第二十七章:続・お買い物。
マイダーリン(はぁと♪)発音講座が始まって、約20分が経過したころ、ぼくはなんとか(はぁと♪)の発音ができるようになってきた。
約20分間ずっと、マイダーリン(はぁと♪)マイダーリン(はぁと♪)と言い続けていたせいか、ぼくの周りにはたくさん(20人くらい)のギャラリーが集まっている。
写真撮ってる人とかいるし…はっきりいってやめてほしい…ぼくは見せ物じゃないよ!!
「さ、はじめちゃん!最終テストだ!オレがマイハニー(はぁと♪)と呼ぶから、なぁに?ダーリン(はぁと♪)と振り向き様に言ってくれ!」
「…わ、わかりました…」
今のシュバーレさんの発言のせいか、さっきよりギャラリーが増えたような気がする…パートのおばさんまで見てるし…仕事しようよ!仕事!…はぁ…今のぼくなら、日本に来たときのパンダの気持ちが分からないでもないかも…
「よし!…いくぞ?」
「ど、どんとこいです!」
嵐の前の静けさと言ったところだろうか、さっきまでガヤガヤしてたギャラリーが静まりかえる。
うぅ…嫌だなぁ…騒いでてくれて構わないのに…
「…ハァイ♪マイハニー(はぁと♪)」
「なぁに?だ、ダーリン(はぁと♪)」
「「……………………………」」
パチパチパチパチ!
突然起こる拍手の嵐。
なに!?いったいなんなの!?拍手の意味がわからないよ!
…そんなことはお構いなしに、拍手を続けるギャラリーのみなさん。
「よくやった!恥じらいがかわいいぞ〜」
そんな…
「本当、お似合いのカップルだわ〜」
いや…
「かわいいぞ〜!好きだー!!」
やめて…
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「どこ行くのはじめちゃん!?ねぇ?はじめちゃんったらー」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ダメッ!耐えられない!耐えられないよ!拍手ってなに?お似合いのカップル?しゃらくせえー!!ぼくは漢だー!!!!!!
「あぁ〜待ってよはじめちゃ〜ん」
「ぜ、絶対いやですーっ!」
走れ!ぼくよ!風に、風になるのだ!もう、こんなところにはいられない!
ぼくはスーパーの入り口付近のカゴ置き場に、手に持っていたカゴを置き、急いでスーパーを出た。
「スーパーのばっかやろ〜!!!!!」
そして叫んだ。
スーパーが野郎なのかわからないが、スーパーがバカなのかわからないが、ぼくは叫んだ。
あぁ…涙が…………………最近ぼく、泣いてばかりだよ…うぅ…
そして、家に帰ったぼくは、ぼくの部屋で思いっきり泣いた後、シュバーレさんを叩きました。
…あ、結局エビフライの材料はお母さんが買って来てくれました。
…エビフライは美味しかった…けど、トラウマになりそうな思い出がひとつできてしまった。
…あ、また涙が……
どうも、リリィです!
今回、一回書いたやつを消して、書き直すと言うあら技をしてしまいました!
すっごい自分でもなにがしたかったのか分かりません…
うん。まぁ、次回は…うん。いつも通りのノリで書きますので、楽しみにしておいてください。
今回も読んで下さってありがとうございました!
へたくそな小説ですが、もしよろしければ次回も是非!
そんなわけで、え〜っと…リリィでした!