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第二章:僕とオタクな変態と

すみません!またノリで書いちゃいました!またまたおかしいかもしれませんが、笑って流してやってください。

「あら、はじめどうしたの? まだ学校行ってなかったの? 遅刻するわよ?」


「えっ? お、お母さん? …うん。行ってきます!」


僕が全力で階段を下りて玄関へ着くと、お母さん(名前は春崎恭子)が僕に話しかけてきた。

僕、今女の子なのに…全然普通に接してくるなぁ…これがシュバーレさんが言ってたみんな知ってるってことなのかな?

確かに違和感ないや! …でもなんか悲しいなぁ…


「行ってらっしゃい。はじめ、オオカミには気を付けてね!」


「うん。…いや! お母さん、オオカミってなに!!?」


「はじめは今は女の子なんだから、男はみんなオオカミよ? 気を付けてね!」


「……うん。じゃあいちおう気をつけるよ…」


…男はみんなオオカミってちょっとなに? お母さんがおかしいよ! あぁ…意味分かんないよ…僕は男だったんだよ? 僕もオオカミってこと?


「行ってきます。」


「行ってらっしゃい。オオカミには気をつけるのよ〜!」


「もうオオカミはいいから!」


僕は玄関を飛び出した。

大袈裟かもしれないけど、本当にこれくらいしないと間に合わないと思う。

いつも僕が通う通学路は歩いて学校まで20分はかかる…だけど、今は45分…学校は50分からだから、あと5分しかない…だから走るなんてもんじゃすまされない!

風になるつもりで行くしかないんだ!!

たとえこの足が千切れようと、僕は全力を尽して走りきる! 足には自信があるんだ!


「おはよう」


「おはようございます」


僕は挨拶をしてきたお爺さんに、笑顔で挨拶を返し


「おはよう」


「おはようございます」


そして挨拶をしてきたお婆さんに、笑顔で挨拶を返し


「お、お前は…はじめか? おい! はじめなのか!? 待て! 待ってくれ! はじめらしき人!!」


「…………」


僕は、僕の名前を呼ぶお母さんいわくオオカミを無視して走り続ける…


「待て! …くそっ! こうなったら捕まえるぞ!」


そしてそのオオカミは僕を捕まえるために走り出した…


「俺のほうが足は速いんだぞ! お前は女だから俺のほうが体力はあるんだぞ! 追い付いちゃうぞ!?」


あぁ…なんなんだよ…なんで僕はこんなに不幸なの? よりによってなんで、あんなやつに会っちゃうの…


……タタタタタタタ!


ヤバい! 追い付かれる! そんな…僕があんなやつに…あんなやつに捕まるなんて…こうなったら!


「よし! 追い付いたぞ! はじめ! はじめなんだろ? 返事してくれ!」


「僕に寄るな! これでもっ!」


シュッ! ビュン!


「くらえ!」


ビュン! ビュン!


僕は手に持っている鞄を振り回した


「おっと! …危ないだろ! はじめ!」


「うるさい! 僕に寄るな!」


「いいじゃないか! いいじゃないか!」


この変なやつの名前は前田晃寛…はっきりいって、オタクで変態な救いようのない馬鹿……なんで僕はこんなやつと友だちなんだろう?


「やはりはじめか! なぜ俺を無視するんだ!」


「うるさい! 僕に寄るな!」


「ははは! そうかそうか! 寄って欲しいなら寄って欲しいと言えばいいじゃないか!」


「うわぁぁぁぁぁぁ!」


僕は全力で逃げた…

普通逃げるでしょ? こんな日本語が通じてない変態が詰め寄ってくるんですよ! 耐えれない! 絶っっっ対に耐えれない!


「あ! 待て! はじめ! 待ってくれー!」


そのまま僕は、後ろから追い掛けてくるオオカミ…もとい前田から逃げるようにして学校まで走った。


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