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始まりの同盟軍

時間がねぇ!

『はあぁぁぁぁぁーーーー?!?!』


「うるせえ!」


議員達の絶叫を聞いた直哉はこの一言で議員達を黙らせると話を続けた


「まあ今日一日でいろいろあるから叫びたいのもわかるが落ち着けや....話を続けるぞ。

第三次世界大戦が終わった後のゾンビと機械と人間との戦争...俺たちは生存戦争と呼んでるんだがな、本来それに当時の日本...今の国名は日本皇国ていうんだが本来なら日本はそいつに参加しない予定だったんだ、日本にとっちゃ関係ない戦いだったんだがなぁ、困ったことになったんだよ...」


そいうと直哉は煙草の煙を吐いた


「当時日本は、第三次大戦で潜在的な仮想敵国がぶっ放した水爆弾頭のミサイルで内閣の人間や国会議員の大半が死亡したんだ、その隙に沖縄と対馬が隣の国々...名前はぼかすけど奪われてね、奇跡的に当時の天皇陛下と幕僚長閣下が無事だったんで政府を立てたんだよ、そして宣戦布告も無しにミサイルぶち込んできやがった国々に自衛隊の残存戦力と志願者達で反撃を行うように命令したんだ。」


そこまで話が進んだ時点で宮部が質問した


「質問なんですが、その当時の自衛隊にそのようなことが可能なのですか?」


直哉はそれに笑みを浮かべて答えた


「良い質問です総理、正確に言えば不可能でした、けどね、同じようにミサイルが降ったのとバイオハザードがその両国に発生してね、まともに戦闘できる状態じゃなかったのさ、そんな状態でかなり疲弊しているとはいえ戦闘行動可能な自衛隊が負けるわけない、両国合わせて一年で終わらせて資源その他諸々分捕ったんですよ。」


そこまで言うと直哉は顔を歪ませた


「その後日本は分捕った資源を使って工場を修理した、同時に本州以外に住んでた国民をほぼ全員本州に集めて集中農業と工業を再生させたんですよ、こうでもしなきゃ飢えてしまうから、そして復活させた工業力で少しでも国力を戻そうとした...そしたら世界各地から助け求めてきたんですよ。」


直哉は鼻で笑いながら続けた


「なんでも『中性子で死んだ人間に突然変異した生物兵器が感染して生きてる人間を襲い始めた! 助けてくれ!』ってね、当時の日本は世界の中でも国力が高かったから助けてほしかったんだろうね...まあこう言ってやったらしいですがね『ふざけるな! 全て貴様等の自業自得じゃないか! 我が国の真の友好国達は我が国の警告を聞いた、だが貴様等は聞かずに我々を嘲笑った! 友好国は助けるが後は知らん!』ってね、大戦前に漏洩した技術と各国が研究してた生物兵器の危険性に気付いた日本は各国に警告をしたらしいんだが一部の国々しか聞かなくてね...」


そこまで話すと直哉は溜息を吐いた


「自業自得ってことで片付けようとしたんだが、その友好国達にもお願いされてね、一つの組織を作った、その名は『世界同盟軍』 その名の通り世界各地の人類組織された反抗軍だ...」


そして直哉は宙を見上げた


「それは人類の長い存続を賭けた戦いの始まりだった」


宙にはタバコの煙が舞っていた...









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