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継続は魔力なり《無能魔法が便利魔法に》 Web版  作者: リッキー
第二章帝国初等学校入学編
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第十五話1週間の修行 後編


 すぐに振り向くと.....そこには、本で見たことのあるような魔族の男がいた。


「お前、その黒い髪はもしかして勇者の血族か?」


 質問されてるけど.....驚きのあまり声が出ない。


 仕方が無いので頷いた。


「そうか、勇者は生きているのか?」


「...死んだよ」

 やっと声が出た。


「そうか...人間というのは寿命が短いものだな」


「あなたは誰?」


「俺か? 俺は元魔王だ」

 そう言って、魔族の男は胸を張った。


「え? 死んだんじゃないの?」


「じゃあ、俺はなんだ?」

 そうだけど.....


「じいちゃんとばあちゃんが倒したんじゃないの?」


「じいちゃん? お前、勇者の孫か?」


「そうだよ」


「そうか、俺はちゃんと勇者に倒されたよ」

 元魔王はニヤリと笑いながらそう言った。


「じゃあ、何で生きてるの?」

 倒されたんだろ?


「それは.....俺は魔石が壊されない限り俺は死ぬことはないからだな」

 うんうんと何故か元魔王は頷きながら答えてくれた。


「え~ じゃあ何でここにいるの? 魔界に帰るなり、もう一度人間界に攻めてこないの?」


「それはだな~ 魔界に帰らないのは、魔界は実力主義だから負けた魔王はいらないんだよ。人間界にもう一度攻め込むのは、負けたのにもう一度やる自分が、かっこ悪いと思うからだ。うん」

 また頷きながら教えてくれた。


「な、なるほどね」

 魔王にもこだわりがあるんだね


「だから、ここで大人しく一生を終わらせようと思ってたんだ。けど、お前を見たら気が変わった....」


「ど、どうして? 俺は何されるの?」

 こ、怖い.....


「それ、魔剣だろ」

 そう言うと腰に下げたエレナを指さした。


「そ、そうだけど」

 そ、そういえば、元はこの人のだ.....


「そんなに怖がらなくて良い。別に取ったりしないから」


「じゃ、じゃあ、何するの?」


「それは、魔剣に選ばれたお前と戦ってみたい」


「え~」

 俺殺されるの?


「ちゃんと手加減するからいいだろう?」

 手加減? 手加減してくれるのか?

 あ、いいこと思いついた。


「じゃあ、3日間だけ俺を鍛えてくれない?」


「ほう、それはおもしろそうだな。強くなったお前と戦うのも楽しそうだな」


「う、うん。それじゃあよろしく」

 これで、俺はまた強くなれそうだ....


「ああ、それならこっちに来い」

 魔王がそう言うと空間に穴が開いた....

 何これ?


「これ魔法?こんなの見たことないよ」


「空間魔法だ。これは異空間を造っただけだ」


「へ~ そうなんだー これは便利そうだね」


「お前は何の魔法が出来るんだ?」


「創造魔法だよ」


 創造魔法と聞いた魔王は一瞬驚いた顔をした。

「そうか....それなら、これくらい何年かすれば出来るぞ」

 そう言って、魔王は穴の中に入って行った。


「そうなの?」

 俺も中に入る。


「ああ、創造魔法は魔族でも偶に手に入れる奴がいるんだが、そいつはその代の魔王に必ずなるよ」


「確かに創造魔法は凄いけどそこまでとは....」


「まあ、人間のお前がどこまで使いこなせるかは、お前しだいだ」


「うん、わかった」


「それじゃあ。やるぞ」

 魔王は消えた


 どこ行った?

(レオ様、後ろです)


『ギィン!』


 アンナが教えてくれたおかげで、ギリギリで防御が出来た


「お前凄いなー 人間の成長は速いが、この歳でここまでの奴は見たことが無いぞ」


「僕もここまで強い人は初めてだ」


「こう見えて、まだこの世界の最強だからな」


「そうだったね....」


「ほら、もうおしゃべりは終わりだ」

 今度はとんでもなく大きな魔法を撃ってきた。


 うわ~

「これは流石に避けれないね」


「ならどうする?」


「こうする」

 俺は、魔王の後ろに転移した。


「おお、転移まで出来るのか」

 そう言って、魔王は振り返りながらもの凄いパンチを繰り出してきた。

 あ.....避けれない


 .....が、それを俺は無意識で避けながら、カウンターで魔王の顔面に思いっきり殴る。


「これはなかなかいいな。お前を少し舐めてた」


「今のは俺もびっくりした」


 なぜか一瞬、空手の記憶が出てきて体が自然と動いた。

 前世で俺は空手をやっていたのだろうか?


