学校の終わり
日本語練習用で書いたエッセイです!:D
今回は短編小説でも書こうと思って、でも難しくて端ない作品かもしれませんがよろしくお願いします!
アラームが鳴って、目を覚ませた。眠いままベッドから離れなければならない。歯を磨いてガラガラ嗽を吐き出すと眠気は少しだけ弱くなって、高校のその白い制服を着て、高校シンボルは左腕に刺繍された。道を歩いていたら眠気は弱まるほど。バスを用いてたどり着いたら席に腰を下ろす。皆はスマホをいじってる。宿題がないってことか。よかった。
やるべきことなのによかったのか。宿題は難しいからしなくてよかったと思う..じゃない。面倒だから?そうだけどなんで面倒なことなのだろうね、やるべきことだし。食事するの当たり前でやるべきことで面倒に思わないはずだ。当たり前だし。宿題は当たり前じゃないから面倒に思うのだろうか。いや、当たり前じゃないのか?
なんで面倒か、というより、なんでやらなければならないのか聞いているんだね。宝箱の中の金を探さなければならないけれど見つからないままだからなんで。宿題の裏にある金はなに?どこ?やりたくない、学校に行きたくない。でも行かなければならない、それもどうしてだろう。学校はなんのために?社会に歩むことのためだったら早速社会で練習すればもっとも適切じゃないかな。
一年が経って、二年になって、卒業式は梅雨の時季に。女性たちは泣いて抱きしめあっていて、男性の方はあまり泣かないけど遠目をしている。今後はなにをすればいいのか迷っている子もきっといるだろう。大学に入学したい人もそれぞれいるけれど金の問題を抱える人も多くいるみたいだから仕事をやろうとする人もいるらしい。
「アダム、これから何する?」
「わからない。」
「だいじょうぶ?それ。」
「どうだろうね。わからないのは仕方がないかも。」
今まで何やっていたのだろうという顔をしているんだね。憂いと複雑な後悔が混じっていて、私は若くて何も知らなかったことに気づいたその印象も若干感じ取れる。十分にわかる。皆は未熟のままで、成長していなかった。学校は成長させるための組織ではなく、ただ時間を無駄にさせるだけであった。
社会のために勉強していったら今は混同しないはずなんじゃないか?
「お前こそなにするつもり?」
「数月前からもう仕事やってるよ。今から外国で仕事に行くために貯金しているんだ。あれから仕事するかたわら小説も書こうと思っている。
徐々と夢に手を届くつもり。」
「考え済みか。」
経済授業の流れは早くて脳内で「耳をふさごう」と命じた声が頭を流れ渡たる。聞くべきなのだろうか。経済学は勿論大事なんだけど、この先生は私に向いていない。どう見ようとしても一瞬だけ集中を失ったら、もはや一学期が過ぎた感じだ。数字が多すぎて..電卓助けてーって命乞いするところで希望なしだよこれー。
「君!ちゃんと聞きなさい!
