守る
守れると思った。
あの時は。
当然、好きな女の子は傷つけないと思ってた。
好きな女のこのことはすっぽりと包み込めるくらい大きな人間だと思ってた。
ただ、限りなく。
そんな感情はどこから出ていたんだろう。
どうして気づかなかったんだろう。
君が傷ついているって。
「さよなら。」
そういわれた言葉が俺の胸に突き刺さって。
きづかなかった。
別れたかったんだね。
ごめん。
なんでも分かり合えてると思ってた。
恥ずかしくしていえなかった言葉も全部。
分かってくれてると思ってた。
でも、そっかぁ・・・・・・俺ばっかり好きだったのかもな。
嬉しかった。
楽しかった。
君といた時間が。
この時間がずっと続くんだと思っていた。
喧嘩する数が多くなったのはそれだけ仲良くなったからだって友達に言われて。
それ、鵜呑みにしすぎたかな。
ついには喧嘩さえ少なくなって。
そのときには倦怠期に入ってたって事なのかな。
嫌いって言われたから嫌いになるなんてできるかよ。
俺は嬉しかったんだ。
ただ、そばにいれる。
それだけでよかった。
わらっててほしかった。
下心もたまにはあった。
けど、純粋に君が好きだったのに。
未練たらたらのまま消えた俺の彼女。
『さよなら。』
その言葉だけを残して。
残して・・・・・・。
ごめん。
本当は弱かったんだ。
ごめん。
気づけなくて。
ごめん、本当は何にもできない奴で。
好きな子ぐらい、守れると信じていた。
俺が・・・・・・馬鹿だったんだよな・・・・・・きっと・・・・・・。




