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第1話 3 最強だったのだが......

皆様どうもおはようございます、邁進リリーです。

いきなり投稿が遅れてしまい、申し訳ありません。

本日の午後にもう一本上げます。



俺は父と母と家に帰ってきた。


家の使用人達が出迎える。

玄関を開け、その奥にいたのがリタだ。

我が家のメイド長であり、剣術、魔術を扱い、メイドであるが、我が家最強の護衛でもあるのだ。

まぁ、この父と母ならば護衛など必要などと思うけど。


「お帰りなさいませ、旦那様、奥様、グローリア様」


父と母を除けば我が家で1番強いのは彼女だろう。

しかし、これ程強ければメイドなんてやらずともいい職場があったのではないかと思う。

だが彼女はこの仕事が好きらしい。

尤も俺はリタの事は好きだ。

見た目も美人なのもそうだが、メイドでありながら強さもある。

女性に言うのもなんだがとてもかっこいい人だ。憧れているのも嘘ではない。


「...........その様子では、まだ教えて貰っていないようですね」


........なんで分かるの?

母と言いリタと言い、我が家の女性陣は察しが良すぎやしないか?


「うむ、流石だなリタ」


父はそう言うが内心では驚いているのだろう。顔に出ているぞ。平静を装っているがバレバレだ。


「そうなの、実はまだ見てないのよ、グローリアがまだ見せないって」


「そうでしたか.......グローリア様はさぞ優秀なのでしょう」


優秀.......ねぇ、優秀ってレベルを超えてると思う。

いや、自分で言うのもなんだけど。


「あぁ、自慢の息子だな。グローリア、私の部屋でいいか?」


「はい、お願いします」


さて、俺も覚悟を決めようか。












「ではグローリアよ、お前のステータスプレートを見せてくれるか?」


「はい.........《ステータスオープン》」


ステータスプレートを貰った後からはこう言うと出てくる仕組みになっている。

こういう所は本当にDOそっくりだ。


そして、俺は父に渡した。








「なっ............」


「まぁ............」


「これは.........」


まぁ、そんな感じになるよね。

この世界の人からしたら意味わからないと思うし。


.......しかし、俺の化け物ステータスを見て怯えるよりかは凄い期待の眼差しを受けるのだが.....


「や、や、やっぱり天才だ!見ろ!カナリア!、リタ!」


「ちゃんと見てますよ.......家の子ながら凄いわねぇ」


「まさか.........これ程とは......」


父は子供のように叫び、母は冷静にステータスを見つめ、リタは何度も瞬きをして見ている。


うーん、強すぎるだろ!化け物かと言うツッコミ待ちだったのだが.......

俺は父が持っていた自分のステータスを改めて見てみた。


「........あれ?」



-----------------------------------

グローリア=フォーマイン

LV:1 :


HP: 50/50

MP: 35/35

ATK: 30

DEF: 30

INT: 15

RES: 15

DEX: 20

AGI: 20


・装備


【炎魔術一位階】【氷魔術一位階】

【地魔術一位階】【雷魔術一位階】

【闇魔術一位階】

------------------------------------


.........めちゃめちゃ変わっとるやないかい。

しかもDOであったらのハズレ初期値だ。

初期値というのはDOならゲームログイン後、アカウントを作成し、ジョブを選択後でステータスが決まるのだが、そのステータスがかなりランダムなのだ。

選んだジョブのよってはステータスに少し補正がはいるのだが、そこもランダムだ。

なので、ここでほとんどのユーザーはリセマラをする。

何故ならば、ステータス上昇値はLv×初期値で上がっていくシステムなので、初期値で全てが決まるのだ。

例えば、初期値が10と20の場合、Lv10になると100もの違いが出る。

尤も、俺は運良く1発目で全ステータス50以上が出たので直ぐに始めたがな。

まぁ、それはいい。


.........教会で見たステータス見間違えだったのか?


