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第一章:神様の実験

始まりましたー!『今日から私?!』なんかノリでスラスラと書いちゃいました!変なところとかあるかもしれませんが、笑って流してあげてください。

楽しんで最後まで読んで頂ければ光栄です。

ピピピピッピピピピッピピピピッ…カチッ…


「ん〜……ねむ〜い…」


僕はいつも通りにセットされている目覚まし時計をきった。

そして、襲いかかってくる睡魔を振り払い、モソモソと布団から抜け出す。


シャー!!


カーテンを開けると眩しい光が差し込んでくる。

今日は晴れだ! 僕はルンルン気分で着替を始めた。


「あれ?」


そのとき、昨夜見た小さな雲が僕の周りをふわふわと浮かんでいるのに気が付いた。


「なんだろ? やっぱり夢とかじゃなかったのか?」


僕は雲に触ってみた…

モニュ!


「えっ! 触れた!?」


なぜか昨夜触れなかったはずの雲に触れることができた…

モニュ!モニュ!


「あぁ…やわっけぇ…」


僕が雲の感触を楽しんでいると


「おや、お目覚めかな? はじめちゃん。」


小さな雲から僕の名前を呼ぶ声…


「えっ!?」


僕は驚いて雲から手を離した。


「おいおい…そんなにビビらないでくれよ。ちょっとショックだなぁ…」


なんかナンパをしてそうな口調の若い男の声…


「誰ですか?」


「よくぞ聞いてくれた! オレは神様の息子! 名前はシュバーレ・ウェザー・ゴッドだ! よろしくー!」


シュ…シュバーレ? 外国人なのかな? なんかかっこえぇ!!


「そ、その神様の息子さんが僕になにか用でも?」


そう聞くと、シュバーレさんは目を輝かせながら言った


「そのとおり! オレは君を実験体として選んだ! 実験の準備は昨夜やらせてもらったから、あとはオレが術を発動するだけで…」


「ちょ! ちょっとまって! 実験ってなんですか!? 僕になにする気ですか!? 準備って僕の体になにをしたんですか!?」


準備って僕の体にいったいなにを…?


「あれ? 気付かなかったの? 君がいきなり起きたから、オレは雲だけ残して帰ったってのに…」


雲だけ残して…? …あぁ! だから触れなかったんだ! シュバーレさんが入ってないとただの雲なんだ…いやっ! そんなこと考えてる場合じゃない! シュバーレさんが僕になにをしたかだ!


「僕になにしたんですか?」


「……………」


シュバーレさんは困った顔をして黙っている…ような気がする。

実際僕から見たらシュバーレさんは喋る小さな雲でしかない。


「あの…シュバーレさん?」


「…ん?」


「いったい僕になにしたんですか?」


「……………」


また黙りこんでしまったシュバーレさん。

……あぁ…僕はこれからどうなるんだろ…? とりあえず、学校に遅刻したらいけないから、着替を終わらせとこうかな……


「いや…着替はやめたほうが…」


「えっ!?」


「いや…やっぱなんでもないわ…」


「もう…いったいなんなんですか? 着替えるなっていってみたり着替えろっていってみたり…本当のことをいってくださいよ! どうせもう準備は出来ちゃってるんでしょ? ていうか、なんで着替をしようとしてるのわかったんですか!?」


そういうと、シュバーレさんは少し間をあけていった。


「オレ、息子といえど神じゃん? なんというか…なんでもできるわけよ! …心読んだりとか…」


「えっ…最悪! 心読んだんですか? プライバシーの侵害ですよ! 神様といえどプライバシーは守らなきゃ! 人として!!」


「ゴメーヌ!!」


な〜んか感情が込もってないような…


「それより僕になにしたんですか? 教えてくださいよ! 勝手に僕の心読んだんですから! あと、姿見せてください! さっきから雲と話してると思うと変な気分です!」


すると、雲がなんというか…もわもわ〜っと、大きく膨らみ…そして破れた…


パーン!!


「これがオレの真の姿だー!!」


破れた雲の中から現れた一人の男性…背が高く、顔もかなりかっこいい系で整っている。髪はサラサラしてる長髪で、歳は僕よりちょっと上くらいかな?


「わぁー…かっこいいんですね! オーラが出てますよ! 『俺はかっこいいぜ!』みたいな!」


「ははは! あたりまえだろ? なんたってオレだぜ? かっこよくないわけないだろー!!」


うわっ…この人ナルシストだ! 初めて見た…でも確にかっこいい人だから、自分でかっこいいと思っててもいいのかな?


「…それより僕になにしたか教えてくださいよ!」


「えー…しょうがないなぁ…いえばいいんだろ…君の身長を縮めてたの! んでもって今からオレは、君を女にしま〜す!」


はぁ? 今なんて? 意味不明な言葉が聞こえましたが…?


