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第1話の7『ご都合主義1』

分かってる。みなまで言うな。

もう、酒呑んで書くのは辞めにする。

 おろ?

 おろおろおろ?

 どうやら、薫殿とはぐれたようでござる。

 何かの事件に巻き込まれた可能性もあるでござる。ただ、単にはぐれただけかもしれないでござる。

 薫殿の機嫌を損ねないように、慎重に行動せねばならないでござる。


 それにしても、妖怪とは驚いたでござる。

 もののけの類いが、本当に実在するとは夢にも思わなかったでござるよ。拙者、人斬りの罪は償う覚悟があるでござるが、もののけを斬った罪を償うのは覚悟してござらんよ。まあ、それでも目の前にいる助けを求める人達の願いは聞き受けるでござる。

「立ち戻る覚悟は出来たか?」

「いや、拙者はどこまでいっても、るろうにでござるよ」

「悪・即・斬が、唯一共有した正義のはずだ」

「いや、拙者はもう人は斬らん。剣と己をとして、人々を救うでござる」

「そうか……」




「フーーッ」


「やらぬのか?」


「阿呆が」


「拙者は、どうやら愛想をつかされたようでござるな」




 ハッ!キネマ版の公開が待ち遠しくて、つい一人芝居をしてしまった。


 皆が、パンツ泥棒を追い掛けに行っちまったもんだから、今この場にいる俺は間違いなく暇になったぜ。どのくらい暇かっていったら、今みたいに一人芝居をしてみたり、「よっと!」こうやって、逆立ちしての腕立て伏せをやっても恥ずかしくないくらい暇なんだぜ。もう、20回くらいやれそうだ……


「あんた、何やってんの?」


 と、お決まりのイベントも全く起きる気配がないんだぜ。


 ハァ……、隣のクラスは、静かにしてるってのによ、ここにいた連中ときたら、なぁ。

 毛皮組や自称都会派妖怪。地元を歩けばなんだか会えそうだし。ギャル花子とか出てくるし、学校妖怪ったら、彼岸花とかメソメソさんだろ、トイレ被るけど。

 防衛隊とか、普段何守ってんだよ。

 姫様狐は役にたたないし、笑ってるだけの奴らは俺は好きだし。

 人魚はうるさいし、餓鬼は、パンツが主食なのか?てな感じだし。

 ン?誰か忘れてるか?忘れてねーよな。もし、忘れてるとしたら、そいつらは弁当に付いてくるピンク色の漬物位どーでもいいって事だからな。


 それにしても、こーやって待ってるのも退屈だし、ここはひそかに学校探索といこうか。この学校、ハリポタ並に謎の多い学校だしよぅ、俺がこれから生きていく上で知識を得ていくのは全くもって必須のものだしなあ。情報を沢山持つ奴程、成功率がたけーしよぅ。

 ヘハハ!まるで、ジェームス・ボンゴレのように忍び込むぜ。ン?ボンゾだっけかな?




「A--OOOh!」


 探索から30分。

 遂に、見つけちまった。

 アレさ。アレだよ。アレといえば。

「Blaaaaaaack、Boooooxxx!!!!!」

 出たぜ、科学と妖力の研究所。地下だ、地下チカ。チカカカカ!


 こいつは参った。

 指紋に網膜。血液に声紋のオンパレードだ。

 これを抜けるのには根気がいるし、大変だ。

 ハッキングのプロを召喚しても、かなりの時間が掛かるぜ。3日は必要なんじゃないかなあ♪

 そんな時間待てねえよなあ。何たって、俺は今トラブルに託けて(かこつけて)、こっそり抜けてる始末だしよう。


 どうするか?どうすんの?どうなるの?

 決は出ている。


 俺は、バールを手に取った。


 入口は、壊して作るものだぜ。

 バキバキミリィといい音が鳴る。侵入成功だな。




「開発を急げ!」

「預言に間に合わなくなる」

「妖械を数多く作りだすのだ」


 何だ?


 ここは、一体何だ?


「上で、トラブルが」

「何!?何が起きた?」

「それが、何とも……」

「ちいぃぃぃっっっ!」


 トラブルって何さ。

 まだ何も起きないはずだ。原作主人公が行動を起こしていないからさ。


 ン?

 待てよ。

 事前に敵を見つけたとかいうやつか。

 なら、納得。

 やばそうだし、おいとましようか。


 だから、記念にヨウザーでも見とくかな?

 えーと……。

「ヨウザー”八”?」


 アレレ?

 原作では、ヨウザーは四までしかないはずだぜ。あわよくば、伍とかあっても八とは一体……。

 ま、まあいいや。

 気になるなら、後で職員をぶちのめして聞けばいいんだ。それだけだ。


「ザッツ、オーライ♪」


 ここまでだ、戻るとしよう。






 よし、戻ったぜ。

 出てった連中もちらほらいるぜ。万事解決。オールオーケー。GO!GO!クレイジー♪♪♪


「風花の馬鹿ヤロー!」


 隣のクラスだ。

 どうやら、原作が動き出したようだな。




 俺も好き放題動くとするかな……。

親父がやたら、「こいつはガキん頃から呑んでた」と自慢するんだ。

恥ずかしいから、止めれ。

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