氷結の魔王誕生
ルーデル隊が血祭りに上げられている頃、直哉は
「........なにやってんだ皆は」
魔物そっちのけでハンスに格闘戦を仕掛けている船坂とケリー、同じくそっちのけで他のルーデル隊に対して銃撃を加えている近衛軍と正規軍を見て呆れ果てていた、唯一の救いは........
『あの~、閣下........自分らどうしたら?』
『あ~、直哉さんどうしましょうか?』
『閣下、敵が我々が同士討ちを始めたと思ったのか前進してきています! 御指示を!』
『どうする直哉? こっちは何時でもいけるぞ?』
『で、どうするんだ旦那?』
彼直属の学生部隊と傭兵達、学生部隊の教官達に兵魂達、更にはついさっき到着したザヤタ率いる増援のゴブリン・オーク・オーガ族混成部隊が通信で指示を求めてきた事だった
「良かった、マトモなのいた!........色々と想定外だから、取り敢えず俺が半分ぐらい凍らせるから残り相手にしてくれ(差し入れしよう)」
『『『『『了解』』』』』
マトモな部隊がいたことに感動した直哉は心の中で後で差し入れすることを決めた直哉は、いまだにバカ騒ぎをしている連中に対して氷魔法をぶちこんだ後、今にも敵が飛び込んできそうな最前線の1番前に陣取り
「我、全てを凍らせる《アイス・カーペット》」
自然環境に被害が出ない程度に平原を凍らせた、その平原の凍った場所に触れていた魔物はたちまち凍り付きその魔物に触れていた魔物も凍るという循環が出来た
なんせルーデル隊による爆撃により数が減っていても10万を越える大軍である為に、被害は鰻登りに上がっていき、9万もの魔物が凍り付き命を落としたのである
「........やり過ぎたか」
ここに直哉は氷結の魔王と恐れられるようになった
尚直哉が放った氷魔法により、ハンス(ルーデル隊隊長)と船坂とケリーは氷の塊に閉じ込められさながら氷の塊の中に入った果物のような状態になった、他のルーデル隊と近衛軍と正規軍は直哉に刃向かう事は絶対にしないと改めて誓ったという