「それじゃあ、少し本気でやるか」

 そう言うと今度は凄いスピードで近づいて来た。


「うわ~」

 俺はあまりの速さに慌ててしまい、避けようと思ったが体が動かなかった。


 すると魔王の拳が顔の前で止まった

「まだ、子供だな。想定外の動きに弱い」


「はぁ、これはどうにかしないと....」


「まあ、こればかりは慣れだな」

 うん、でもこれからもっと強くなれそう。



 それから3日間が経った....

 現在、魔王と最後の勝負をしている。


 魔王が特大の魔法を撃ってくる

「今回はどう避けるのかな?」


「避けないよ」

 俺は魔法を魔王に向かって蹴り返す。


「おいおい、そんなことも出来るようになってしまったのか....」

 そう言いながら魔王は同じ魔法で相殺する。


「出来るようになったんだ~」

 今度は、俺が背後にまわって答える。


「ならこれでどうだ」

 魔王が炎魔法で広範囲を燃やした。


「うわ~ 危なかったー」

 なんとか俺は、スカイシューズで高いところまで行って避けた。


「今度は俺の番」

 下にいる魔王に向けて斬撃を大量に飛ばす。


 それに対して魔王は

「これは危ないなー」

 と特大魔法で応戦した


 すると、斬撃と魔法が当たり、大きな爆発が起きて魔王はレオの姿が見えなくなってしまった。


「見えないなら、自分から行くさ」

 魔王は煙の中に突っ込む


 しかし、煙を抜けてもレオはいなかった

「あれ?あいつはどこに行ったんだ?」


 すると

「ここだよ」

 レオは後ろから剣を向けていた。


「これは完敗だ」

 魔王は手をあげた


「やったー 帰る前に勝てて良かったよ」


「ここまで成長が速いとは思わなかったよ」


「自分でもそう思うよ」


 現在の俺のステータスは

 レオンス・フォースター Lv.204


 年齢:8

 種族:人族

 職業:創造士


 体力:812×100⁸/812×100⁸(1218×100⁸/1218×100⁸)

 魔力:506×100⁹/506×100⁹


 力:438×100⁸×1.5(657×100⁸)

 速さ:506×100⁸×1.5(758×100⁸)

 運:1000

 属性:無、創造

 スキル

 鑑定 創造魔法Lv.5

 無属性魔法Lv.5 魔力操作Lv.5

 無心Lv.2 剣術Lv.8

 魔力感知Lv.4 転移

 格闘術Lv.9


 称号

 異世界の記憶を持つ者

 賢者

 試練のダンジョン初級編踏破者


 レベルが200を超えてしまった....

 しかも、ステータスの表示が10⁸とかだったのに100⁸になっている。


 これは、この1週間で俺のステータスが約10億倍になってしまったということだ。

 もうここまで来ると、逆にどこまで表示出来るのかが楽しみだ。


 それと格闘術を手に入れていた。

 どうして格闘術がここまでレベルが高いのかは、たぶん前世が関係しているんだと思うがよくわからない。


 ちなみに、格闘術がここまで高いと魔法を蹴る殴るが出来てしまう。


「本当に強くなってしまった...」


「ああ、良かったな。転移が出来るんだから、たまには顔を出せよ」


「うん、わかった。また来るよ。今度は本気で相手してね」


「まあ、それは次回会った時に考えるよ」


「それじゃあ、本気になって貰えるようになったら、戦いを申し込むよ」

 そう言って、俺は転移を使った....

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― 新着の感想 ―
123*100^8とかやめて1.23*10^18とか書いてほしいです……
[気になる点] 魔王を倒した勇者じいちゃんの全盛期のステ 力:5080 速さ:4090 限界突破で10倍 ↓ 魔王戦前のステ 力:129×10⁶×1.5(193.5×10⁶) 速さ:149×10⁴×1…
[一言] なぜ全盛期の勇者じいちゃんを遥かに超えるステータスを持っていながら、復活した魔王が同等以上に強いんでしょうか?
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