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ひとりぼっち
遠い記憶の夢から目をさますと太陽があった。
まぶしくて目を細める。
あぁきょうもやな天気。
だって太陽はお月さまと違ってまっすぐみれないの。
だからキライなの。
わたしはアクビをしながらカガミをみる。
そこに写るのは醜いわたし、自分でもわかってる。
誰にも話してもらえないのはこんな自分だからだって。
どうしてわたしは独りなんだろう、なんて答えは最初から出ていたの。
誰にも愛されず、親しまれず、身体にも存在にも何もかも気に入らなかった。
わたしは『わたし』がだいきらいだ。
わたしは泣き虫で怖がりで根暗で誰かを必死で求めてる。
けど『わたし』は強くて醜くて人と同じとこなんて一つもない化物だ。
それでも幸福があるんじゃないかって信じてた。
何年も、何十年も……そんな日はまだ一度も来ていない。
あぁわたしはこんな日を後何度迎えなければならないのだろう。