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第四十四章:七夕。前編

いっきに七夕まで飛びます。

7月7日。彦星と織り姫が天の川で出会った日。

そんなロマンチックな日、7月7日、七夕は谷本美佐の誕生日である。

私こと、モスト・スカイ・ゴッドは神様なわけで、この日は日本中の願い事を叶えなければならない。

もちろん。それは“すべて”ではない。

数指定されているわけでもない。

本当に叶えたいと思っている強い願いだけしか叶えることはできない。

しかし、それもすべてではないのだ。

さぁ…今年はどんな願いが私に届くのだろう?






7月7日。午後6時40分過ぎ。

今日は、待ちに待った美佐さんの誕生日。

この日のためにプレゼントを買った。午前中にケーキも作った。

そして今、ぼくはお誕生会会場となる部屋の飾り付けの真っ最中だ。って言っても、もうほとんど終わっちゃってるんだけど。


「おい、はじめ。この笹はどこに置くんだ?」


飾り付けの手伝いをしていた高ちゃんが、玄関のところに置いてある2mほどの大きな笹を指差しながら言った。

どこに置くって言っても…部屋の中はまず無理だと思う。笹置くほど広いわけじゃないし…。

美佐さんが、

「これでは天へ願いが届かないではないか」

とか言いそうだし。

う〜ん…どこに置こうかな…?


「おい、はじめ」


高ちゃんが笹を持ち上げながら言う。


「お前ん家、たしか屋上あったよな?」

「あ、うん…あぁ〜!」


そうだ!屋上があった!


「ナイス高ちゃん!さっそく屋上に行こっ!…あ、笹は…」

「俺が持つ」

「ありがとー。さすが高ちゃん!」

「…気にするな」


そう言って首をポリポリとかく高ちゃん。

これはきっと照れ隠しだ。

小さいころから、褒められるとすぐ首をかく癖があったし。

なんか昔、

「褒められるのは好きじゃない」

とか言って顔を赤くしながら嫌がってたけど、全然嫌そうじゃなかったし。

まぁ、そんなことはお構いなしに、今まで高ちゃんを褒めちぎってきたぼくなんだけどね。


「よし。どの辺に置こうかなっと…」


屋上に着いたぼくは言った。

屋上の広さは…10畳くらいかな?

そこそこ広いから、ぼくらが小さいころは、お父さんと高ちゃんのお父さんとが夏に飲み会とかしていたのを覚えてる。


「はじめ、これはどうだ?」


中央に置いてある白くて円いテーブルに、ビーチパラソルを挿す穴が開いている。

その穴に差し込むようにして高ちゃんが笹を置いた。


「うん。いいんじゃないかな?ほかに置くとこ無いしさ」

「そうか?じゃあここでいいな。あとは谷本達が帰ってくるのを待つだけか…」

「うん!…でも、エルちゃん大丈夫かな…美佐さんに誕生会のこと話してないといいけど…」


どうも、リリィです!

いやぁ〜飛びました。

いっきに七夕です。誕生日です。

次回は七夕後編か中編ってことでお願いします。

それでは、今回も本編、後書きともに読んで下さってありがとうございました!


リリィでしたー

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