聞きたくないならそとへ行ってなさい!」
「はい、すみません。」
「まったくこの時代の子たち...。」
うるさいな。殺してやろっかおい。いやいや何考えてるのバカかよ。いかんいかん。神様に許しを祈ろう。あーでも、今授業はどこに行ったっけ。もう一ヶ月過ぎたな。来月は言語テスト。どうしよー、合格できなかったら外国に行けない。
「何書いてるの!?」
やばっ。
「いえ、なにも。すみません。」
「何書いてると聞いている。」
「何も。」
「教えなさい!」
経済学の怒鳴りは今頃もう日常茶飯事なんだけどこれは流石に悪夢だ。
先生というのは教わる仕事で、ただの仕事なんだよね。教わるなら経済学より大切なのは礼儀ではないのか?でもまあ、仕事なんだし。生徒たちのためではなく自分のためだから。もう話しかけないでくれないかな。
「なら外へ出ていけ!」
出たい。でも満足されないとわかっている。いっそのこと怒鳴り返したい感情が湧き始めている。本当に人間版の蚊だ。うるさくてパッと手を叩いて..まいいか。文句を言って何が変わると考えているのだろう、私は。
最初はきっと心地よくないけど脚を運んで心臓の音が加速すればするほど、脚にあった痛みは感じなくなっていく。目は道に向けて落ち葉しか見かけない、私の動く風の音しか聞き取れない静かな場所に体と心とともに走っている。
「アダム、もうすぐ卒業だぞ。この先、なにするつもり?」
「もうすぐって?まだ一年あるのだけど。」
「たった一年だぞ。時間の流れを舐めるな。」
「どうだろうね。たぶんこのまま走ると思う。」
「ずっと走れるわけがないだろう。考えろ。」
声には不安などないと思うけど心には怒りがあり、それは声に出たかわからない。ただ、真面目な顔が声に滲むのをなんとなく感覚ができる。
「お前、さっきなんで他の事勉強していたの?先生怒ったじゃない。」
「なんだよ。あんな簡単なことさえわからないのか。
来月はテストの日。熱中しないといけないんだよ、ここは自分にとってもっと大事なんだから猛勉強だ。」
そうだ。合格せねば。
「あー、例のか。でも他人事はちゃんと尊敬しないといけないんだよ。」
「尊敬に相応しい者にしか尊敬しない。尊敬できないんだから。」
「あの先生も仕事やってるのよ。あれぐらい尊敬してな。可哀想と思わないか?」
「彼女は俺たちのこと可哀想に思えるのか?」
走り足を止めて一旦歩くことになった。走りながら話すのもなかなか息の管理も苦しくなる。
「なんでそんなに勉強してるんだ?」
「面白いこと言うね。
学校は勉強のためなのに勉強してることを聞くよね。私は野望を実現するために勉強してるんだ。そっちこそなんで勉強してるのか分かるはずだよね?」
左方向に。
「義務なんじゃない?」
「ふん。なんで義務かわかるか?」
右方向に。
「未来のために?」
「疑問そうな声するんじゃないのよバカ、大事なことなんだから。」
「未来のためだよ。」
「お前の未来はなんのため?本当に未来のために勉強してると思えないよね。
所詮皆はただ、アラームが鳴るのを待つだけ。」
まっすぐに。
「俺は歩かない。走るんだ。
俺は待たない。寝れないんだ。
俺は泣かない、やるんだ。
絶対に見せてやるよ。後悔のない人生を。」
今日は放課後の最後だ。放課後の放課後。
「遠目してるね。ごめんね。」
「なにがごめんだよ。時間はもう取り戻せないんだ。」
「そう。」
アラームが鳴って、目を覚ませる。
「俺は泣いていいのだろうか。」
「いや、お前に泣く権利などない。未来のために努力しなかったから。
でもまー、わからないわけじゃない。」
眠いままベッドから離れる。
「皆泣いているよ。」
「残念だね。俺は泣かない。やっと走れるんだから。」
いつもの場所で走り回り、ちょっと違った空気の匂いがする。
いつもの靴だけどなんだか妙に重いというか、靴紐が解いているのに気づいて走り続けるみたいな違和感で顔がギクシャクになっている。なにか足りない気分、もしくなにか失った気分だ。学校のことは私には特に思うことはなく、寝たら起きるほど当たり前な事柄。
「アダム、ちょっと話がある。」
「なに?」
脚を緩めて、歩くようになった。
「雨は降りそうだね、続く?」
「降る前に帰ろう。」
「んー、そっか。今回だけ続かないか?
久々に雨に浴びろうじゃないか。」
「病気に陥りかねないからやめとく。」
「雨はただの水だから大丈夫だよきっと。」
「そうだけどそうじゃない。」
左方向に。
「アダムはなんで走り始めたの?」
「他の人みたいになりたくないから。」
「そう。それが未来のためだろうね。」
「ああ。そうだ。話の続きもう分かるから話さなくていい。」
右方向に。
「お前は正しかった。
あの先生を聞いてなんの意味もなかったよ。」
「だね。俺の勝ちってこと。でもまいいか。もう大人なんだし昔のことはいいや。」
「成長していない大人、だけどね。」
まっすぐに歩いて。
「これから成長するから大丈夫。
一番大事なこと、学校で教わらなかったこと。」