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第四十六章:七夕。後編

『お誕生日おめでとー!』


買い物から帰ってきた美佐さんを出迎えるみんな。

なんだか美佐さんは状況が掴めてないのか、キョトンとしている。


「私が?」


これを言うのに約2分。

ぼくたちは笑顔のまま首を縦に振る。


「さ、美佐さん!そんなとこ突っ立ってないで、上がって上がって!」

「あ、うん」


エルちゃんに連れられて部屋へと誘導される美佐さん。


「あっ!ケーキではないか!しかもチョコ!」


ケーキを見ていっきにテンションが上がる美佐さん。

確かにケーキを見たらテンション上がるよね。


「私と紗香さんとはじめさんの手作りですのよ」


麗香さんが、3段重ねのチョコレートケーキを目をキラキラとさせながら見つめる美佐さんに言った。

なんでチョコレートケーキかというと、エルちゃんから

「美佐さんは昔からチョコレートが大好きなんだよ」

と、聞いて、チョコレートケーキにしてみたんだけど、予想通り。チョコレートケーキも好きみたい。


「ね、ねぇ?あの、さっそくだけど…食べてもいいかな?」

「ダメです。ロウソクの火を吹き消してからです」

「くぬぬ…そういえばケーキを食べるにはロウソクの火を消さねばならなかったな…わかった。早く火をつけてくれ」


すかさずロウソクに火をつける高ちゃん。


「ふっ…この程度の火力で……笑止!!」


やる気満々な美佐さんは、ふぅ〜っと息を吹き、17本あるロウソクの火を次々に消していく…。

あ!ひとつだけ消えてない!


「……えいっ!」


スポッ!…ポイッ


「あぁ!何してるんですか美佐さん!?」

「だ、だってコイツってば消えないんだもん!私のケーキ食べるの邪魔するんだもん!」


美佐さんは、消えなかったロウソクをひっこ抜いて投げ捨てた。あぁ…なんてことを…。ちゃんと吹き消さなきゃあ。


「よぅし!これで邪魔者は消え去った!」


た、確かに消えましたけど…。なんか、キャラおかしくなってますよ美佐さん!


「はじめくん!」

「あ、はい!」

「フォーク!」

「どうぞ」

「いただきまーす!」




――五分後――




「ぷはーっ…ごちそうさまでしたー」


う、うそぉ!ひとりで全部食べちゃったよ!

…あのチョコレートケーキ、直径30cmはあったんだよ?!

それを5分で間食って…美佐さんはフードファイターですか!?


「ふぅ……よしっ」


ジュースを飲んで一息つくと、笑顔で立ち上がる美佐さん。


「願い事を書こうか!」

「えっ!?あの…美佐さん。プレゼントは…」

「あ、そうだね…後で貰うことにするよ。はい。短冊」

「あ、ありがとうございます」


そして、みんなにも短冊を配る美佐さん。

赤やら青やら黄色やら色とりどりの短冊がある。

ちなみにぼくの短冊は青です。


「よぅし!みんなに渡ったか?」

『は〜い』

「じゃあ、決まった人から書いてくれ。みんなが書かないと晩ご飯は食べれないからな」


そう言って、スラスラと短冊にペンを走らせる美佐さん。

じゃ、ぼくも…



――5分後――


〜屋上〜


「よし!完璧だな」


笹に短冊を取り付け、満足そうな笑顔を浮かべる美佐さん。

他のみんなも書き終えたみたいで、次々と笹に短冊を取り付けていく。


じゃあ、とりあえず、みんなの願い事を紹介します。


【160キロ!! 中山高広】


【もっと強くなる! 谷口亮平】


【みんな笑顔でありますように 高橋紗香】


【猫が欲しい 宇佐美麗香】


うんうん。これが七夕だよね。

ちなみに、七夕らしくないのはこちら。


【セクシーさをアタシに… エル】


【はじめちゃんに… シュバーレ・ウェザー・ゴッド】


【ケーキ! 谷本美佐】


【萌え!! 前田晃寛】


はい。なんだこれ。

前田のなんかすでに願い事ですらないよ!

ていうか、シュバーレさんはぼくに何を望んでるんですか!?


「ねぇはじめちゃん」

「うわっ!な、なんですか?」


突然背後から現れたシュバーレさん。

あ〜びっくりしたぁ…


「はじめちゃんは願い事なんて書いたの?」

「あ、え〜っと…

「シュバーレ〜!はじめく〜ん!早くバーベキューしようよー」

「あ〜い。今行くー。じゃ、行こうか、はじめちゃん」

「はい!」


ぼくは急いで短冊をつけると、シュバーレさんと一緒にみんなのところへ向かった。



みんなの願い、叶うといいな


どうも、リリィです!

七夕、終わりました…うん。

次回は…いや、やっぱりいいです。


今回も、本編、後書きともに読んで下さってありがとうございました!

また次回も読んでいただけると光栄です。


リリィでしたー


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