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双極性障害と判明
紺野貴子39歳、平成28年4月、双極性障害であることが判明。
そうだったんだ。。。
頭の中で、ピースが次々と型にはまり出す。
長年、何かが変だと思っていた。
何年も、モヤモヤした中生きていたことに今気づく。
ようやく霧が晴れた。
これが、本当の世界だったんだ。。。
鬱症状が出たのはいつ頃からだったんだろう。
はっきりは覚えていない。
でも、20代後半には鬱状態が現れていた気がする。
そのときは、30歳を目前にした、一般的な女性の一般的な悩みだと思っていた。
考えてみれば、ずっと誤魔化してきた気がする。
一般的な女性の、一般的な悩み。
そう考えてきた。
貴子の母親も、双極性障害だ。
症状の出方は貴子とは違う。
でも、双極性障害で治療が必要と、貴子が母を精神科に連れて行ったのだ。
物心ついた頃から、双極性障害を見てきた。
それなりに成長してからは、どんな病気なんだろうと貴子なりに調べて、知識はあったはずだ。
なのに、自分が双極性障害であることには気づけなかった。。。