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第0話 1度目を捨てた男の2度目の世界

初めましての方が多いというか殆どだと思います、邁進リリーと申します。


ただいま別作品を執筆中なのですが、頭から次々とストーリーが浮かんでるものでして、今後それらをできるだけ出したいと思っています。


執筆中の別作品に関しましては少し遅れる事を先に謝っておきます。


(少し内容の変更を致しました。)

VRMMORPG ディメンジョナル・オンライン


5年前、ついにVRMMO技術の開発に成功し、新たなゲームの時代の幕開けとなった年。

数あるVRMMOの中で全世界ユーザー500万人を突破したゲームがディメンジョナル・オンライン、通称DOだ。


誰もが夢見たファンタジー系RPG。

剣を使い、魔法を使い、魔物を倒すことが出来る。

オフライン専用のRPG王道のストーリーもある。

地球に生きてきた人々にとってまさに夢のような世界だった。

全世界でこの革命的なゲームにより凄まじい盛り上がりを見せていた。







.........最初は興味がなかった。


実家が金持ち。そこに生まれた子供、それが俺、新島連だ。

親は仕事が忙しく、物心がついてからの両親との思い出はほとんど無い。まぁ、だからといって別に悲しいわけでもなかった。

家に一人で居ても毎月決まった金が口座に振り込まれ、それで不自由なく生活してる。



俺が高校1年だった時に全世界でDOというゲームの発売が始まった。

発売当時は特に興味も持たず、周りが盛り上がってるなーという程度だった。

だが、ある日、家に帰るとDOのソフトとゲーム一式が家のリビングに置いてあった。


最初は流行ってるからと親が気を遣って買ったくれたのだと思っていた。特に興味もなかったが買ってくれたからには遊ぼうと思った。


さっそく俺はDOの説明書を読み、起動した。VRMMOと言うものを体験してみた感想は夢のような感じだった。

ドリームの方ではなく、スリープの方の夢だ。


夢のような感覚なのだが、意識はちゃんとしているし、なんなら感覚もある。

味覚は分からないが恐らく五感もちゃんと機能しているのだろう。


最初はとりあえずチュートリアルにそって気ままにプレイしていた。


いつの間にか、俺はそんな世界にハマってしまった。

そこから俺の日常が変わっていった。

寝る間も惜しんでDOの毎日。

食事も生きる最低限に。

気がつくと俺は寝る以外の時間は殆どDOにログインしていた。

現実とVRの世界の区別が時折分からなくなる時があったが、特に支障はないので気にしなかった。

いや、その時の俺はDOの世界こそが現実と感じていた。

DOの世界で剣を振るった。魔法を放った。

魔物を倒した。ダンジョンを攻略した。



そしてDOのユーザーなら誰しもが望むものがあった。

DOにはユーザーのランキングが公開されており、ユーザーのクエスト依頼達成数、ダンジョン攻略数や、ユーザー自身の強さによってランキングが決められている。

そのランキングの順位によって現実で何かある訳でもが、やはり1位と言うものは誰しもが欲しい称号だ。



だが、DOでは不動の1位の存在がいた。

ユーザー名"デュオ"

不動の1位ながら、今まで誰もそのユーザーを見たものがいない。

全ユーザー500万という人がいるにも関わらずだ。

だが、ただ言えることはデュオが1位なのだ。

ネットの掲示板では様々なな情報が流れていたが、どれもこれも根拠がないものばかり。

バグキャラなのか。裏公式キャラなのか。

そいつのせいでDOでは絶対に1位をとることが出来なかった。

そのせいでやめるユーザーもいたが、俺は諦めなかった。



ゲーム開始から1年で俺は2位はなった。

下に落ちる心配はない。

何故なら、俺は強くなりすぎてしまったようだ。3位に圧倒的差をつけての2位。

俺からすれば、ここからが本番だ。

俺は2位の座を4年守り続けた。


.....................だがデュオは現れない。

DOの全てクエストをこなした。全てのダンジョンを攻略した。最早誰も相手になれないほどの強さも手に入れた。俺はDOでできることを全て終えた。

なのだが.........ゲーム開始から5年目、あの頃と変わらず、デュオに関しての情報は掲示板のガセ情報のみ。

運営もデュオに関してはノーコメント。



..........もしかして俺は一生1位にはなれないんじゃないのか?俺の5年間はなんだったのだ?

俺を退屈な世界から抜け出してくれた新たな世界。リアルを捨てた俺の人生の全てでもあるこの世界。


.................あんまりじゃないか。


俺は新島練の人生を捨てたつもりだった。



............口には出さなかったが.......本当につまらなかったあの日々を。





その時から元々少なかった睡眠、食事を一切取らくなった。その時の俺は1位の、デュオのことだけを考えていた。

そこから俺はこの世界で死ぬと決めた。

命懸けでデュオを見つけ出してやる。

俺の命が先か、お前を見つけ、1位の座を奪うのが先か。

ゲームで命をかけるなんて馬鹿以外何者でもないが、俺は本気だった。



1ヶ月、不眠不休で探し続けた。

DOの仮想空間の世界では疲れなどアイテムを使えばゼロになるが本当の俺の体はどうなってるのか。


..........まぁ、まともな体はをしていないだろうな。




だが、とうとう限界がきた。

DOの世界の俺の意識が失いかけている。

碌に食事も取らず、睡眠もせず。

気がつくと1年ぶっ通しでやっていたようだ。



よく1年も持ったものだ。俺は俺自身の存在を疑ったがこんな体が俺についてきてくれたのだ。

自身の体に感謝しかない。



あぁ、結局手がかりすら掴めなかったな。

デュオ。お前の勝ちだ。

この世界で死ぬのが本望だったし、別にそこまで恨んでもない。

だが、1度でもいいからお前に会いたかった.........

















「.................あぁ、死んじゃった。楽しかったのですが、君との遊びは」


「まさか1年も耐えるなんてね。私もびっくりです」


「けどそのおかげで私も楽しめました」


「流石にこれで終わりじゃ可哀想です」


「私も寂しいです」


「私は君ともっと遊びたいです」


「私をもっと近くで君を見たいです」


「だからね、君にはもう一度チャンスをあげる」


「私も嬉しいです、君も嬉しいですか?」


「ううん、嬉しいに決まってるです」


「だって、君は私にそっくりなのです」


「だから君の考えていることもわかる」


「私達はお似合いなのです」


「嬉しいです、凄く嬉しいです」


「これのおかげで、また君と遊べます」


「けど、少しの間だけ、僕は何もできないけど」


「でもまたすぐに会えます」


「それが運命だからね」


「私達も待ってるよ...........君を」



「「さぁ、君の2度目の人生に幸福があらんことを」」










こちらの作品は数話程かけていますのでそちらは順次出していこうと思っています。


新たな別作品も書ければだしと行こうと思います。

後色々遅れてすいません。

(何年ぶりでしょうか、久々に私登場!今見たら誤字多すぎ!!いくらか改正致しましたm(_ _)m)

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