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準備
私が社長室に呼び出されてから1週間がたった
そしてついに濱野未來がニセモノのCOCONAと勘違いしている方に知らせれる時が来た
不正なことが出来ないように、修正出来ないように生放送で対決をするらしい
私は収録中のステージの扉の近くにいる
『そうですね〜!やっぱり顔出しして良かったと思ってますよ!』
ニセモノのCOCONAだろう
マイクを通して声が聞こえてくる
『そうですか。ではここでスペシャルゲストをお呼びしましょう!』
「COCONAさん!準備お願いします!」
「……はい」
私は扉の前に立った
このひとつの扉が開けば
ニセモノのCOCONAと
初めての対面となる
ニセモノなのにどのような態度でここにいるのか
ホンモノが出てきたらどうするのか
私は頭の中で想像していた
『スペシャルゲストはこの方です!どうぞ!』
「扉が開くまで3!2!1!はい!」
扉が開いた
私は白い霧みたいのに包まれた
頭を下げた
多分向こうからは私の顔は見えないだろう
私は頭をあげて微笑んだ
“ あなたが嘘をついていられるのはここまでよ ” という意味を込めて_