倒すお方ならここに居る誰よりも強いでしょう、我ら兵士達も指示にしたがいましょう」



うん、グリズと仲良くなっていて本当に良かった。グリズがいなきゃここまで兵士達とスムーズに話ができなかっただろうしな。

本当に俺は運がいい。



「じゃあ、俺が魔術を使って殲滅するから、とりあえず下がっててもらえるか?」


「魔術....ですか......いえ、分かりました。他の者達にも伝えましょう」



そう言った兵士が仲間の方に行き、指示を伝えていた。

他の兵士たちは幾らか動揺をしていたが、俺の実力とグリズが信用する人と説明したすると、納得したのか素直に下がってくれた。



「グローリアさん.....貴方なら大丈夫だとは思います。頼んでおいてはなんですが、死なないでくださいね」



グリズはそう言い、門の方へと走っていった。

ハハハ、おれを殺そうと思ったらレベル10の魔物を数体用意するんだな!



「さぁて、そろそろいきますか」



ヘルウルフの気配は既に100メートル以内まで迫っている。

もう目で見えるほど近づいていた。



「100を超えるねぇ.....これは少し超えすぎじゃないか?」



正確な数は分からないがヘルウルフの群れはおよそ300。

とんでもないな。自然にある群れの数ではないだう。

後ろにいる人達からは悲鳴が聞こえる。

Cランク以下の人からすると1匹でも苦しいはずの魔物が300もいるのだ。平然としてる方がおかしい。



「まぁ、俺からすると100も300も変わらんがな」



さっきグリズを助けた時は森の中だったので大規模な魔術は使えなかったがここは少し平原が広がっている。多少は大丈夫だろう。色んな意味で。



「《氷の魔術・七位階 詠唱を実行》」


「《この世の罪人に永遠の眠りを、我放つは嘆き、冥府の深淵を呼び起こせ、穿て穿て穿て、我が氷は全てを屠る、とくと脅えよ、その身に終焉をもたらせよう」


「《コキュートス》」



........ふぅ、またまた詠唱しちゃったぜ。

やっぱり気持ちがいいからね。

べ、別に言いたかっただけじゃないからな!

一応これ七位階魔術だし、詠唱しとかないと後で「む、無詠唱だとぉぉ!!」とか言われて、説明がさらに面倒になりそうだからね。

そうなると面倒コース行きになってしまうのですよ。



それはともかくこの魔術は簡単に言えば、辺り一面を氷の世界に変える。

全てを凍らせ、氷のつららが地面から無数に生えてくる。

敵を凍らせ串刺しにする。まさに氷地獄の光景だ。

やっぱり氷はいいね。属性の中で1番好きよ俺は。

何故なら氷ってなんかクールってイメージあるから。

それが俺的にとてつもなくかっこいいのだ。



「うし、討伐完了」



勿論ちゃんと氷は溶かしておく。

こんなものが街の前に残っていたらかなり邪魔になるだろうし。

ちゃんと全てのヘルウルフが息絶えたのを調べ、氷を解いた。



「おーい、討伐完了したぞー......ってどうしたんだ?」



皆がいる後ろを振り向いた所、何故か皆固まっている。

んんん???、後ろにも魔術の影響がでたのか?、だが氷なんて見えないし.....寒すぎて固まったのだろうか?

すると、最初に動いた....というか声を発したのはグリズだった。



「ぐ、グローリアさん.....ま、まさかここまでの魔術を....」



いやいや、ここまで魔術って、さっきフェンリルを呼び出した魔術よりは位階は下だぞ?



「ば、化け物ですか彼は.....」



兵士も動き出したようだ。

皆口を揃えてそう話している。

んーー、雑魚と呼ばれるよしはマシかな。

しかし、皆動いたものの、また動揺しているようだ。

???、そこまでおかしい事をしたか俺?



「グローリアさん.....貴方は単独で儀式魔術を発動できるのですか!?」



儀式魔術?..............なぁにそれ?

聞くと先程俺が放った《コキュートス》という七位階魔術はこの世界で儀式魔術と呼ばれているものらしい。

まず単独行使は不可能とされ、優れた魔術師が数十人規模で行う魔術らしい。


えぇぇぇぇ.......七位階を数十人でやっと行えるってねぇ。俺が思っていたより魔術師のレベルが低いのかここは?DO初期でも頑張れば1人でできたぞ。


「あーーー、その、なんだ。.....たまたま発動した?」


「さっきがっつりと詠唱を行っていましたが......」



くそ!、上手い言い訳ができん!

