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【急募】TSしてロリ巨乳になった甥っ子がお風呂に入ってきたときの対処法

 歳の離れた俺を恋い慕う、美人でスタイル抜群のJKとひとつ屋根の下でしばらく一緒に暮らすことになった。


 字面だけなら『どこのエロゲ?』と言われるような野郎にとって夢のようなシチュエーションだろう。

 さらに『叔父と姪』という許されざる禁断の関係というスパイスまである。

 そこに燃える層もいるかもしれない。


 しかし、その実態は『叔父にマジで恋するあまり性転換して美少女となった甥っ子との同居生活』である。

 事情が特殊すぎて、ちっとも喜べやしない。


「はあ~……」


 湯船に浸かりながら溜め息を吐く。

 義姉さんが出張してから二日目。

 いまのところヒカルが俺に対して何かモーションを仕掛けようとする気配はない。


 ずっと叔父である俺に対して性的な目を向けていたらしきヒカルは、性別が女と化したことでもう遠慮なしに肉体関係を結ぼうとしている。

 そのため義姉さんが帰ってくるまで油断はできないと、昨晩も警戒していたのだが……


(ん~。さすがにヒカルも冷静になったか?)


 今日も特にヒカルにおかしな点はなかった。たまに俺がお泊まりするときと同様の振る舞いしか見せない。正直、拍子抜けするぐらい平常だ。

 奇行がなければ、現在のヒカルはただの清楚系美少女でしかない。

 ただそこに立っているだけで世の男を魅了するほどの美貌をヒカルは持ってしまったのだ。

 俺だって気が緩んでいると、相手が元甥っ子だったと知っていながらも目を奪われる瞬間があるほどだ。

 特にエプロンを身に着けて洗い物をしている後ろ姿などはヤバかった。男の本能を直球で揺さぶる魅力がそこにはあった。


 いかんいかん。

 警戒すべきなのは、むしろ俺自身かもしれない。

 長年女性とは無縁な人生だったぶん、飢えに飢えた本能が美少女と化したヒカルに牙を剥くかもしれない。元甥っ子だろうが、現在は姪っ子だろうが関係なしに。


(姪っ子、か……)