「え? 僕になにするんですか?」


「だから君を女にするって! 大丈夫! はじめちゃんはもともと童顔だし、女顔だし、さらにオレの力が加わるから完璧なほどに可愛くなるって! ていうか、今でも下手な女より可愛い方だよ! 絶対可愛いってー!!」


思考停止…




「はじめちゃん!」


「は、はい!」


「なにぼーっとしてんのー! 男の体にさよならいわなきゃー! オレあっち向いてるから! さぁ今のうちにさよならを! 息子たちにさよならをー!」


「しません!!! なにいってるんですか! それよりなんで僕を女にする必要があるんですか!? 意味が分かりません!」


僕を女にする…なにゆえ? まずなんで僕? ていうか、なんで女に? あぁー! わけわからん!


「はじめちゃんはオレが選んだ実験体っていったっしょ!? そのまんま、実験体だよ!」


「僕はいったいなんの実験体ですか!?」


「オレの力を試してみるための実験体だー!」


力ですか…力試しねぇ…でも女はないでしょ!


「じゃあなんで女にするんですか! 僕は嫌ですよ!! 女になる意味が分かりませんもん!」


「ふっ…なぜ女にするかだと? …オレの趣味だー!! 一度、男を女にしてみたかったんだよなー!」


趣味…ですか…いったいどんな趣味なんですか!? シュバーレさんは!!


「じゃあなんで僕なんですか!!」


「それもまたオレの趣味だ! はじめちゃんのしゃべり方なら、まだ女になってもイケるぜ! むしろオレは好きだ!」


…好きだって…いや…ちょっとぉ…意味分かりませんし……


「僕、嫌ですよ! 女になるなんて! 悪いですけどほかをあたってください!」


「……はいはい…わかったよ…そこまで嫌がるならしかたない……」


えっ? 素直だ! シュバーレさん素直だ! やっぱりいい人なんだね〜! 神様だもんね! あたりまえだよね!


「…と、見せかけて! ……せい!!」


その瞬間部屋の中が光った! …気がした。


「えぇっ!? 『せい!』って! 『せい!』ってなんですか!? 意味が分かりませんよ! しかも今の光なんですか!? 危ないじゃないですか! 僕の目が!!」


「はっはっは! これでもうはじめちゃんだー! オレの理想のはじめちゃんだー!!」


え? 理想のってことは……僕、女の子になっちゃったの? でもなんにも変わりないし…


「シュバーレさん! さっき光で僕になにしたんですか!? 理想ってなんですかー!!」


「ふっ…まだ男だよ! はじめちゃん! なにもそんなに怯えることはないさ!」


本当だ…男だ…僕、男だよ! まだ男だよ! …まだ?


「ちょっとシュバーレさん! 『まだ』ってなんですか!? 『まだ』ってー!」


「そのまんまの意味だな…まだってこと! まだ男! あとちょっとだけ男! そしてあとちょっとで、はじめちゃんは可愛い可愛い女の子ぉ〜♪」


あぁー…やられた…もういや…なんでこんなことするの…?


「実験だってー!」


「また心読んだんですか!? やめてくださいよ! それより戻れるんですよね?!」


「はははー! ゴメーヌー! 戻れるかどうかはわかんなーい♪」


「あぁー! ムカツクー! …シュバーレさん! あとちょっとっていったいどれくらいなんですか!?」


「ん〜…30秒くらい」


「短! 短すぎますよ! なんもできないじゃないですかぁ…あぁ…あぁ……泣きたいよ…」


「30秒後にオレの胸で泣きたいだけ泣いていいよー!」


「…嫌です! 僕は男ですよ? なにが悲しくて男の胸で泣かなきゃいけないんですか!! ……はぁ…」


僕が溜め息をつくと…


「さーん! にーい! いーち! …ぜろー!!」


いきなりシュバーレさんがカウントダウンを始めた…ていうか…終わった!? その瞬間に、僕を優しく暖かい光が包んだ…


「な! なんですか!? この光はー! …しかも出られないぃー! 出してー! 出してくださいー! 女はやだー!!」


シャアシャアシャア〜!

シャアシャアシャア〜!


奇妙な音が聴こえる…あぁ…もうだめ…

思考停止…






「はじめちゃん! はじめちゃ〜ん!」


「ん…んん〜…」


あれ? 誰の声?


「うわぉ! はじめちゃんが起きた! しかも、さっきのはじめちゃんの声色っぽい! 顔見せて! 早く顔見せてー!」


え? 僕の声が? なんで?


「なんでですか?」


「うわぉ! …こいつぁヤバいぜ…今のはじめちゃんは…オレからすると、170キロのジャイロボールがど真ん中にストライクだ! しかもまったく手が出せないほどキレがあり、そして半端じゃないほどノビがある! はっきりいって、神だ! 食べちゃいたいよー!」


…僕の顔が?