そう考えていると、最初は驚いていたグリズだが、冷静になったのか、皆の方を向き、大声で叫んだ。



「皆さん!、彼、グローリアさんはヘルウルフに襲われていた僕を助けてくれ、さらに僕達の街まで救ってくださいました!、僕達はグローリアさんにどれほど感謝すれば良いよかわかりません!、そして、皆さんも見た通り、彼は凄まじい力を持った魔術師なのです!、今こそ、恩を酬いるために、グローリアさんを英雄として讃えましょう!」



グリズがそう言うと、少し間をおいて、街の人達はそれに賛同しようと大声を上げた。



ちょぉぉぉぉぉい待て待て待て!!!

何勝手に俺を置いて盛り上がってるの???

別にいいからそんなの!

英雄とか面倒くさいだけだし!



まずいまずいまずい........,

このままでは儀式魔術を単独行使できる人間として、なんかでかい国に呼ばれて国に仕えよとか面倒なことが起きるに違いない!

思えばフェンリルもグリズだけだかバレてるし、いずれは他の皆にもばれるだろう。



........あぁぁぁぁぁ、やってしまったぁぁぁぁ.....、魔術放ちたいとかかっこつけたのが間違いだったのかぁぁぁぁ.......



すると、突然俺以外の全てが停止した。



あれぇ?、この光景は見覚えがあるぞ?

......これは、まさかのまさかですか?

そして、案の定自称神の少女2人が姿を現した。



「..........自称じゃないのです、それよりも君、また失敗したのですか?」


「馬鹿なのです、せっかくいい感じの世界を選んであげたのに」


「ば、馬鹿とはなんだ!、俺だってこんな事になるなんておもわなかったんだぞ!」


「.......最初に君の事をよく知っているって言いましたが取り消すのです」


「私達が思っていた以上の馬鹿だったのです」



こ、こいつら.....俺をなんだと思っているんだ



「「自重を知らない厨二病馬鹿です」」


「ていうかさっきから普通に心を読んでんじゃねぇ!、それと俺は馬鹿じゃねぇ!」


「自重を知らない厨二病は認めたのです」


「やっぱり馬鹿なのです」



く、くそぉ、俺ってこんなに怒りっぽい方ではないのだがこいつらはかなりムカつくのだ。



「まぁ、馬鹿の話はおいといて、また君を転生させます」


「次は失敗しちゃダメなのです」


「え?、転生?じゃあやっぱり前の世界に来たのも」


「私達の力なのです」


「私達は凄いのです」


「凄いのは分かったが.....なんでそんなに俺を転生させるんだ?」


「..........それは言えないのです」


「..........秘密なのです」


「それはどうしてもか?」


「どうしてもです」


「絶対になのです」



本当によく分からんな。一体俺を転生させて何をしたいのか。



「でもいつか話すのです」


「いつかは分からないです」


「........まぁ、俺もよく分からんが楽しませてもらってるわけだしな、今はそれで納得するよ」


「ありがとうなのです、じゃあ早速転生を.....」


「ちょっと待て!.....転生しかダメなのか?」


「?、どういうことです?」


「転生って事はまた赤ん坊からだろう?、正直赤ん坊からの人生はかなりきつい、この姿のままで別の世界に転移ってことはできないのか?」



俺がそう言うと、少女達は何故か嫌な顔をしている。



「............分かったのです、じゃあ成長したその姿で転移させるです」


「おい待て、最初の間はなんだ?そしてなんだその顔は?、もしかして難しいことなのか?」


「別に転生も転生もやり方は一緒です」


「じゃあ別に考えなくてもいいじゃないか」


「.......私達の楽しみが減るのです」


「はぁ?楽しみ?」


「君の動揺している子供時代を見るのが楽しみだったのです」



.......待て、じゃあこいつら今までの赤ん坊の頃から俺を見ていたのか.....て事は....



「特に母親にミルクを貰っている時の顔は傑作なのです」


「お、お前らぁぁぁぁ!、神がそんな事していいのか!!」


「神と認めてくれたのですか?」


「うるせぇ!よくも人の事を玩具のように扱いやかって!」


「.....このままじゃ私達に危害を加えそうです.....不本意ですが転移させてあげるのです」


すると、また俺の意識が遠のいていく。

くそ、次に会う時は覚悟してろよ.....!



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