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20 ついに手術の日がやってきた

・6月11日 再々入院二日目(手術日)


( -д-) 深夜。トイレちゃんと流してない爺。またか……と溜息をつく。


(#-д-) この爺がトイレ入ると一発でわかる。毎回ちゃんと流さない。そして俺が後から流すこのイライラ。


(#・д・) そんな程度でイライラするなって? そんなことはわかってるけど、イライラしちゃうから仕方ない。


***


( ・д・) 朝になった。いよいよ手術当日だ。癌と決別の日だ。


( ・д・) 決別……できればいいんだけどな。


( -д-) 昨夜はぐっすり寝たのにまだ眠いので、寝まくって過ごす午前中。手術は午後一時からだ。


( -д-) ま、午前に寝ても起こされまくるけどね。午前は医師や看護師が頻繁に訪れるから。しかも今日は手術日だから尚更。


J( ´д`)し 麻酔科の者ですが、今日の手術について説明しますね。


( ・д・) 麻酔科の看護師が来て説明。昨日の繰り返しだ……


***


J( ´◇`)し ニー太さんは今日いよいよ手術だねー。


( ・д・) タメ口強看護師が来た。常にタメ口ってわけでもないけど。


J( ´◇`)し む、点滴が短いな。継ぎ足して長くしましょう。


(;・д・) と、継ぎ足したものの、どう考えても長すぎる。


J( ´◇`)し 今度は長過ぎだねえ、短くするねー。


***


( ・д・) そして手術用のすかすかした服に着替え、いよいよ手術に出発。


( ・Д・) 時は来た! ただそれだけだ。


(;・д・) 手術エリアみたいなものがあって、中に入ると手術室が凄く沢山ある。どっちを見ても手術室。ちょっと怖い。


( ・д・) この病院が特殊なのかもしれんが、昔テレビドラマで見たような手術室のイメージと全然違う。


( ・д・) 手術室の中は思ったより狭いし、壁や天井も古い。


J( ´∀`)し 麻酔科の医師です。説明は聞いてますね?


J( ´∀`)し これからぽかぽかする薬を注射します。その後で眠くなる薬を注射して。麻酔のガスを体内に入れます。


( ・д・) 注射したら速攻で寝て。キングクリムゾンで時間が消し飛んで、起きたら手術終わってるみたいな感覚なのかな?


( -д-) ……


***


J( ´◇`)し ニー太さんっ、起きてっ、部屋に戻りましたよっ。


J( ´д`)し 手術、成功しましたよっ。


(;・д・) ええええっ、予想通りに時間消し飛んだっぽい!?


(;・д・) 注射うたれた後、気が付いたら部屋に戻って看護師さん達に起こされてた。


(´・д・) 酸素マスク、血栓予防タイツ、足にマッサージ機、点滴などで拘束されまくり。


(;・д・) 枕禁止なので、ベッドが傾いている。この傾きが枕の代わりなんだろうが、地味に腰が辛いぞ……


J( ´◇`)し 朝になるまで酸素マスク取っちゃだめですよー。おしっこは尿瓶で。


( ・д・) 頭の上で液体の入った四角いケースがぶくぶくと音を立てまくり、そこから管が伸びて、酸素マスクへと繋がっている。


(;・д・) ちんちんに管入れると言われていたのに入れられてないな。しかし尿瓶かよ……


( ・д・) 全身麻酔から覚めた時は最悪な気分になると聞いたことがあるが、正直それは大したことなかった。


(´・д・) それよりあちこちの拘束が辛い。まあこれのおかげで、全身麻酔の悪い効果を和らげているのかもだが……


(;-д-) 手術した鼻に、たまに針で刺したような痛みが……そして口から血出まくりで超辛い。


(*◇*) 手術後に血が出る事は想定内です。ニー太さんは出血少ない方ですよ。


(´・д・) マジかよ……


( ・д・) ちなみにマッサージ機はさっさと外してもらった。床屋のマッサージ機より効かない。


***


(;-д-) 尿意により尿瓶の出番。凄くやりづらい。デリケートな俺のちんちん超萎縮。


J( ´□`)し 尿瓶難しいですか……。では明日の朝まで、看護師同伴ならトイレ行ってもいいことにしますね。


( ・д・) 夜勤のアムラー看護師に相談したら、トイレオッケーにしてもらった。


( ・д・) いちいちナースコールで看護師呼ぶ手間あるけどね。トイレまでたった2~3メートルの距離でね……


***


( ノд・) 点滴のせいもあって、頻繁にトイレ行く&手術で寝たせいで、まともに寝られない。


( ・д・) 何度もナースコール押し、アムラー看護師と、やや地黒で切れ長な目の俺好みの看護師と、交互に来てもらう。


J( ´ー`)し 私がいたら出にくいでしょうから外に出てますね……


(;・д・) ……


(;・д・) 俺好みの美人看護師さんに、トイレの「中」でそう言われた時、俺がどれだけびっくりした事か……


(;・Д・) 一緒に入ってたんかーい! ぼーっとしてて気づかなくて、看護師さんがいる前で、ちんちんもろに出してたぞ!


(;つд・) また一つ、一生忘れられないつまらない思い出を増やしてしまった……。


***


( ・д・) 延々口から血を吐き出す。本当に止まるのかと不安になってくる。


J( ´□`)し 出血ヤバい時はもっと大量かつ、鮮血って感じで真っ赤だから、この程度は想定内です。


( ・д・) と、アムラー看護師が担当医と同じようなことを言う。


( ・д・) その日の夜は、夜勤のアムラー看護師にあれこれ散々世話になった。


(;・д・) 怒ると怖い人だけど、あれやれこれや遠慮無く要求したぜ。


***


(;-д-) 前回のカテーテル後ほどではないが、苦痛極まりない時間が続く。


(;>д<) キツいタイツもはいたまま。前回ほどではないがやっぱり腰痛い。ベッドの傾きのせいだ。


(;ノд<) この時間よ、さっさと終わってくれーっ。


( ・д・) しかしまあ、前回はもっとひどかったから、わりと心にゆとりはあった。それでも辛かったけど。

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