「見ろ!、Lv1でこのステータスだぞ!しかも魔術が5属性とは!、これならば私は勿論、カナリアだってすぐに追い越すだろう!」


「えぇ、5属性使いだなんて、初めて見ました」


「まさか旦那様と奥様以上の力とは.......本当に将来が楽しみですね」


あぁ、勝手に盛り上がらないでくれ。

......いや、結果的には良かったのか。

これぐらいならば唯の強い子としか思われないだろう。


「今夜はパーティだ!、すぐに他に貴族共に伝えろ、ハハハハ!!!」


「あなた.........」


「恐らく他の方達に自慢でもするのでしょう」














「疲れた......」


まさかその日の内にパーティの準備をするとは。

ほかの貴族や父や母の軍の人などとにかく大勢来た。

いきなりだったのだが父の命令だし断れなかったのだろうな。

それから俺の自慢、自慢。とにかく自慢だ。


来た人たちも最初は何事だと面倒くさそうな感じだったが俺のステータスを聞くがいなや、直ぐに盛り上がった。


母もそんな父に呆れながらも一応は付き合っていた。母もやはり嬉しいのだろうか。


リタ含め使用人達には本当に頑張っていたな。

急な対応にも動じす、直ぐにパーティの準備をしていた。家の使用人はとても優秀だな。


「はぁ.......疲れたが......でも、そんなに悪くは無いな.....」












「お疲れ様です」


「とても疲れているようです」


「やっぱりステータスをいじって正解でした」


「でも、君の強さは変わってないです」


「数値をいじっただけだから」


「だから気をつけてください」


「あんまり君には干渉できないけど」


「いつでも見守っているのです」













「.......うーん、これからどうしようかな」


俺は12歳になった。

あれから7年。色々と忙しかった。


まだ子供だと言うのにどれ程の勧誘を受けてきたか。

王国の近衛騎士や宮廷魔術師、父や母の軍からも。

嬉しいが俺は全部断った。


確かにそれらに属せばかなりの好待遇だろうが、俺にはあまり興味無い。


何故なら、自由がない。

尤も、今までもかなり辛かったが。しかし、近衛騎士や宮廷魔術師などになれば、王国から離れることはほとんど無いだろうし、軍ならば毎日毎日特訓特訓。

この世界に来た最初の頃は強くなりたいと願っており、それは叶った訳だが、俺の地位をよくを考えていなかった。

こんな待遇からさっさと抜け出したいものだ。


だがそうも言ってられない。

俺は公爵家嫡男なのだ。


いつかはこの家を継ぎ、自分が公爵を名乗らなければならない。

物凄く面倒だ。何故貴族はここまで面倒なのか。どれもこれも日本で少し金持ちの普通の人の俺からすると溜まったものではなかった。

こんなことなら普通の平民で生まれた方がマシだっただろう。


「どうかしたのですか、お兄様?」


今俺に話しかけたのは俺の妹だ。

俺には1人妹がいる。

俺が5歳の教会に行った歳に生まれており、今は8歳だ。

名はミレリア。

名前もまた父が死ぬほど考えていたらしく、とりあえず母に近い名前にしたらしい。


そして、ミレリアのステータスもかなり優秀だ。


-----------------------------------

ミレリア=フォーマイン

LV:5 :


HP: 200/200

MP: 250/250

ATK: 75

DEF: 75

INT: 150

RES: 150

DEX: 100

AGI: 125


・装備


【水魔術一位階】【氷魔術一位階】

【風魔術一位階】【聖魔術一位階】

----------------------------------


母と同じく4属性をつかえ、魔術の適正はMPやINTを見ればわかるが、属性の数で言えば俺の方が上だが、魔術師としての適正は俺より上だ。


言わなくてもわかるがこれを見てまた父が騒いだのだ。家の子供は天才だと。


「いや、大丈夫だよ。妹に心配されるなんて、兄失格だね」


俺は苦笑しながらそう言った。


「そんな事はありません!、お兄様はとても優れた方です!とても凄い人なんです!」


ミレリアはムスッとした顔でそう言った。


あぁ、本当に良い子だな。

母に似て顔も整っており、性格もいい。


これならば結婚相手などいくらでもいるだろうな。

兄として鼻高々だ。


「ハハハ、ありがとうミレリア。ミレリアだって凄いよ、母上に似て賢くて、美人で完璧で、自慢の妹だよ」


前の世界には兄弟などいなかったからな。

いいものだ。


「あ、ありがとうございます///.........」


褒め慣れているはずのミレリアだが俺が褒めるととても恥ずかしがる。

.....兄に褒められるのは恥ずかし事なのか?

