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第五章:バスケは得意?!

ダムダムダム!


体育館にボールの音が響く。

今は、天気君のジャンプのおかげで僕達のチームがボールを持っているわけで…


「オラオラオラ! 俺からボールが取れるか!?」


しかもボール持ってるの前田なわけで…


「遅い! 遅いわぁ! それでも体育会系かぁぁぁ!」


こんなことを叫びながらスラスラと流れるように、人を抜いていく……前田は部活には入ってないし、土日祝日はたいてい家にいて、ゲームかパソコンなどをしているらしい…なのにこの運動神経のよさは何?!

また一人二人と抜いていく前田…


「おっと! これ以上は進ませねぇぜ!!」


おぉ! 亮平かっこいい! 敵だけど応援しちゃうよ!

前田を止めてー!!


「ふっ…青二才が…貴様は俺のボールに触れることは不可能!!」


「しゃらくせぇー!!」


ダムダムダム…キュッ!

…キュッキュッ! タン! シュッ…ポス………ダン! ダンダンダン…


皆さん…今の効果音だけでわかりましたか?

ではわからなかったかたに説明しましょう。

前田を迎え撃った亮平は、前田のボールを取ろうと、接近戦を仕掛けます。

それを前田は素晴らしい動きで避け……シュートを決めました!

前田ガッツポーズ! …亮平ショックだろうなぁ…


「前田! まだ試合は終っちゃいねぇ! 勝負はまだまだこれからだ!」


「HAHAHA〜! はじめの応援がある限り俺に負けはない!」


僕は前田を応援した覚えはないけどなぁ…


「おい前田! お前ばっかりボール持ってたら、女子の皆さんもオレ達も退屈だろが! オレ達にもボール回せ!」


なんかやる気満々の天気君…燃えてるねぇ! 運動で汗を流す…う〜ん…青春だねぇ!

しかも、言ってることは正論だ! 僕も動きたいよ!


「わかった! 任せろ!」


前田は迷うことなく了承した。

まぁ、当然だよね! 体育はみんなが運動するための授業なわけだから!


シュッ! ダムダムダムダムダムダム…!


次は亮平達のチームがボールを持ってのスタート。


ダムダムダム…バン!


「何!?」


「遅いな! もらった!」


前田がボールを取った…すごい…なんで前田バスケ部入んないんだろ?


「はじめー!」


シュッ! パス…


前田が僕にパスしてきた…よし! 僕もやるぞー!


「よぉし!」


ダムダムダムダムダムダム…


「もらった!」


シュ…


僕は前からきた一人を避けて


「行かせるか!」


シュ…


横からきた一人を避けて


ダムダムダムダムダムダム…


「麗香さん!」


シュッ! パス…


「わかりましたわ!」


僕は麗香さんにパスをした。


ダムダムダム…シュッ! …バン!


「あぁ〜…外れてしまいましたわ…」


麗香さんのシュートは外れてしまった…


「ドンマイドンマイ! 惜しかったよー!」


高橋さんが麗香さんを慰める。


ダムダムダムダムダムダム!


今は亮平のチームがボールを持っている。


「前田! 勝負だ!」


「また俺が勝つ!」


また勝負が始まった…


ダムダムダムダムダムダム…シュ…クルッ! ダムダムダムダムダムダム…


「よっしゃ! 勝った! このままいくぜ!」


前田VS亮平…第二回戦は亮平の勝利!

って、そんなこと言ってる場合じゃない! 亮平を止めなきゃ!


「うぉぉぉお!」


ダムダムダムダムダムダム! …タン! バス!! …ダーン! ダンダンダン…


「よっしゃー!」


うわ! すごい! 亮平ダンクシュートしちゃったよ!

でも、これで同点。

どちらかのチームが、あと1点入れたら勝ちだ! ここまできたら勝つしかない! 


ダムダムダムダムダムダムダム…


「あと1点か…ここはオレが一発決めて…(ぶつぶつ)」


「あぁ! 天気君! ボール取られるよ!」


シュ…


あ…避けた…天気君が何かを考えながらボールを取られないように避けている……


「よし! 紗香ちゃんパス!」


シュッ…パシ!


「えっ!? ちょ…わ、私ドリブルなんてできないよ〜!」


「なにぃ!!? …いいからドリブルっぽくボールついて歩いて!」


「わ、わかった!」


タンタンタン…


ジー…パシャパシャ!


………?

なんか変な音がするような…

「はじめちゃん! パスー!」


シュッ…パシ!

ジー…パシャパシャ!


やっぱり変な音が…まぁいいや!


「…よし! 行くよー!」


ダムダムダムダムダム!


僕がシュートを決めたら勝ちだ! 絶対決めてやるー


「悪いな春崎! ここから先には進ませねぇぜ!」


亮平か…さすがに亮平は抜けないから、ここは前田にパスかな…


「前田!」


シュッ! …バン! …タンタンタンタンタン…


「ぐはっ!」


「ま、前田!? 何してるの?!」


「ふっ…バードウォッチングをば…」


またですか…


「もらった!」


前田がこぼしたボールをすかさず亮平が取った…あぁー…負けたかな…


ダムダムダムダムダムダムダムダムダム!


キュッ…タン! …ポス! …ダン…タンタンタン…


うわー! スリーポイントシュート! やっぱり亮平は上手いなぁ……ははは…負けちゃった…


ピー!


「はい。交替ー!」


僕達は広谷先生の笛の音で交替を告げられる。


「惜しかったねー」



「そうですわね。次は勝てますわ!」


「なぜ誰も俺にボールを回さなかった…」


「オレが本気を出せば余裕だったよー」


「ははは! いいものが撮れたな!」


交替をしたあとにしている会話…なんかありがちなのや異様なものまでせいぞろい。

…あっ! そういえば高ちゃんに誰もボール回さなかったなぁ…


「えっと…高ちゃんっ! ナイスディフェンス!」


「……あぁ…」


あぁー…どうしよう…高ちゃんテンション低すぎだよー…なんとかしなきゃ!


「ねぇ高ちゃん?」


「…何だ?」


「今日部活あるの?」


「いや…先生が会議らしいから、家で自主トレだ」


やった!


「じゃあ、みんなで遊ぼうよー」


「あ? 何で?」


「いいからいいからー! 久しぶりに遊ぼうよー!」


「わ、わかった! わかったから!腕を掴むな!」


「やった! じゃあ、またあとでー」


やった! これであとは、高ちゃんが得意なもので遊んで、高ちゃんのテンションを上げれば機嫌もよくなるはず!


「ほー! なかなか楽しそうじゃん!」


「でしょ!? …って、天気君! 心読まないでよ!」


「悪い悪い! …で、呼ぶのは前田と麗香ちゃんと紗香ちゃんと亮平?」


「えっ? あ、うん。いちおうみんなでなにかしようかと…」


「いいねー! オレも行ってもいいよね?」


「うん。いいよ!」


ピーーーー!!


「集合ー!」


あ、もう授業終わり?

なんか早かったなぁ…


『ありがとうございましたー』


授業終わり!

やっと帰れるぞー!

何して遊ぼうかな?

まぁ帰りながら考えればいいや!


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