幼少期〜高校
異変を感じたのはいつだったんだろう。
自分が双極性障害とわかって振り返ると、20代後半には症状は出ていた気がする。
幼少時は特に波はなかった気がする。
ただ、気性の激しい子供だったのは何となく覚えている。
我慢ができないのだ。
気に入らないことがあるとすねていた。
週の半分はすねていた気がする。
子供の頃に「普通赤ん坊って機嫌悪く眠った後でも、ケロッとして笑って起きるけど。おまえはぷんすかしてたなぁ」と、父に言われたことがある。
怒りっぽい、すねやすい子供だったのは覚えている。
当時自覚はあったが、コントロールする必要性を感じていなかったか、コントロールする能力がなかったのか。。。
あまり外出せず、写真を撮る機会のない家庭だったが、数枚の写真は残っていて。
子供の頃の写真を見ると、すねてしたを向いて写っている写真がある。
小学校時代は、それなりに何事もこなす子供だった。
勉強も運動も上位だった。
生徒会活動もしていた。
優等生、そんな感じだった。
不登校の子を迎えに行った時期もあり、先生に頼りに(利用)されていた。
小学校と中学校の変わり目で転校して、誰も友達がおらずなじむまで時間がかかった気がするが、中学校生活も優等生で過ごした。
部活ははじめて話しかけてくれた子がソフトボールに入るというので、つられて入ってしまい、1番ライト。
体が小さかったのもあり打球が飛ばなかったが、足が速かったのでバント盗塁要員だった。
県大会出場するレベルのチームに属し、土日も部活三昧で過ごした。
生徒会活動もしていた。
中学校時代は、授業さえ受けていればテストの成績はトップクラスだったので、家で特別な勉強はしなかった。
昭和後半だったので、塾に行く時代ではなかった。
学校の成績が良かったし先生受けも良かったので、高校は推薦でトップクラスの理数科に入学した。
後で、当時面接担当だった先生が「あんなにしっかりした中学生をはじめて見た」と言っていたと聞いた。
立地の関係で学区外の高校になり、また友達ゼロからのスタートを強いられた。
そして、雰囲気が激変したのを覚えている。
女子学生はそうでもなかったが、男子学生は年上に見えた。
伝統を重んじていて、その高校に入学することがステータスになっているらしく、入学式では親まで校歌斉唱。。。
宗教団体に入った気がした。
そこの高校に入学した生徒の大半が塾が一緒だったらしく、皆顔見知り。
自分だけが部外者の雰囲気があった。
貴子は客観的に見たら可愛らしかったらしく、普通科の学生が貴子を見に来て、一時期休み時間が動物園状態だったのを覚えている。
そして、普通科の女子学生に「たいしたことないじゃん」と言われる始末。
高校生活当初はストレスいっぱいだった。
勉強のレベルも急に上がって、最初のテストは散々だった。
元々勉強好きで負けず嫌いの貴子は、それからは帰宅するとすぐ勉強するようになった。