兄としてしての妹とどう接すればいいかあまり分からないが、俺的には仲良くしているつもりだ。


それはさておき俺の今後を考えなば。

これは俺の我儘だが、実を言うとこの家から逃げ出したい。

このままいれば、確実に貴族社会に入り、面倒な事のてんこ盛りだろう。

まぁ、逃げても面倒な事になるのだが、俺は父母のようにお堅い事をするのは嫌だな。


そう思うとかなりのクズ人間だな俺は。

いや、でもね、このままここにいるじゃん?

で、いずでははこの公爵家継ぐじゃん?

俺多分無理よ?

勿論今までちゃんとした教育は受けてきたし、できるかできないかと言われるとそれはできるよ。

でも人には得意不得意があってだね。

異世界ラノベで俺みたいに貴族に転生してる人とかいるけどマジで凄いと思うよ実際。

何で普通に貴族できてんのって。

普通に領地経営してるし、普通に他の貴族とも上手く繋がってるし。

そりゃあ勉強してきたわけだし俺もできるよ!うん、できるけどね!何度も言うけど人には得意不得意が......


「?、お兄様、やはり悩み事が?」


いつの間にか普通に戻っていたミレリアが俺の百面相を見てそう言った。


「いやー、大丈夫だよー」


そんな俺の言葉にミレリアが戸惑っているが気にしない。


しかしもし家出したとしても我が家はどうなるのだろうか。

公爵家の嫡男が家出をしたのだ。

しかも色々と有名な俺がだ。

国総出で探し出すだろう。

それと我が家の品位が落ちるだろうな。

王国の公爵家の長男でありながら家を捨て、国を捨て逃げ出した愚か者だと。

父の公爵位を剥奪されるかもしれない。


俺自身も指名手配は確実だろう

何も考えずに逃げるのが1番まずいだろう。

かと言って何を考えるのだ。

正直に父に言うか?「俺は跡を継ぎたくないので家出します」って........それ言えるやつが本当の勇者だよ。


くそ、せめて俺が次男であれば、俺に兄がいてくれれば。

異世界転生系のラノベでは、貴族家に生まれる主人公だが、才能がなくて捨てられるという話がテンプレだったのだが。

言っちゃあ悪いが.......くそ、俺ならそっちが良かった。

ステータスが低かった場合、この世界では例え嫡男であろうと継ぐことができないらしい。

確かに強いのはいいよ。日本ならまだしも魔術や魔物が存在するような異世界では強いと言うだけで優遇される。

DOでも強さ求めてたしね!

でもどうせならもっと自由に異世界を満喫したかったのよね!


あーーーーー、どうにかできないか。ミレリアが継ぐのは.........絶対無理か。

ミレリアも確かに優秀だが、実力は俺はその上をいってしまっているし。


あぁぁぁ........でも本当に俺が弱ければどうなってたであろうか。

優しいが、一応実力主義者であった俺の父と母は今のように優しくしてくれただろうか。

妹も今のように俺を憧れていてくれていたか。


自由を取れば家族を捨てなければならないし、家族を取れば自由を捨てなければならない。


俺に選べるわけないだろう。

この世界で家族の温かみを知れた。

家族がこんなにいいものと知れた。


「.....これなら普通の家の方が良かったか....」








「不満だったですか?」


「嫌だったですか?」


「!?、誰だ!」


馬鹿な.......気配に全く気が付かなかった。

いつの間にここに........

ミレリアは無事か............ミレリア!?


ミレリアが止まっている..........というか俺の視界に入る全てのものが目の前に現れた者達を除いて白黒になっていた。

.....まさか、時間停止と言うやつなのか?


「ごめんなさい、君の全部知ってるつもりだったのに」


「君の事分かってなかったようです」


こいつらは何を言ってるんだ?

見た目は幼い少女のようだが.........


「お金持ちなら不自由ないと思っていたのです」


「恵まれていたら幸せ思っていたのです」


「ま、待て!、お前らは一体何者なんだ?」


「私達は私達です」


「それ以上でもそれ以下でもないです」


「い、いや...そういうことじゃなくてだな」


「じゃあもう1回やり直します」


「次は君が望む世界にします」


「ど、どういう事だ!」


い、意識が............俺はまた死ぬのか...........


「頑張ってください」


「次も応援します」


....................................なんなんだよ............












日曜日にも出せれば出そうと思っていますが、恐らく次の週になってしまうかもしれません。

なんとか週2.3のペースを保っていこうと思っています。


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