特訓開始
襲撃されてから次の日の朝
直哉と学生達の姿は運動場にあった
「さてと、じゃあ取り合えず走るか」
『え?』
「ん? 鬼崎大佐から聞いてないのか?」
「え、ええ」
「そうか、取り合えずお前達の故郷の世界が何処か分かるまでな」
『帰れるの?!』
「時間が掛かるが分かるぞ、まあ砂漠の中から一粒の砂を探すような物だからだいたい半年って所かな、今正月近いし来年の夏位には帰れると思うぞ」
「やったー!」
「帰れる!」
「うう........」
直哉の言葉に学生達は泣き出した
「ただ条件があってな、仮にも時空転移の技術は皇国の軍事機密の塊でもある、友好関係を結んでいるならまだしも結んでない国の人間に使わせる訳にもいかん」
『そんな!』
「話を最後まで聞け、本当なら駄目な所なんだがな、お前達を皇国軍傭兵隊として時空転移出来るように本国に要請した、まあお前達の一時的な家と飯と小遣いも支給できるからな、仕事はしてもらうが」
『分かりました!』
「今回は特別だからな、傭兵隊になったからにはお前達は今日から一時的に兵士だ、兵士として身体を鍛えてもらう、分かったら語尾にサーを付けろひよっこ共!」
『イエッサー!』
「ノリが良いのは良いことだ、早速走れ!」
『サーイエッサー!』
こうして特訓が始まった
因みに何故砂漠の中から一粒の砂を探すような作業が半年で終わるかというと、AI達が頑張っているからです