 ヒカル自身はもう男に戻るつもりはなく、本気で女として生きていくつもりらしい。

 ならば、あいつの思いを拒むにしても、それは『元は男だから』ではなく『姪っ子だから』という(てい)で拒むべきなのかもしれない。


 たとえヒカルが叔父と本気で子作りしたがるような変態だとしても、それでも俺にとっては大事な子どもも同然の存在だ。幸せになってほしいと本気で思っている。


 このまま俺に対する熱が冷めて、本当に好きになれる相手が見つかればいいと願うばかりだ。


「叔父さーん、湯加減どう~?」


 思考に耽っていると扉越しからヒカルに声をかけられる。

 声すらも男心をくすぐる美声と化したヒカルに話しかけられると、思わず湯船の中で跳ね上がってしまう。


「お、おう。ちょうどいいぞ」


 変に動揺が伝わらないように生返事をする。


「そっか。じゃあ私も入ろう~っと」


「……は?」


 聞き捨てならないことを耳にし扉のほうを見ると、磨りガラスの向こうで服を脱ぐ少女のシルエットが……


「っておいヒカル! 何考えてんだよ!?」


 下着らしきものを脱ぎ取るところを目に収めた瞬間、慌てて顔を逸らし叫ぶ。


「なにって、一緒に入るに決まってるじゃない?」


「アホか! いまお前、女のカラダなんだぞ!?」


「あれれ~? 叔父さんったらなんだかんだ言って、私のこと女として意識してくれてるんだ~?」


「そ、それは……一応節度の問題だろ!」


「いいじゃな~い。ちょっと前まで一緒に入ってたじゃない」


「お前が男だった頃の話だろ……って、うわっ! マジで入ってくんな!」


 扉を開ける音がしたので反射的に目を閉じた。

 浴場に男のものとは異なる、芳しい女性の香りが広がった気がした。


「ほら叔父さん、上がって。ヒカルが背中流してあげる」


「で、できるか! 出てけよ!」


「え~。このまま上がったらヒカル風邪引いちゃうよ~」


「だ、だったら俺もう上がるから……」


「もう~目を閉じたままじゃ危ないよ叔父さん。ほら、私が手を貸してあげるから」


「わっ、バカッ! よせっ!」


 ヒカルは俺の腕を取って湯船から引き上げようとする。

 カラダがバランスを崩しそうになると、つい閉じた目を開いてしまった。

 目の前に広がるのは……



 バスタオルを巻いた豊満なボディと、ニヤリと笑うヒカルの顔だった。



「あれれ~? 叔父さん、もしかしてヒカルの裸、期待しちゃった?」


「……なんの話だよ」


「もう~。正直に言ってくれれば見せてあげるのに~」


「やめなさい」


 くそ~。大人をからかいやがって……。

 ヒカルが女の子になってからというもの、どうもペースを向こうに握られている気がする。


「叔父さん、気持ちいい?」


「ああ……」


 結局そのままヒカルに背中を流してもらうことになった。


「それにしても叔父さん。私はともかく、叔父さんが腰にタオル巻く必要なくない?」


「気分の問題だ……」


「別に気にしないのに。もう何度も見てるわけだし。というか見せろや」


「お前がそういう感じだから見せたくないんだよ……」


 股間にギラギラとした視線を向けられては隠さずにはいられない。

 いま思えば、男だったヒカルと入浴しているときも「お、叔父さんのおっきいね。あ、憧れちゃうな~。はぁ、はぁ……」とやたらと情熱的な目線を送ってきたのも、憧れではなく別の意図を含んでいたわけだ。


「はい、背中おしまい。……そ、それじゃあ前も洗ってあげるね。はぁ、はぁ……」


「自分でやるから息荒くして迫ってくんな!」


「ちぇっ。じゃあ代わりに髪洗ってあげる」


「まあ、それぐらいなら……」


 前を洗われるよりは洗髪を任せたほうがマシだ。


 と思っていた俺だったが……


「んしょ、んしょ……んっ、はぁ、どう? 叔父さん、気持ちいい?」


 泡が入らないよう目を閉じていると、ヒカルの吐息や声が妙な存在感を持って、俺の鼓膜をくすぐる。


「んっ、んっ、ヒカルが、綺麗にしてあげるからね? んっ、あっ……」


 人の存在感というのは、声で増すものらしい。

 後ろにバスタオル一枚だけを身につけたスタイル抜群の美少女がいることを、いまさらになって意識してしまう。

 すると、頭の中でヒカルのバスタオル姿が浮かび上がる。

 一瞬だけとはいえ、一度見れば脳裏に焼き付いて離れないほど、それは雄を挑発する見事なボディだった。


 大きすぎる乳房は、とてもではないがバスタオル一枚で隠しきれるものではなかった。

 ボリュームたっぷりの生白い乳肉は、いまにも零れんばかりに深い谷間を作っていた。

 細すぎるウエストは同じ内臓が入っているのか心配になるほどスリムだった。

 そのくせ腰元は丸く、むっちりとした尻肉がタオルからはみ出していた。

 細く引き締まりながらも腿肉はムッチリとしている美脚は、まさに足フェチにはたまらない理想的なラインをえがいていた。


 まずい。

 目に見えないぶん、却ってヒカルの現実離れした抜群のスタイルが鮮明なイメージとなって理性を揺さぶってくる。

 このままでは……


「はい、じゃあお湯かけるよ叔父さん」


 そう言ってヒカルがシャワーを出す。

 シャンプーの泡を流し終えたら、すぐに上がってしまおう。

 これ以上は、正直やばいかもしれない。


「……ありがとなヒカル。もう上がるからお前はゆっくり……」


 しかし、風呂椅子から立ち上がることはできなかった。


「……叔父さんの背中、やっぱり広いなぁ」


 ヒカルが体重を乗せて、俺の背に寄りかかってきたからだ。

 必然的に、凶悪なまでに発育した乳房が背中に押し当てられる。


「お、おいっ! ヒカル!」


「叔父さん……ああ、叔父さん。こんな逞しい背中見せられたら、もう我慢できないよ……」


 うっとりと溜め息をこぼすと、ヒカルはますます密着し、カラダを小刻みにゆすって豊満な乳房をこすりつけてくる。


「うっ……」


 この世のものとは思えない柔らかな物体が背中の上で自在に形を変える。

 背中の半分を覆ってしまうのではないかと錯覚するほどの巨大な乳肉を押しつけながら、ヒカルは艶っぽい吐息をこぼす。


「叔父さん、大好き。やっぱりヒカル、叔父さんの女になりたい」


「ダ、ダメだヒカル。いくら女になったからって……俺とお前は血が繋がってるんだぞ」


「障害なんて、もうそれだけじゃない」


「ヒカルっ、お前……」


「叔父さんになら、私のぜんぶ捧げられるよ」


 背中からヒカルが離れる。

 安心したのも束の間、鏡越しでヒカルがバスタオルに手をかけるのを目に収めてしまった。


「ヒカル!」


「叔父さん……ちゃんと私を見て? 女になったカラダ、ぜんぶ、ぜんぶ目に焼き付けて?」


 制止の声を上げられなかった。

 ヒカルがあまりにも切なげな眼差しを向けているから……


 いや、違う。

 声が出ないのは、俺自身がヒカルのすべてを見たいと、望んで……


「叔父さん。これが、いまの私だよ?」


 そう言ってヒカルはハラリと、バスタオルを落とした。


 目の前に広がるのは……







 際どい白ビキニを身につけたヒカルだった。


「……ぷっ。あ、あはははっ!」


 間を置いて、ヒカルは腹を抱えて笑い出した。


「あははっ! びっくりした? ざーんねん! タオルの下は水着でしたー! どう? 夏休みに向けて買ったんだ~。今度一緒にプールに行くときに着て行ってあげるから、叔父さんも夏休みは予定空けてね?」


