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第十五章:更衣室

「男の子は右側、女の子は左側の更衣室を使って下さい。あ、道具とユニフォームはこちらです。」

球場の中に入ると、管理人さん?が、僕達に言った。

「はい。はじめちゃんの分のユニフォーム!」

シュバーレさんが笑顔で僕にユニフォームと帽子とスパイクを渡してきた。

「ありがとうシュバーレさん。あ、グローブは…」

渡してもらった物の中にグローブが無い…もしかして素手で捕れと…?

「女の子達の分のグローブは、オレが持って行くから!気にせず着替えてきなって!」

「う、うん。」

僕は更衣室に向かった。

広い!なにこれ?何人まで着替えれるようになってんの?ってくらい広い!

「うわぁ…広い…」

「確に。部室とは大違いだ!こりゃすげぇ!」

「確に広いな。」

「すげぇな!普通に広いぞこの更衣室!」

「だよね〜!これはおっきいよ!」

「それより春崎、何でこっちにいるんだ?こっちは男の更衣室だぞ?」

「えっ?何でって…僕、男じゃ………なかったぁぁぁ!!」

僕がショックを受けて、思考停止状態におちいっていると

ジー…パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!

あ!危ない危ない…もうちょっとで帰って来れないとこだった……えっ…この音はまさか…

クルッ

「………」

「…………」

回れ右をした僕の目に写ったのは、低姿勢でカメラを構えた前田。

なんか連続でパシャパシャパシャパシャいってるし…

「き、記念にね!ね!」

記念って…記念になら普通にみんなで撮ろうよ…

その間にも、クルクル横に転がったりしながらカメラのシャッターをきる前田。これはちょっとウザイかも!

「えいっ!!」

「うおぉぉ!し、白か!…べぶら!!」

カメラを持って、上を向いて寝転がってる前田…お腹がカメラを持っているせいでノーガードの状態になっていたので、僕は女の子になってから軽くなった体重を全力でかけて、前田のお腹にネリチャギ(踵落とし)をした。

前田がピクピクと動いている。

これは流石の前田でも効くでしょ!

でも、ちょっと可哀想かも…

「ふっ…フハハ…撮れた…撮れたぞ!…はじめの、白く輝く彗星が!」

前言撤回。全然可哀想じゃない。

なに?白く輝く彗星って!変な例えかたしないでほしい。

いや、それより撮られたの消さなきゃ!

「前田?ちょっといいかな?」

僕は前田から優しくカメラを奪うと、データを見た。

ピッピッピッ!

うわ!これかぁ…なんでさっきの一瞬でこんなの撮れたんだ前田の奴…

「え〜と…消去。」

ピッピッピ!

「ノォォオォォオオォォ!!」

「あ、他にもある…体育のときのやつかな?とりあえずこれも消去。」

ピッピッピッピ!

「ウワァァァァァァ!!」

「はい。カメラ返すね、前田。」

「はじめ…お前って奴は…お前って奴は…」

「じゃあ僕、着替えてくるから!」

「あぁ。急げよ。」

「はぁ〜い!」

僕は高ちゃんに返事をして、走って女子更衣室に向かった。



ガチャ。

「はじめ。何処に行っていたのだ?早く着替えろ。私はロビーで待ってるから。」

更衣室に入った瞬間に美佐さんが話しかけてきた。

美佐さん着替えるの早いなぁ

「はい。すみません。急いで着替えてきます!」

僕は美佐さんに軽く一礼して、ロッカーの前に行った。

「あ、はじめちゃん!どうしよぅ…着方がわからないよ〜」

ロッカーの前で立ち尽くしていた高橋さんが涙目で言った。

「あ、はじめさん!私も分かりませんの…教えてくださらない?」

麗香さんまで…

「うん。じゃあまずは…」

僕は約十分ほど、高橋さんと麗香さんにユニフォームの着方のレッスン講座を行った…


すみません。

なんか野球始まりませんね。

すみません。

次回こそは野球ですので、楽しみにしていただけたら嬉しいです。

読んで下さってどうもありがとうございます!


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