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69話 キャプテン・ロドスちゃんですわ!



 ついわたくしが叫んでしまったせいで、浜辺にいたロドス海賊団に見つかってしまう。

隠れてても仕方ないので、ミロス達と一緒に森の茂みからぞろぞろと出ていく。



「おや、随分とたくさん隠れてたじゃないか」



「あの人狼族、前にも見たことありやすぜ!」



「み、緑色の女がいやすよ姐さん!」



「ねえさん。チャンドラはチャンドラだよ」



「チャンドラっていうのかい。アタイはキャプテンロドスだよ」



 さすが怖いもの知らずのチャンドラ、普通にキャプテンロドスに絡みに行っている。



「あ、あの……本当にあなたがあのロドスなんですの?」



「ああそうだよ。正真正銘、アタイがロドス海賊団の団長、キャプテンロドスさ」



「前は自分の事、俺様って言ってたような気が……」



「今はこっちのほうがしっくりくるんだよ」



 前に会ったときはもっとガッチリしたミロスのような、ザ・海の男みたいな体型をしていたと思うのだけど、今はマヨルカのようなナイスバディな女性になっていた。



「その胸は本物ですの?」



「これかい? なんか急にデカくなってきちまってねえ。重くて肩は凝るし、まったく邪魔で仕方ないよ。女ってのは大変だねえ」



「姐さん、ぺったんこの嬢ちゃんにそれを言うのはただの嫌味ですぜ」



「ぐ、ぐぬぬ~……!」



 ロドスの身体が今どのような状態になっているのかは不明だが、わたくしに正拳突きをくらって男の人の大事なたま……魂の一部を失ってしまい、それで急に女性的な身体になってしまったということだろうか。

それにしたって、ここまで理想的なスタイルになるなんて……



「なんかズルいですわ!」



「アーシア、落ち着け」



「ミロス、わたくしはぺったんこではありませんよね!? ちゃんとありますわよね!?」



「おいまるでオレがアーシアの裸を見たことがあるかのような聞き方はやめろ」



「あるではありませんか! どうして誤魔化すんですの!?」



「そ、それはお前の病気を看病してやってだな……!」



「人狼族のにいちゃん、アンタ……」



「流石にまだ早い気がしやすよ」



「やめろ、オレとアーシアはそういうんじゃない!」



 ―― ――



「それで、今度は何をしに来たんですの?」



 ロドス海賊団が本当にこちらに対して危害を加えるつもりがないと分かったので、お互いにちゃんと自己紹介をして彼ら……じゃなかった、彼女たちがやってきた目的を聞いてみる。

ちなみに小太りの子分の名前はダルメ、瘦せぎすの子分の名前はジャス、ノッポの子分はホーレというらしい。



「アーシアの嬢ちゃん。姐さんはアンタに一発もらってタマを失ったあの日、完全に変わっちまったんだ」



「見た目だけじゃなくて、性格もだ。今はもう裏の世界からは足を洗って、真っ当な仕事だけ受けてるんだぜ」



 よく分からないが、身体が変化したことで心まで変わってしまったという事だろうか。

本当にそんなことがあり得るのかは分かりませんが、悪事を働くよりは良いですわね。



「アタイ達がこの島に来た目的は二つ。ひとつは、アタイたちが奴隷として運んでいたあの子供達に謝罪をしたい。連れ戻すつもりもないし、あの子たちが怖がるなら直接会えなくてもいいから、島で匿ってるなら伝えておいて欲しいんだ」



「わかりましたわ……もう一つの目的というのはなんですの?」



「アーシア、アタイにアンタたちが島で暮らす手助けをさせてほしい。アタイを生まれ変わらせてくれたアンタや、迷惑をかけたワンド人の子供たちの為に島での豊かな暮らしを作るサポートをさせてほしいんだ」



「あっしらの自慢の船と航海技術があれば、島と他の国を行き来して物の売買をすることができやすぜ!」



「売りたいもの、欲しいものがあったらなんでもいってくだせえ! 運んで売って、買い集めてきやすから!」



「そ、それって……他国と貿易が出来ますの!?」



 海賊襲来からのまさかの展開で、島の発展に一歩前進ですの!




————  ――――



読了いただき、ありがとうございます!


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