「……ヒカル」


「ん? なあに叔父さん? ご希望ならセクシーなポーズとか取ってあげるよ……って、わっ!」


 挑発的な笑顔を浮かべるヒカルを、俺は押し倒した。


「お、叔父さん?」


 動揺するヒカルを身動きできないように抑え込む。


「ヒカル……お前、大人をからかうのもいい加減にしろ」


 俺は怒っていた。

 からかわれたことじゃない。

 ヒカルがあまりにも自分を安売りしているからだ。


 いまのヒカルは女のカラダを使って意中の相手をからかうことに快感を覚えてしまっている。

 とても危うい。

 実際、一瞬でも俺は、ヒカルの行動を受け入れてしまった。

 いまのヒカルには、それだけ理性を狂わせる美貌がある。

 そんな危険極まりない魅了の魔術をイタズラに振りまいていたら……本気で襲ってしまいかねない。


 だから、いま教えてあげなければいけない。

 男をその気にさせたら、どうなるか。

 女としての経験が浅いヒカルにだからこそ、身を持って理解させないといけない。


「お、叔父さん? 顔が怖いよ?」


「誘ったのはお前だぞ……」


 グイッと顔を近づけると、ビクリとヒカルは怯えの反応を見せた。

 もちろん、本気で襲うつもりはない。

 これは言わば荒療治。

 多少、乱暴になってでもヒカルには襲われる女性の恐怖を知る必要がある。


 そう思ったのだが……


「あっ……」


 未知の恐怖に対する瞳。

 そこから零れ出る涙を見た瞬間……俺は冷静さを取り戻した。


「……」


 ヒカルの上から退く。

 もう充分だ。起き上がって身を抱きしめるヒカルの姿を見て、そう判断する。

 やってきたのは後味の悪さだった。


「……悪かった。どうかしてた」


「う、ううん……私も、ちょっとやり過ぎた。ごめんなさい……」


 ヒカルは素直に頭を下げた。もともと聞き分けのいい、理解の早い子だ。

 女のカラダを持って舞い上がっていたことを自覚し、反省した様子だった。


 気まずい空気が流れる。


「まあ、そのなんだ……もうちょっと自分を大事にしろよ。調子に乗ってると、本当に襲われちまうぞ?」


「叔父さんにしか、こんなことしないもん……」


「……そうだとしてもだ。もうちょっと嗜みってのを持て。一応、いまのお前は……女の子なんだからな」


「っ!? 叔父さん、私のこと、女として見てくれるの?」


「……ヒカルがそう決めたんだろ? 女として生きていくって。……だったら、俺もそういうつもりで接するさ」


「叔父さん……」


 俺の言葉を聞くと、ヒカルは途端に顔を赤らめて、傍に落ちているタオルで身を隠した。


「……叔父さんは、嗜みを持った女の人のほうが好き?」


「え? ……ま、まあ、上品であることに越したことはないな」


「……お母さんみたいに?」


「な、なんでそこで義姉さんが出てくるんだよ? あくまで一般論での話だ」


「そっか……」


 妙に真っ赤になっている顔を誤魔化すように、ヒカルはキュッとタオルで口元を隠して、小声で呟いた。


「じゃあ、努力してみる……」


 心なしか、先ほどよりもずっと熱のこもった視線を向けられている気がした。


「……と、とりあえず俺はもう上がるぞ。ヒカルはちゃんと風呂入って温まれよ」


「うん……」


「……怖い思いさせて、悪かったな」


 浴室から出る直前、もう一度だけヒカルに謝った。


「ううん、平気。叔父さんが怒るときって、私を本気で心配してくれるときだって、わかってるから」


「……そっか」


 トラウマになっていないのなら、ひと安心だ。


「それに……」


「ん?」


「叔父さんに強引に迫られるのって……悪くないかも」


 うっとりとした声でそう呟くと、ヒカルは水着のままシャワーでカラダを洗い始めた。念入りに清めるように、カラダの隅々を……。

 その姿は、まるで女性として一歩進んだかのような色気に満ちあふれていた。



 ……あれ?

 良かれと思って力ずくなことをしてしまったわけだが、もしかして俺、余計なスイッチまで押しちゃってません?


「叔父さん……」


「お、おう。なんだ?」


「あのね……今夜、一緒に寝てもいい?」


「……え?」


「嗜みを覚えるって言った手前であれだけど……でも今夜だけは、昔みたいに甘えたいの。ダメ?」


「……」


 怖がらせてしまった手前、断ることができなかった。


 ヒカルはクスリとどこか妖艶に微笑み、


「じゃあ、ベッドで待っててね?」


 ボディソープをたっぷりとつけてカラダを洗い出すのだった。



 ……俺、無事に朝を迎えられるかな?


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