表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

初クエスト

山田 優汰 17歳

Lv1 攻撃力 350 防御力 400 魔力 420

運1000 戦闘力1050


アイリス 17歳

Lv1 攻撃力7000 防御力 9500 魔力9000

運750 戦闘力 10000



アイリスの言葉に釣られ俺はギルドでクエストを探していた。

「んー。これは、俺でもいけるか……?」

最下級(ジョブ)の俺は、勝てそうなクエストを吟味していると、

「優汰、このクエスト簡単そうだから受けてきた」

どうやらアイリスがクエストを受注してきてくれたらしい。

「そうか、どれどれ……。」

そのクエスト内容を確認すると、

「えっと……アンデッドドラゴンの討伐。」

正直、ぎょっとした。

「あ、アイリスさん」

「ん。どうしたの優汰?」

「どうしたのじゃなくて……これ死んじゃう」

そう、述べる俺にアイリスは

「優汰なら勝てるよ!」と

目を輝かせながら堂々と言い放ったアイリスに

「無理だろっ! 必要戦闘力5000だぞ!?」

(戦闘力とは、クエストの難易度の様なものだ)

「だ、大丈夫だよ! 私が守るから」

何とも心強い言葉を言ってくれるアイリスだが、俺は不安しかなかった。

その後も数分ほど言い合いをしたが、アイリスの「優汰ぁー」とうるうるボイスで名前を呼ばれてしまっては断ることなどできなかった。


✤✤✤✤✤


「到着っー!」

アイリスの掛け声と同時に、アンデッドドラゴンの住む森へとやってきた。

「じゃ、探索するか。」

俺が、提案するとアイリスは

「うんっ」と即答してきた。

因みに、俺の装備は祓魔の太刀と魔力のかかった黒い制服だ。

アイリスは、レイピアに精霊の加護が付いた軽めの鎧だ。

祓魔師(エクソシスト)なのになんで太刀何だと思うかもしれないが祓魔師には、3種の祓魔職がある。聖書使い(マリア)銃器使い(ドラグーン)そして、剣使い(フェンサー)だ。もちろん俺は、剣使いを選んだ。

すると、突然

ウォォォォオオオオァァアアア

と、耳に残るような鳴き声が森中に響いた。

「優汰、この声……」

「あぁ、多分アンデッドドラゴンだ」

お互い目を合わせながら、雄叫びの方へ足を進めた。

少し歩いたところに雄叫びの主はいた。

ドラゴンの方もこちらに気づいたらしく、長い尻尾を振るった。

その一撃で俺たちの周りは平等な土地へと変化したが、戦いやすくなった。

「優汰、倒していい?」と

質問に理解が追いつかず、

「お、おう。」と適当な返事をしてしまった。

するとアイリスは、

「行くよ。」と声を掛け


『ライトニングスラッシュ』


静かに自身のレイピアを振り落とした。

閃光に輝いた斬撃がアンデッドドラゴンを真っ二つに切る。その傷口から浄化が始まり、数分と経たずにアンデッドドラゴンは形を無くし、核だけがその場に落ちた。どうやら、アンデッドドラゴンに聖騎士の技は効果抜群だったらしく。そのクエストは、あっけなく終を迎えた。

「優汰、勝ったよ」

にへっと笑うアイリスに俺は、

「よくやったな」と

頭を優しく撫でる。

しかし俺は、何も出来なかったことに対し劣等感を抱かざるおえなかった。

(強くなりたい)

そう、心で願いながら俺たちは核などを拾いギルドへ向かうのだった。

換金所などを済ませ、アイリスを先に家に帰し俺は、クエストを見ていた。

「いいクエストないかな……」

独り言を呟きながら簡単なクエストを探していると、

「ねぇ、貴方のPT(パーティ)に入れてくれない」と急に声をかけられた。


振り向くとそこには、どこかで見たような顔があった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