日本皇国
前回の続きです
『まあ、幾ら何でもそれで対策出来るのかと思ったさ。 でもね、次のことを聞かされたら納得したよ。』
大帝の返事に直哉は頭を元に戻した
「確かに第三次大戦の起こる少し前に、自衛隊が独自に新しいミサイル防衛手段を発見したと耳に挟んだ事があります。 けど国内のバカ共の妨害に配備が出来なかったと聞きましたが?」
直哉は疑問を元帥にぶつけた
元帥は黒い笑みを浮かべると
「直坊(直哉が民兵時代の愛称)知ってるか? 日本の国会議員は高い給料の他に他国や企業からもらう賄賂とかの一生掛かっても使い切れない金はどこ行くんだろうな?」
元帥の言葉に直哉は
「......え、うそでしょ? あの売国奴共がまさか?!」
驚きの言葉をあげた
元帥はそこに
「一部のがつくがな、真に国を思い汚名を被る議員もいるんだよ。 政府のイエスマンばかりでは国は発展しないからな、何人かいる。 そういう議員達の金を使って一基だけだが迎撃ミサイル作って最大威力の水爆迎撃したんだ、そいつが着弾したらそれこそ地球は熱波で砂漠になってただろうよ。」
と付け足し、テーブルに置かれていたコーヒーを飲んだ
大帝は
「まあ、皇室財産も少し使いましたが十分に元は取れましたよ、ミサイルと迎撃システムの構築にと5兆ほどの高い買い物でしたが、代わりに人類の存続というお金では買えないものを手に入れました。」
と話した
大帝と元帥は今まで言えなかった事を話した事でか、ソファに体をゆだねた
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「とまあこんな所だ、何か質問は?」
直哉は呆然としている議員達に目を向けた
それに宮部は
「........いや意味が分からないのですが、一体あなた方は何者で最初に何があったのですか?」
と意味が分からないと直哉を見つめた
直哉は
「..........あ!」
と声を上げた
議員達は半目で、兵士たちは「何やってんだあんた」という目を向けた
「...宮部総理は映画とか見ます?」
直哉は誤魔化す様に宮部に尋ねた
それに宮部は首を縦に振った
直哉はそれを見ると
「ではこう想像してください、アメリカでクーデターが起こってロシアとかに戦争吹っかけて世界大戦に突入して、変異した生物兵器によって生まれたアンデッドの軍勢と核のEМPによって自我が生まれて狂ったAIによる機械の軍勢と辛うじて生き残った人類との、アンデッド対AI対人類とかいう生存戦争が起こった地獄すら生温い世界で生き残り、異世界に転移して、天皇と皇国軍元帥と大統領による3人の独裁制により復興途中の新生日本だ。」
といった
『はあぁぁぁぁぁぁ?!』
国会には議員達の絶叫が響いた
時間がねぇ!