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島流し令嬢の無人島開拓奮闘記!~流刑に処された令嬢たちのコツコツ無人島スローライフ~  作者: ふぃる汰
3章 秋期

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84話 シュリー先生



「シュ、シュリー先生!?」



「おお、マヨルカではないか! 久しいのう、生きておったか」



 回復……というか再起動したシュリーを連れてみんなのいる草原エリアの本拠地に連れて行くと、シュリーの姿を見たマヨルカがものすごく驚いて駆け寄ってきた。

いつも落ち着いているマヨルカがここまで慌てているのは珍しい。



「お久しぶりですシュリー先生! もう会えないかと思ってましたあ……!」



「はっは! こんな人里離れた島で再会するとは、ずいぶんと数奇な運命のめぐり逢いじゃの」



 マヨルカは元ギリス王国軍所属の毒薬調合師。

魔装武器開発と同じくらい表には出せないような仕事を任されていたと思うので、その辺りでわたくしには分からない交流があったのだろう。



「それにしても、魔物島……今はマージンス島じゃったか。ここは周囲に生息する魔物や潮の流れの関係で人がたどり着けぬ絶海の孤島じゃと聞いておったのだが、ずいぶんと賑やかではないか」



 興味深そうにわたくしたちを眺めるシュリー。

人狼族のミロスに魔女のマヨルカ、魔物使いのトゥーイにドワーフのスコット。

ワンド族長国から来たリアとミア、レンとゼン。

アルラウネ族のチャンドラに、わたくし……



「ぎゃおぎゃお!」



「ぎゃお~!」



「ギィ!」



「それにガルーダやドラゴンまで手懐けておるのか。海辺にいたオオルカ達にも助けられたし、ここは人と魔物がうまいこと共存しておる良い島じゃの」



「シュリーも今日からわたくしたちの仲間ですわ!」



「シュリー先生がいれば島の発展も加速するわあ」



「よろしくな、シュリー」



「歓迎感謝する。吾輩を救ってくれた島の為に、出来ることをやらせてもらうよ」



 こうして、マージンス島に新たな島民が加わったのであった。



「シュリー、またロケットパンチ見せて」



「おお、良いぞ……発射!」



 バシュッ!!



「「「うおおおおお~!! かっけええええええ!!」」」



「か、かっこいい……!」



「男の子はこういうの好きよねえ」



「ミロスさんまで一緒になって喜んでるわ」



「可愛いわね」



 シュリーの魔装エルフネタは男性陣(+アルラウネ族)に大人気だった。



「わ、わたくしもロケットパンチが出来たらミロスに喜んでもらえるかしら」



「それはやめておくんだな」



―― ――



 ヨーロンス大陸・ギリス王国。定例貴族会議。



「ケルディス鉱山での魔石採掘事業不振の影響により、再びアイル王国との親交に亀裂が入り始めています……」



「くそっ! まさか予想していた魔原石採掘量の1割も採れんとは……!」



「このケルディス鉱山の為に今までの戦でどれだけの人とモノと金を失ったと思ってるんだ!」



「このままでは両国の責任問題の擦り付けでこじれるぞ」



「し、しかし我が国の軍はクーデターを防ぐため、ケルディス戦争終結後に強制的に縮小してしまいましたぞ」



「肝いりの魔装武器開発部門も解体してしまったしな……」



「あの機械もどきエルフはどうした。最悪あれがいれば研究開発の続きはできるだろう」



「シュリー特別顧問は先日、例の島へ流刑に処されました」



「いくら魔装化しているとはいえ、しばらく海底に沈んでしまえば自慢の魔装脳も錆びてお陀仏だろうよ」



「くそっ!!」




————  ――――



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