転移準備パート2
忘れてましたがこの作品は前作の
魔王に召喚された施設チートの勇者さん?!
からの設定を引き継いでいます、お読みになる際は前作をお読みになってからご覧ください
前作短いですし
所変わってフリーガルス、ここでは現在異世界に転移する人々等が準備を急いでいた
「急げお前ら!旦那(直哉)についていくからには少しでも向こうで旦那に手伝って貰わないように食料と道具を少しでも多く持っていくんだ!」
『わかってるよ族長!』
ここハイゴブリン(ゴブリンの進化系)の人々は族長のリーガ(土地神)の指示で移住の準備を急ピッチで進めていた
「リーガ、準備はどうだ?」
そんなゴブリンの集落に一人のハイオークの族長(土地神 )が訪ねてきた
「ザヤタか、そっちは?」
「こっちは終わった、そっちは........」
「こっちは人数が多いからな、ギリギリ間に合うと思うぞ、マナツ(ハイオーガの族長、土地神)の所 は人数が少ないから終わってるだろうな」
「その通りだ、今旦那の家の近くに皆でテント張ってるそうだ」
「そうか.....そういえば旦那は?」
「なんでもここに住んでる上位竜の方々と精霊獣のバトルオウル(穏やかでありながらかなりの戦闘能力をもつふくろう、言葉は話せないが知能が高く人の言葉を理解でき、行動できる)達の準備をしてるってよ」
ザヤタは草原にいる2000羽近いバトルオウル達に囲まれて甘えられている直哉を見て話した
「バトルオウル達はともかく上位竜の方々もか!凄いな........バトルオウル達は恩義、上位竜の方々は暇潰しかな?」
「らしいな、まあ旦那を家族と思ってるから大丈夫だろ」
「だな........しかしなんだな、昔この世界に無理矢理モンスターとして送り込まれて旦那達と戦いかけてからこうしてフリーガルスに移住して土地神になって、200年近くたったらまた別の世界にか........本当に旦那はとらぶる体質?だな」
「そうだな、しかし今の俺達は立派な人だ、もうモンスターではない.....向こうではゴブリン・オーク・オーガは立派なモンスターだそうだ、敵対したらモンスターは殺すぞ、俺達とは違うことを証明するからな」
「わかってるよ、もう皆には話してある........ゴブリンの面汚しは皆殺しだ」
「オークとオーガの面汚しも皆殺しだ........勿論旦那の家族であるこいつらは別だがな」
そんなふうに話していると
「ようリーガにザヤタ、頑張ってるみたいだな........しかしお前ら本当に良いのか?同じ仲間を殺すことになるんだぞ?この世界で暮らしたらどうだ?」
肩にバトルオウルを乗っけた直哉が話してきた
「構わないよ旦那、俺達は元々そこまで外とは交流はないからな」
「そうだ、それに旦那には俺達がいなきゃ駄目だろ?なんせ旦那自体はそこまで戦闘力無いし、何よりも」
『俺達ゴブリン(オーク)の面汚し共が旦那と旦那の家族達に手を出す事自体が気に食わない!面汚し共は皆殺しだ!』
リーガとザヤタに加え話を聞いていたゴブリン達が一斉に喋った
「そ、そうか」
「ホッホホー(ご主人に手は出させませんよ)」
そこにはハイゴブリン達とハイオーク、そして少しびびった直哉、そしてそうですと言わんばかりにバトルオウルが元気に鳴いた
そして転移する日がきた
精霊獣
魔力、マナ(自然から溢れる力)、神力(神々から溢れる力)等を栄養源として生きる動物、頭がとても良く
1匹で兵士100人よりも強い程戦闘力が高い
神々の眷属、もしくは自然溢れる場所で生きる事が多い
また食事等で生きる事も可能
精霊獣の素材はとても希少、その理由はそもそも数が少ない事と認めた相手にしか素材を渡さない為
精霊獣の素材で出来た物は災いから持ち主を守ると言われている
精霊獣の大半はフリーガルスと日本皇国に住んでおり、残りは世界中を巡り暮らしている