「…食べないでくださいよ? アンパンマンじゃないんですから! …ていうか、今何時ですか? え!? これ、僕の声ですか?! まるで女の子みたい…」


「いや! はじめちゃんは今女の子だから! 可愛い可愛い女の子ですから! しかも予想以上にスタイルよくなったなー! Bの予定だったのに、Cはあるよ! やったね! オレ、食べちゃいたいよ!」


「女の子…なっちゃったの? やっぱり…」


僕は自分の体を見下ろした。するとそこには、今までなかった脂肪の固まりが僕の胸に2つ着いている…えっ!? なんかでかくない? 気のせい? …そしてすらりとのびた綺麗な足。

太くなく、それでいて細すぎない腕。綺麗なラインを描いているウエストのくびれ…なんで? すっごいことなってるよ! 僕の体…


「ねぇはじめちゃん!」


「…なんですか?」


「食べていい?」


「ダメです! 論外です! 戻してください!」


「ん〜? 無理!」


「なんでですか!? 実験は成功したじゃないですか! 戻してくださいよ!」


「実はオレ、戻せないんだよね…ごめん! マジでごめん! 女の子として生きて!」


「あぁ〜……」


その場に崩れる僕…そりゃないよ神様ぁ…


「大丈夫! オレがはじめちゃんに会ったことある人の頭の中に、変わっちゃったことを記憶させるから! だから、学校とかは大丈夫! 全然違和感ないと思うから!」


そうだ! 学校! いったい今何時!?


「8時26分…」


8時26分…? 学校始まるのは確か50分からだから…


「ヤバい! 遅刻する! 僕遅刻するの嫌いなのに!」


「よーし! とりあえずみんなに記憶させたよ! さぁ! いってらっしゃい!」


と、とりあえず着替を!


「あぁ! 制服ならちゃんとスカートにしといたぜ! 早く着替えて!」


「…………」


えぇい! 迷っている暇はない! スカートなんて…スカートなんて…履いてしまえー!!


「おぉ! 似合う似合う! 可愛いよ! はじめちゃんとっても可愛いよ!」


「ごめんなさい! 全然嬉しくありません! …あ!」


「なになに? どうしたの!?」


下着ってやっぱり女性物? 嫌だなぁ…恥ずかしいよ…なんか男として大切な物を失いそうだよ…


「あぁ! そのことなら大丈夫! いちおうはじめちゃんの服は、全部女の子用に変えちゃったから! もちろん下着も! 着るよね?」


「あぁー! もう! また心読んだんですか!? お願いですからやめてくださいよ!! …て、全部ですか!? 服も下着も全部ですか?」


「嫌だなぁ! もちろん全部だよ! あとかわいい服ちょっと増やしてみたりしたんだけど!」


「あぁ〜……もういいですよ! ブラジャーでもなんでもしてやりますよ! なんかシュバーレさんのことだから、その内洗脳とかさせてでも着させそうですから!!」


「うん! しそう! はじめちゃんがあまりに可愛いから!」


「可愛いっていわないでくださいよ! なんだかとっても虚しくなりますから」


「だってはじめ可愛いんだもんよ! しょうがないんだもんよ!」


「誰の真似ですか!? ふざけないでくださいよ!」


あぁ!もう35分!?間に合わないよー!


「…えぇい!このまま着てやる!どうせ今日は3限までの短縮授業だ!どってことないさ!」


そうさ! どってことないさ! 僕、まだ部活とか入ってないし! もう、みんな今の僕の姿のことを知ってるんだ!

べつになんか言われたって構わない! あぁ! 構わないさ!

学校まで走って行ってやるさ!


「でも、素晴らしいフォームで走るとパンツ見えるよ〜スカートだから! まぁ、オレはそれでいいと思うけど! はじめちゃんのパンツ見たいし!」


なにを言ってるんだこの人は! ちょっと変態すぎませんか!? 僕のパンツ見たいって…あぁ…なんかとってもいやな気分…僕は男なのに……


「ていうかまた心読んだでしょ!!」


「うん!」


「あぁー! もういいですよ! どうせ今も読んでるんでしょ?! 読めばいいじゃないですか! 僕はもう知りません!」


「ごめんなさい! もうしません! 許して!」


あぁ…謝られると許したくなっちゃうのはなぜ? 僕、優しすぎなの?


「わ、わかりましたよ……もうしないでくださいね…」


「はい! もうしません」


素直ー! シュバーレさん素直!

なんかとってもイイコじゃないですか! ……ヤバ! それより学校行かなきゃ!


「あぁ! もう40分! ぼ、僕行きますね!」


「いってらっしゃ〜い! オレも後から行くよ!」


なんか聞こえたけど無視! そして僕は急いで学校へ向かった。


読んで下さってありがとうございます!

いちおう、まだまだ(?)続く予定なんで、これからもどうか読んでやって下さい。

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