16 人生で二番目に辛かった日(肉体的な意味で
(;-д-) ……
(;-д-) あれから何時間経った?
(;っд・) 腰の痛みはどんどん増していく。とても耐えられない状態だ。
( ・д・) 何度も何度も動くなと言われていた俺であったが、無理だった。無意識のうちに俺は動いていた。
( ・д・) いや、意識しても動いていた。じっとしてると腰が砕けそうなんだ。
( ;д;) いや、じっとしてなくても……胡麻化すように体を身じろぎさせても、それでも腰が痛い。死ぬほど痛い。
***
J( ´□`)し あーっ、体動かしている!
( ・д・) そしてその場面を今日の担当看護師である、アムラー看護師に見つかってしまった。
J( ´□`)し しかも右脚動かしてるじゃないですかーっ。
( ・д・) 右脚に関しては特に注意されている。曲げるなと。
J( ´□`)し 私は散々注意しましたよねっ。これで出血しても私の責任ではありませんよっ。ニー太さんの責任ですっ。
( ・д・) で、滅茶苦茶怒られたが、痛みのあまり、辛さのあまり、記憶が半分くらい飛んでいる。
(´・д・) 記憶飛んでるけどさ……俺はとんでもなく苦しい状態なのに、そんな俺に、こんな怒り方しなくてもいいじゃないかと思った……
***
(;>д・) そして夜になった……。時間の経過と共に、苦しさは増すばかり。
(;>д<) 腰が砕けて爆発しそうだ……。辛い、痛い、苦しい、辛い、苦しい、痛い……もう発狂しそう……
J( ´▽`)し あと一時間したら、左脚なら動かしていいそうですよ。でも右脚は翌朝までNGです。
( ノд・) 時間単位でここまで動かしていい――みたいなのが決まっているが、その時間が途方も無く長く感じる。
(´・д・) そして俺はとうとう、苦しさの限界が突破して、叫んでいた。
( ・Д・) 腰が痛くて仕方ないんですっ! 苦しいんですっ! 助けて! 頭がおかしく……
(´・д・) 正直、ここも記憶があやふやだ。身も世も無く喚いていたのは確かだが、
(´・д・) 果たしてどれくらいのレベルで喚いていたか、自分でもわからない。大声で泣き喚いていたかも?
J(;´▽`)し 落ち着いてください。あともう少しの辛抱です。もう少し我慢したら動いても平気になるんですよ。
( ;Д;) そのもう少しも耐えられないんです。何とかしてくたださいっ
( -д-) ああ、今気が付いた。今夜の夜勤担当看護師は、いつぞやの採血スキル青字看護師じゃないか。
J( ´▽`)し ……わかりました。
***
( -д-) 痛みのあまり、俺はすっかりおかしくなっていた。眠ってるのか起きてるのかもわからないし、記憶もあやふや。
( ・д・) いや、ある程度寝ていた事は確かだ。何しろ寝ている間に、とんでもない変化が起きていたからな。
J( ´▽`)し 今、先生に伺ってきました。右足、直角に曲げては駄目ですが、少しくらいなら曲げてもいいいようです。
(;-д-) 直角かどうかはともかく……もう何度も曲げてしまいましたが……
(;-д-) ていうかこの時間に、わざわざ先生に連絡して聞いてくれたのか……
J( ´▽`)し 朝になったら動かしても平気になりますからね。時間が経てば経つほど、動かしても危険ではなくなります。
***
・5/17 再入院三日目
( ・д・) で、朝になったわけだが……
J( ´▽`)し もう動かしても平気ですよー。
( ・д・) 地獄の一夜はこうして終わった。しかし大分動いちゃったけど……俺、大丈夫なんですか?
J( ´▽`)し 大丈夫です。もし駄目だったら、もっとこう、股間の辺りが血まみれになっているはずですから。
( ・д・) つまり、動きまくって血管破れちゃったケースも、この看護師さんは見ているわけか……
***
( ・д・) そして俺は朝になって驚いた事がある。
( ・Д・) 知らん間に、ベッドの中が要塞化していたのだ!
( ・д・) いや、何を言ってるかわからねーと思うが、ベッドの中に、タオルやら枕やらが敷かれていたんだ。
( ・~・) それもただ伸ばされて敷かれていたのではなく、タオルは丸めて伸ばされて縦横に敷かれていた。
( ・д・) これは、昨夜のあの神業採血看護師がしてくれたようだ。俺が痛い痛いと訴えるから……
( ・д・) 俺が寝ている間にやったのか? 少しでも痛みが和らぐようにと、俺の体の下にこんな風に……
( っд;) あの看護師の優しさ、気遣い、俺は忘れない……
***
( >Д<) ちんちんの管も抜いてもらった。抜く時も痛くて悲鳴あげてた。
( ・д・) えっと……これ抜いた後、おしっこした時に痛みとかありますかね?
(*◇*) あります。何回かは痛いですよ。
( ・д・) うん、実際おしっこする時に痛かった。二回ばかりだけどね。
***
( -д-) 正直、この日のことはほとんど覚えていない。
( -д-) ほぼ一日寝っぱなしだった。体が休息を求めていた。
(#・д・) ちなみにムカつくことは他にあった。向かいの部屋の爺だ。
(#・皿・) この爺はテレビ(相撲)見ながら声に出して実況し続けるわ、いきなり歌を歌うわと、本当にろくでもない騒音爺だった。
( ・д・) 歌は流石に看護師に注意されていたけど、それでもその後も歌っていた。マジで糞だった。
( ・д・) しかしこの糞爺も、礼儀だけは正しく、表面上の態度だけはいい人だったりするから困る。