エピローグ(した)
キラキラと輝く天の川を見ながら、私はひたすら集中していた。
私こと、モスト・スカイ・ゴッドは、神様である。
今日は七夕で、日本中の願い事が私のもとを訪れる日だ。
「…来たか…」
私は手に持っていた1枚の短冊を床に置いた。
すると、置かれた短冊はキラキラと輝きながら宙に浮く。
パァン!
1枚の短冊が、何枚もの短冊に分裂していく。
「今年はこんなもんか…」
私はその、分裂した短冊を1枚1枚集める。
短冊には、ひとつひとつに願い事が書いてあり、私はその願い事を読んでいく。
「え〜…なになに…お母さんが元気になってほしい…か…よしよし、元気になってもらいましょう!」
すると、その願い事が書いてある短冊は、光を放ちながら消えていく。
そしてその光は、天の川の光のなかに吸い込まれていく。
これで、この短冊の子のお母さんは元気になっただろう。
そしてその後も、残りの短冊も読んでいく。
とうとう最後の1枚だ。
私は気合いを入れて、最後の1枚に手を伸ばす。
「みんなと一緒にいれるといいな…か、友達思いのいい子だね〜…でも、これは私にはどうしようもできないなぁ…。そのかわりに、この短冊を友達みんなに届けてあげよう。君の思いが友達に届くことを祈って…」
パァン!
そして短冊は、何枚かに分裂して、友達のところへと消えていく。
「本当にいい娘なんだな…この娘は…」
願いが叶えられずに残った1枚を拾った私は、もう一度短冊を読んだ。
『みんなと一緒にいれるといいな 春崎一』
どうも、リリィです!
終わりました!『今日から私?!』今まで読んで下さった皆さま、最近読み始めた皆さま、どうもありがとうございました!
それでは、次は『今日から私?!2』で会いましょう!
本当にありがとうございました!
リリィでしたー!