第四十章:公園
ブゥン…ドサッ
「きゃっ!」
うわぁ…なんか恥ずかしぃなぁ…上手く着地できず転んじゃったよ…。
それにしても痛いなぁもぅ…あれ?ここはどこ…?
エルちゃんのゲートに飛び込んだぼくは、たぶん天界と思われるところに来ていた。
周りには、滑り台にブランコ。それに、シーソーや鉄棒といった公園には必要不可欠な遊具があり、入り口のところには、真っ白な綺麗なベンチが丁寧に置かれている。
ここは…シュバーレさん家の近くの公園…?
「はっじめちゃん!」
「うひゃぁ!」
ぼくの名前を叫びながら、後から抱き付いてきた人…。
こんなことをする人って言ったら…。
ぼくは背後からする声の主に聞いた。
「シュバーレさん?」
いや、どうせ当たってるだろうけど…とりあえず疑問形で。
「よくわかったねはじめちゃん!じゃあ、さっそくオレん家行こうか!」
ぼくの手を握り、歩きだすシュバーレさん。
「ちょっと待ってください!エルちゃんがまだなんです。もうちょっと待ってましょうよ」
「却下」
「なんでですか!?」
「えぇ〜。だって、エルの奴もうオレん家来てるし」
「…えっ?」
「いや、だから、エルが間違ってはじめちゃんを公園に落としちゃったんだって。それを探しにオレが」
「…どうもありがとうございます…」
「いやいや」
再び歩きだすシュバーレさん。
いや、ちょっと待て!
「シュバーレさん!手ぇ放してください」
いや、まず、なんで握んの!?
ぼくがそう言うと、なぜか笑顔になるシュバーレさん。
「なに?恥ずかしいの?はじめちゃんは分かりやすいなぁ。顔真っ赤だよ?ゆでダコ?」
うわぁ…ウザい…。
「そんなことないです!きっとぼく、風邪なんです。ほら、手ぇ放してください!移っちゃいますよ?」
「風邪上等!オレ、神様だから風邪ひかねーし」
「…あ…そうですよね…」
やられたぁぁぁぁぁ…神様は風邪ひかないのかぁ〜…
「じゃ、オレん家行こうか」
「…はい」
…そのまま手を繋ぎっぱなしで、シュバーレさん家まで連れてかれました。
どうも、リリィです。
いやぁ〜なんか最近短すぎる気がします…。
どうしたものか…。
次回はもちょっと長く書きたいと思います。
今回も本編、後書きともに読んで下さってありがとうございました。
次回も読んでいただけると光栄です。
リリィでしたー