第0話『ヨウカイザーとは』
さあて、始まるぞ。
第0話。
『ヨウカイザーとは』
何か妖怪?
『妖力機動ヨウカイザー』
80年代に夕方のテレビ番組として、放映された巨大ロボットものだ。前番組の『武闘巨神イソガイン』の後釜として、不安と期待にさらされた作品。
制作費もそれなりのものを与えられ、CVもその時代の大物と将来的に大物になった人物達を揃えたので、申し分はなかった。
内容はというと、幼なじみの『扇風花』が転校して、自分の知らない中学校に行ってしまう事を知った主人公『天都陽稀』は、気になって、その中学校に潜入してしまう。
一見普通の中学校に見えたそこは、日本が実験的に作った妖怪と人間の通う中学校だった。
妖怪と人間の共存を目的として建てられた学校で、先生に見つかった陽稀は咄嗟に自分を『妖鬼』と名乗り、妖怪だと偽ってしまう。
流されるまま、学校の授業に出席してしまう陽稀。当然見つかる風花。事情を話す陽稀に風花は俯きながら、自身の告白をする。
「ごめんね、ヨウ。私、今まで黙ってたんだけど『妖怪』なんだ」
風花の正体は天狗の娘だった。動揺を隠しきれない陽稀は風花を罵倒し、その場を立ち去ってしまう。
家路に着こうと考える陽稀は、突如巨大な生命体に襲われる。
それは、学校を狙って頻繁に襲ってくる謎の生命体『フタイ・メイショウ』と呼ばれるものだった。襲われる陽稀。襲われる学校。襲われる風花。それを目の当たりにした陽稀は、力を求める。
その叫びに応えるが如く、実験中の機体『ヨウザー壱』が飛び出し、陽稀を救う。バイク型のマシンでピンチを脱する陽稀だが、決定打には足らない。
その時、風花も陽稀を助ける力を求める。
それに応えるは『ヨウザー弐』。乗り込む風花は、陽稀を助ける。
互いの絆を再確認した二人は、遂には合体を果たす。
超自然生命体『妖怪』と、超科学『機械』の融合した巨大ロボット『ヨウカイザー』が誕生した。
圧倒的な強さで『フタイ・メイショウ』を撃破した二人。陽稀は風花を心配し、学校へ転入する事を決意する。
始まった物語。
ヨウカイザーは『ヨウザー参』と『ヨウザー四』を加え、更なる強さへ。搭乗員も、人間と人魚のハーフの『セレン』に、未熟な九尾『姫津音』を迎え入れる。
笑いあり、涙あり、青春あり、学園ドラマあり、ラブロマンスあり。
戦いあり、試合あり、葛藤あり、種族問題あり、生存競争あり。
様々な問題が積み重なり、その度に苦難を乗り越えてゆく陽稀達。
裏切り者の『雪菜』。鬼姉妹の操る『双鬼丸』や巫女とシスターの合体ロボット『ミコシスター』。西洋妖怪のロボット『KOM』等、最終回までユーモアとミステリーに溢れた作品だった。
特に、最終回までの4話は人気が高く、視聴率が常に20%を越え、最終回は日本人の4人に一人は必ず見てるという結果になった。 2015年にはスタッフやキャストを一新した新しい『ヨウカイザー』が放映される事が決定し、2017年には『劇場盤』が2部作で公開される。
ヨウカイザーは、再び人気を再燃させようとしているのだった。
そういう作品だったのかー。
これは、DVDをレンタルして、最初から最後まで、見るっきゃない!
お便りは何時でも受け付け中☆☆☆