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第18.5話 幕間(フェリシア視点)

【フェリシア視点】


 振られちゃった。

 レオンとセレナの中に入るなんてやっぱり無理だったのかな。

 でも仕方ないじゃん。

 あの二人を見て羨ましいって思っちゃったんだから。

 だから私もあの中に……。

 ……もう無理なのかな。

 諦めるしか、ないのかな。


 やだ……。

 やだよ、そんなの……。

 この先もずっと、二人と一緒にいたいよ。


「フェリシアさん……」

「……ユフィ」


 部屋の入り口を見ると、肌着を纏ったユフィが灯りを持って立っていた。


「入っても良いですか?」

「うん……」


 私はギルドの寮にあるユフィの部屋に寝泊まりさせてもらってるから、ユフィが私に許可を求める必要なんてないんだけど。


 ユフィは手に持っていた燭台を机の上に置き、私が座っている椅子の正面にあるベッドに腰掛けた。


「本日、レオンさんとセレナさんは星2への降格手続きを行いました」

「えっ、なんで……?」


 私と一緒にいたくないから?

 だからってそこまでする?


「おそらくコーマさんと一緒に仕事をしないという意思表示だと思います」

「そっか……」


 なんだコーマか……。

 私が原因ってわけじゃないなら良かった。


「フェリシアさんはどうしますか?」

「私は……」


 レオンやセレナと一緒にいたい。

 でも、迷惑なんて言われちゃったし、もうやめた方が良いのかな。


「ギルドの職員になってみませんか?きっと反対する人はいないと思います」

「職員に……」


 職員になれば危険な森に行かなくて済むし、生活に困ることもない。

 そうさせてもらおうかな。

 あれ、でも……。


「コーマはどうなるの?」

「一人でお仕事をすると思います」

「他のパーティには入らないの?」

「パーティに新しく人を加入させる場合、命を預けることになりますので、その人の仕事ぶりをギルドに尋ねます。

 ギルドとしては正確な情報をお伝えするほかありませんので、どのパーティも加入させないと思います」

「そっか……」


 今日みたいに自分には身の危険が無いからってあんな行動されたらって考えると、コーマがどんなに強くても入れないよね。


「コーマも一人か……」


 レオンやセレナと一緒にいれないならコーマと……。

 コーマは多分断ったりしないはず。


「フェリシアさん、冷静になってください。

 確かにコーマさんは経済力はあります。

 ですが、あのコーマさんですよ?」


 酷い言いよう……。

 でもユフィはコーマが一人で受付に並んでいる時は他の職員さんに対応してもらってるって言ってるくらいだし、仕方ないのかな。


「この前セレナとコーマに自信過剰だって言ったんだけど、それ以来一気に自信がなくなって落ち込んでたんだ。

 だから思ったことを言ったら直してくれるかもしれないんだよ」

「そうだとしても、言わなきゃいけないことが多過ぎませんか?」

「うん……。そうだね……」


 今すぐに思いつくだけでも10個くらい……。

 これを全部直してもらうまでにどれだけ時間がかかるかな。


「全部直るまでに今日みたいなことが何度起こるか……」

「それは……私も頑張って強くなれば」


 コーマと同じくらい強くなるのは無理でも、自分の身を守れるくらいには……。


「……星5から紹介できる仕事の中に、物資の運搬というものがあります。

 馬車や牛車を護衛する仕事とは違い、ゴブリンの集団に襲われることが少なく、少人数でも紹介できる仕事です」

「それは私でもできるの?」

「フェリシアさんは星4のままですが、コーマさんは星5に昇格しましたので、コーマさんと一緒ならば可能です」

「コーマは星5に昇格したんだ……」

「はい……。星3に降格させるべきだと言ったのですが、支部長が星5が少ないから、と……」


 降格って……。ユフィは凄いこと言うなあ。


「物資の運搬ってどんな仕事なの?」

「トラメリアで鉄製の武器や防具を購入し、ベルハイムに運んでくる仕事です。

 運ばれた武器や防具はベルハイムの冒険者に販売されます」


 防具かあ。

 今は生活費を稼ぐので精一杯だけど、私もいつかは自分の防具が欲しいなあ。


「……もし、トラメリアに行くことがあればでいいんですけど、冒険者ギルドに寄っていただけませんか?」

「良いけど……なんで?」

「ノエルお姉ちゃんに伝言を……。

 ベルハイムに来た職員みんな元気だよって」

「ユフィが孤児院に居たときからお世話になってたっていう……」


 もう一年くらい会えてないんだっけ。

 家族に会えないのって寂しいよね。

 私も、家出同然で飛び出して来ちゃったけど、そろそろ家族に会いたいなあ。


「うん、分かった。伝言は必ず届けるね」


 ユフィと話してたら元気が出てきた。


「じゃあ、私シャワー浴びてくるね。

 そしたらまたお話ししよ」

「はい!待ってますね!」


 うん、明日からまた頑張ろう!

最後まで読んでいただきありがとうございます!


感想や評価、リアクションをいただけると、とても励みになります!


次回の更新はの2026年1月19日の予定です。

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