絶対ヒモになりたい俺vs絶対に監禁したいヤンデレ幼馴染
本当に何も考えてません。ノリ以外の何物でもない。
「俺さ、将来はヒモになりたいんだよね」
俺は、ベットの上で何やらノートパソコンをカタカタと操作している幼馴染の夜之 六に向かって言う。男みたいな名前をしているが、六はれっきとした女の子である。
まぁ、痩せすぎのせいで、胸もほぼ無いし、ぱっと見は男にしか見えない。
六は鬱陶しそうにいじっていたノートパソコンから目を外し、俺に呆れた目線を寄越す。
「またその話……?」
「だってさあ、明日高校卒業だぜ?働きたくないし、お外にも出たくないもん。ぼくおうちにいたい」
「でも九郎、私が養うって言っても、嫌だって言うじゃん……六の何がダメなの」
六は俺の頬に手を伸ばして、じっと俺の瞳の裏まで覗くかのように長く見つめながら言う。
ヒモになりたいのは、間違いなく俺の本心ではあるのだが、六はなぁ……怖えんだよな。
何が怖いかと言われると、いまいちはっきりとは言えないが、雰囲気が怖い。
「俺の理想はさあ、ほのぼのヒモライフなんだよね。そりゃ勿論六の事好きだけど、幼馴染のヒモになるのはなぁ」
「別にいいじゃん、別に相手なんて出来ないんでしょ」
「いや、それがな?担任のるりちゃいるじゃん?結構アツいと思うんだよね、るりちゃ流されやすそうだし、卒業の良い雰囲気のまま、流れで行けるかなって思ってる」
俺がそう言うと、六は俯いてぶつぶつと呟き始める。
「大巻るり、28歳。経験人数四人、現在彼氏なし流されやすい性格、10年間彼氏がおらず、人肌恋しさに最近マッチングアプリを始めた。○○大学教育学部卒業。住所は○○町〇丁目〇番地○○アパート○○号、家賃四万円ワンルーム。最近ことあるごとに九朗を呼び出している……の、るりちゃ?」
ほら、怖い。
六が俯いていた顔を上げて、俺の事を見てくるけど瞳孔ガン開きだもん。
まあ俺と六は幼稚園からの付き合いなので、今更こんなのでなんも思わないけどね。
「そのるりちゃ。ワンチャンあると思うんだよなあ」
「ないよ。ない。ないから絶対に。そんなこと六が許すわけない。あの女は九朗にふさわしくない」
「もー六は俺が誰の事言っても認めてくれないもんなぁ」
この幼馴染の独占欲は今に始まったわけでもないし、慣れれば可愛いと思えるようになる。
「もう明日になったら高校卒業だし、六にお願いしちゃおっかな」
ぱっと表情を明るくした六がノートパソコンを放り投げて、そのガリガリの体を俺の胡坐の上に乗せてくる。
すりすりと頭を胸板にこすりつけてくる六の頭をポンポンと撫でてやる。
「え、九朗やっと六の物になる決心ついたの?」
「それしかないかなぁ、まあ六は金銭面も信頼できるし、ちょっと怖いのと、結構病んでるのを許容できれば、滅茶苦茶可愛いしね」
「……怖い?六こんなに可愛いのに?」
きゅるんっとぶりっ子のようにして見せる六だが、そんなことをしなくても六は可愛い。
濡れたような枝毛一つない黒髪に、すっと通った鼻筋。韓国アイドル顔負けの大きな目に小さな唇。
不健康なほど痩せぎすなことと、自傷癖故に耳にぎらぎらと光るピアスとリスカ痕の数々がとってもチャーミングな女の子だ。
あとなんかよく分からないけど、めっちゃお金持ち。
「そうだな、六は世界で一番可愛いよ、俺の事ちゃんと養ってくれるか?」
「六も九朗の事、世界で一番好きだよ。携帯も壊すし、手錠と足かせするし、外に逃げれないように服も全部捨てるし、ご飯は口移しで食べさせてあげるし、トイレも六がいる時じゃないとさせないし、お風呂は毎日一緒に入るし、寝るときは六と九朗で手錠するし、毎日えっちするし、六の物って分かるようにお揃いのタトゥー入れるけど、それでもいい?」
「ああ俺は六の事が大好きだからな。ところでちゃんと養ってくれるのか?」
「六がどれだけお金持ってるのか知ってるでしょ?」
「ああ。好きだよ六」
「六も好き」
何となく言葉は無く、俺と六は口付けを交わした。
六は俺の口内を蹂躙しつくし、俺の口の中の水分がなくなるんじゃないかという所で口を離した。
「……ん……ぷは。ねぇ九朗、いい?」
六は俺のベルトをかちゃかちゃと音を立てて、パンツに手を掛けながら言う。
「俺は高いぞ。ちゃんと養わないと死ぬからな」
「大丈夫、九朗が死ぬのは六の上でだから」
「多分下だと思うんですけど」
「どっちでも良いから、早く、早くしよ」
「なぁ、ちゃんと養ってくれるんだよな!?」
六はもう話なんて聞かずにパンツを下ろして九朗くんの九朗くんに顔を埋めた。




