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就職
社会人になった頃は、双極性障害の症状は出ていなかったはずだ。
入社後は、なぜか上層部に可愛がられたし、職場でも上手くやっていたように思う。
20代後半になり、何となく現状に満足できなくなってきた。
実家に居続けるのも、気兼ねするようになった。
逃げ出すように東京に転職した。
この頃から症状が出ていたのかもしれない。
しかし、上司との人間関係がうまくいかず、半年で辞めてしまった。
その後、再就職する気にもならず、司法試験の勉強をしたりしたが、仕事をしていないことに耐えられず、パートで働くことにした。
パートで働きながら何年か司法試験の勉強をしたが、勉強に集中することができない。
職場の欠員もあって、正社員になった。
行政書士の資格は取ることができた。
徐々に鬱の波が深くなっていた。
30代半ばになると、冬になると精神科の予約を入れてはキャンセル、ということを何年か繰り返した。