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継続は魔力なり《無能魔法が便利魔法に》 Web版  作者: リッキー
第二章帝国初等学校入学編
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第十一話 ダンジョンについて説明します


 おじさんの猛ダッシュによってすぐ城に到着すると、シェリーと別れて俺は皇帝の所に案内された。


「失礼します。レオくんを連れて来ました」


 部屋に入ると皇帝が机に向かって書類に向かっていた。

「おお、ご苦労さん。それと、久しぶりだねレオ君?」


「お久しぶりです」

 皇帝と会うのは魔の森の視察以来か?


「どうやらレオくんが気持ちの整理がついたみたいで良かったよ」


「ご心配をおかけしてすみません」


「なんかレオ君、見ない間に凄く大人びたね」


「そうでしょうか?」

 そんなことはないはず?


「うん、なんか試練を乗り越えて来た男の顔だ」


「そ、そうですか?」


「まあ、レオ君もいろいろあって成長したんだろ?」


「はい。成長はしていると思います」

 うん、心も体もステータスも確実に成長したと思う....


「そうか、ならさっそくダンジョンについて質問していいかい?」


「はい。大丈夫です」

 もう、このことから逃げることはやめよう。


「それじゃあ、ダンジョンに詳しいダミアンが質問をするからよろしく」


「はい。じゃあまず、1~40までのボスを教えてくれない?」


「わかった。5階がゴブリンキング、10階がオークキング、15階がエルダートレント、20階がサイクロプス、25階がケルベロス、30階がブラックオーガ、35階がバジリスク、40階がロック鳥だったよ」


「全部レアボスじゃないか!」


 え? そうなの?

「じいちゃんも最初の方は言ってたけど、そうだったんだ~」

 やっぱり、俺の運は凄いね


「そうだよ。僕が40階のボスに挑戦した時はコカトリスが大きくなった程度の魔物だったよ」


「そうなんだ~ ロック鳥の風魔法には苦戦したような気がする」

 うん、きっと苦戦した。


「そうか、じゃあその後から50階までの出てきたボスとモンスターを教えて」

 おじさんはメモを取りながら次の質問をしてきた。


「えっと.....確か41階からは罠が出てきて、それに警戒しながらガーゴイルを倒すのが大変だった気がする」

 あれは本当に進むのに苦労した....


「ああ、そういえば。よく、あそこをクリアできたよね。僕はあの罠の多さで諦めたんだけど.....」


「それは、僕が造ったアイテムのおかげだよ」

 実際、俺たちもアイテムが無かったら先に進むのは諦めていたと思う。


「どんなアイテムを造ったの?」


「簡単に言うと、罠の場所を教えてくれるアイテムだよ」


「それは....凄く便利だね」


「そうなんだよね。あれが無かったら終わってたよ」

 ワナテラスには、本当に感謝だな。


「本当に、国の創造魔法に対する意識を変えないといけないな」

 俺たちの話を聞いていた皇帝が腕を組んで頷きながらそう言った。

 確かに、創造魔法に対する考えが変わったら、この世界はもっと豊かになりそうだな....


「それはレオくんが将来、自然に意識を変えられますよ」


「そうかもな。話の途中で悪いなレオ君」


「いえいえ、それじゃあ45階のボスですが、ワイバーンでした」

 ワイバーンは少し手こずったぐらいで思っていたより楽勝だった。


「これはまた大物だね....」


「次に46~50階では、それまで出て来たボス以外の魔物のレベルが上がって出てきました」


「それはラスボス感が出てるね~」


「ですよね。で、50階のボスがマッドデーモンというデーモンでした」


「それは、きっとデーモンの上位モンスターだろうね。たぶん、それもレアボスだよ」


「そ、そうなんだ....それならあれだけ強いはずだよ....」

 マッドデーモンの強さは異常だと思う


「そのマッドデーモンについて、詳しく教えてくれないか?」


「わかりました。まず、デーモンの闘い方は闇魔法で暗闇の中に気配を消して、不意打ちで相手を殺すという戦法でした」

 本当にあれは対処が出来なかった。


「それで、どう倒したの?」


「じいちゃんが限界突破を使いながら俺をデーモンからの攻撃から守ってくれて、その間に見えない僕はアイテムを造り、それを使って倒したという流れでした」


「限界突破を使ったのか父さんは....」

 おじさんはボソッと呟いた。


「限界突破を使うと何があるんだ?ダミアン」


「限界突破は諸刃(もろは)の剣なんですよ。使えば自身を10倍まで強く出来ますが、その分使っている間はダメージが入ります。それが若い頃なら大丈夫な範囲でしたがあの歳だと流石に....」


「ああ、なるほどな」


「おじさんの言う通り、僕はデーモンを倒せましたがじいちゃんは助けられませんでした.....」


「もうそれを気にしてもしょうがない! だから、次の説明にいこう」


「はい。それから倒した後、先に進むと魔法陣がある部屋に出ました」


「遂に、ゴールってわけか.....」


「僕もそう思いました。しかし、その部屋に入るとアナウンスがあり、魔法陣の向こうにまだ続きがあることを知りました」


「なるほど.....それで終わり?」


「そうです」


「それは大変だったろう。勇者の葬儀が終わったら皇帝として褒美を出すから楽しみにしてな」


 褒美か.....

「そのことなんですが.....僕はダンジョンは潰せてないし、貰うに値しないです」


「いや、ここであげないと冒険者がダンジョンに挑戦しなくなって、また災害が起きちゃうんだよ」


 冒険者が挑戦しなくなる?

「どういうことですか?」


「冒険者はダミアンみたいに、ダンジョンをクリアして皇帝から褒美をもらうのが夢でダンジョンに挑戦しているんだよ。ただ今回レオ君が断ってしまうと.....」


「なるほど。ダンジョンを踏破しても、褒美をもらえないかもしれないと思われちゃうわけですね?」


「そういうこと」


「それなら、ありがたく頂きます」

 ここで断っても仕方が無いしね。


「それと.....レオ君に1つ頼みたいことがあるんだけど...」

 皇帝が申し訳なさそうに言い出した。


 俺に頼みたい事?

 なんだろう?

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[気になる点] 急逝したにしては皆、反応が軽いなぁ… 病気の末期で覚悟が出来てた、とかなら分からないでもないけどねぇ
[気になる点] 血縁者の死が軽いですね。 文章、セリフ的に近所で見かけた犬猫が死んだレベル? じいさん報われないな。
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