東京ノ空ニ舞ウ英雄達
日本国 東京
ここは日本の首都と呼ばれている経済都市(実は日本の首都は正確には決まっていない、しかし国内外からは首都と呼ばれている為首都である)
そこは日々高層ビルで働くサラリーマンが汗を流し、下町では数こそ少ないが世界に誇る職人芸を持つ職人達がその技術を奮っている、世界に誇る都市
しかし今その人々が浮かべている顔は笑顔でも眠そうな顔でもなく恐怖だった、その原因は空にあった.....
東京上空....そこは戦闘機が入り交じる戦場だった.......
『クソッ!ケツにつかれた!援護を!』
『援護する!』
『助かる!しかしなんだコイツら!』
『口開く暇ないぞ!数が多すぎる!』
日本を守る航空自衛隊の誇るFー15J10機に乗るパイロット達の悲鳴染みた無線が飛び交っていた、その中の1人である近藤勇二等空佐は絶えることのない敵への絶望に押し潰されかけていた
『クソ!敵はどれだけいやがる!』
近藤空佐は自らが知るどの戦闘機にも当てはまらない曲線が目立つ所属不明機を叩き落とすとそう叫んだ、地上には所属不明機の爆撃によって出来たクレーターに落ちた所属不明機が地面に転がっている光景が広がっていた、だがそれも郊外や海ばかりで都市にはあまりなかった、それも自衛隊機が都市部に被害を出さないように誘導したお陰だった、だがそれにより自衛隊には少し被害がでていた
『(クソ!このままじゃ.......)』
落ちていく戦友の姿が目に飛び込んできた近藤空佐は歯を噛み締めた、しかし
『おい!なんだあれ!』
無線に飛び込んできた声を聞き、空を見渡すと所属不明機達が動きが慌てているように乱れ始めた
『知るか!何がなんであれ編隊を組み直せ!』
隊長機から飛んできた無線に我に返った近藤空佐は編隊に合流した、その直後空にバカデカイ青いレンズの様な物が現れた
『な、なんだあれ?』
近藤空佐は呆然した、しかしその青いレンズの様な物から飛び出してきた戦闘機数十機についているマークに目を見開いた
『旭日旗だと.......?!』
そして無線には
『オラァ!西方連合の糞共!覚悟出来てるんだろうなぁ!!!!!!』
『よくも日本に手出しやがったな!』
『生きて帰れると思うんじゃねえぞ!』
と血気盛んな声が響き、怒りに満ちた若い男の声が響いた
『野郎共!連中を皆殺しにしろ!そして勇気ある英雄達を守れ!』
そして
『日本皇国軍!全軍突撃せよ!』
神々でさえ恐れる皇国がその怒りを解き放った
来年もよろしくお願いいたします




