旅は道連れ?
2日目、直哉一行に同行者が増えていた
「あ~、しかし退屈だ。」
『うん。』
「うん、君達少し反省しようか?」
『(うるうるした眼で見てくる)』
運転席の隣には100センチ程のダックスフンドやゴールデンレトリバーが二足歩行を会得したような姿の犬族3人(匹?)だった
「たくっ、軍のトラック使って追いかけて来ちゃって」
彼等は駐屯地にあったトラックを使って追いかけてきた犬族工兵隊だった
「だって暇だったから」
「なおやのごはんおいしい」
「おやつー」
大人でも子供のような性格な彼等は、大昔白人系人族に迫害されかけていたが、魔族や獣人族やエルフやドワーフ等の亜人族や彼等の可愛さにやられた一部の人族達の手によって保護された過去を持つ
彼等は日本皇国建国当初、日本を少し警戒していたが、彼等の可愛さに胸を撃たれた日本人達による支援や国民性を気に入って現在では日本の地方都市や農村でのんびりしていることが多い、またドワーフや妖精と同じ位手先が器用な為、東方同盟内の各国に協力をすることを条件に自治区が設置されるほど東方同盟の信頼が高い...ぶっちゃけてしまうと犬族は野心なんか持つわけがないから仲良くしようという訳である、今は大体が日本に住んでいるし
そんな理由を持つ犬族は現在日本皇国軍外国人徴集兵団に徴兵されて、ここにいる工兵隊は本国から派遣されてきた20人の内の3人である
残りは装甲車の後ろをついてきている2台の軍用トラックに乗っている、トラックには75ミリ対戦車砲一門と4連装20ミリ対空機関砲一門が牽引されている
何でも急いで追いかけてきたから置いてくるのを忘れたらしい
賑やかになった直哉一行は街道を進んでいく




